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備忘録として更新します。コメントありがとうございました。



モロッコ、険しい山間の村で暮らすアブドゥラは、生活の糧であるヤギを襲うジャッカルを撃ち殺すために知り合いから一挺のライフルを買う。
ライフルは2人の息子、アフメッド(サイード・タルカーニ)とユセフ(ブブケ・アイト・エル・カイド)に手渡された。

アメリカ人夫婦のリチャード(ブラッド・ピット)とスーザン(ケイト・ブランシェット)は、赤ん坊だった3人目の子供を突然亡くし、その悲しみと罪悪感に正面から向き合えずにいた。なんとかこの旅で、夫婦の絆を取り戻したいと願うリチャード。

メキシコ人の乳母アメリア(アドリアナ・バラッザ)と自宅で留守をするリチャードの子供マイク(ネイサン・ギャンブル)とデビー(エル・ファニング)は、アメリアの息子の結婚式のために彼女の甥サンチャゴ(ガエル・ガルシア・ベルナル)が運転する車でメキシコへ向かう。

妻を亡くしたばかりのヤスジロー(役所広司)と聾唖者の高校生の娘チエコ(菊地凛子)
何かにつけ父親に反抗し、お互いの溝が深くなりつつある。障害を持つ彼女には、好意や欲望を伝えるのは簡単なことではなかった。
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アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の作品。
菊地凛子さんが、日本人女優としては49年ぶりというアカデミー賞にノミネートされたことでも話題の映画。
『アモーレス・ペロス』『21グラム』同様、別々の要素に見えるけど、どこかで繋がっていく群像劇。
この2作品に比べると、まだ救いがあったかもしれないけど、これって…

ネタバレしてます
“バベル”かつて全地が一つの言語だった頃、
人々は名を上げるために天に届くほどの塔を作ろうとし、それが神の怒りに触れ言語が分けられ、意思の疎通ができなくなった。
この“バベル”という題名から、どんなメッセージを感じれるのか期待していたのですが、あまり心に響いてくるものが無かったし、言葉の壁や人種の違いも表現不足な感じがしました。
それよりも生と死、いや、性と死を強く感じてしまった。

4つのストーリー全てに性的な場面が出てくる。
モロッコの兄弟、弟は銃の腕前は兄より上で、かなり早熟。
姉の着替えを覗き見している(姉が了解済みの変な姉弟)
アメリアは息子の結婚式で、多分過去に何か関係があったのだろうと想像できる男と人目を忍んでキスを交わす。
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そして、チエコ。
耳が聞こえない、しゃべれないという彼女の孤独感は、
コミュニケーションの難しさが一番分かりやすいはずなのに、どうしてこんなに性的な表現ばかりするのだろう?
下品とまでは言わないにしても、必要性が感じられない。
唯一、撃たれて身動きできないスーザンが、おしっこがもれてしまった、まだ出そうと訴え…下着を脱がせ、鍋のようなものをあてがってやり世話をするリチャード。
この時初めてお互いをさらけ出せたのか、キスシーンには胸が熱くなった。
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メキシコ人の乳母アメリアって本当に良い人なんです。
小さい頃から我が子のようにマイクとデビー可愛がってきたのです。
マイクが聞きます「悪いことしたの?」
「悪いことはしていない、愚かなことをしただけ」
人間って、愚かな間違いを繰り返し、時にそれが取り返しのつかない事になってしまう。
彼女が真っ赤なドレスをボロボロにして、砂漠を助けを求めてさまよう姿は印象的でした。
チエコのクラブ・シーン、音の伝わりを観せられました。
チエコ側とこちら側の静と動。
劇場では気分が悪くなり、退場者が数名出たとのニュースがありましたが、このシーンは良くできていますね。

私は個人的にリチャードとスーザンのストーリーが一番引き込まれましたが、一番ダメだったのは日本のストーリーです…(日本人なのに)
それは性的描写に尽きると思います。
彼女のイライラや心の壁が、何故そうなるのか?
どーしても理解ができなかった。
母親の自殺の本当の理由は?
刑事に渡したメモの内容は?
希望が見えるラストと取りたいけど、消化不良!!
数多くの登場人物の人間模様があったのに、イマイチ入れなかった。

ドリアナ・バラッザも、ブラビもケイトも役者人は皆、素晴しい演技でした。
素人さんもいるそうで、特にこのモロッコの兄弟、通訳ガイドの男性は素晴しかったです!
あまり出番は多くなかったけど、
陽気で怖いものなし、でも無謀で荒いサンチャゴアをガエル君は好演でした。
凛子さんも上手でしたね~キレやすく大胆で、でも繊細で…体当たりの演技だったと思います。

*オバサンの硬い頭の疑問
末子を亡くし関係修復のための旅行でも、まだ小さい子供を残してモロッコなんて何で行くの?(もっと、明るく華やかな所の方が…)
大切な子供をあずかってるのに、酔っ払い運転に乗って夜中に帰るの?
子供達の不祥事を激怒したのに、何で逃げるの?(自首しようよ…)
登録されている銃って、そんなに簡単に譲れるの?
歯医者さん、治療する時マスクしない?

2007年 4/28公開 アメリカ映画
監督 アレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ
2007.05.01 / Top↑
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