フラガール
2007, 04. 28 (Sat) 23:24

昭和40年、時代の波で危機的な状況に追い込まれたある炭坑の村に、町おこしとしてレジャーランド建設の話が持ち上がる。
娘たちをフラガールに育てるため、
東京から元売れっ子ダンサーの平山まどか(松雪泰子)が先生としてやって来る。
それをよく思わない炭坑の男たちと、
村のため、家族のため、自分のためとひたむきに踊りを練習する娘たちの姿を描く。
大人たちはフラダンスに猛反対!
紀美子(蒼井優)をはじめ村の娘達は、新しい世界への憧れと同時に、家族や村の助けになりたいなどそれぞれの想いを抱えてる。
事情ありで都落ちしてきたまどか先生、
最初は村人や娘たちを軽蔑の眼差しでみることもあったが、彼女たちに教えることによって、自身にも大きな気持ちの変化が…
本当の踊りの歓びを、彼女達と共有することができる。
盆踊りぐらいしか踊れなかった娘たちが、厳しいレッスンに耐えプロのフラダンサーになっていく過程や、ラストのフラダンスは最高潮!
それぞれの年代の立場や想い、生き方がとても丁寧に描かれていて、
母娘だったり、友人だったり、先生と生徒だったりとその絆の深さや、別れには何度も泣かされます。
フラは手話の要素があるので、ホームでの別れのシーンは特に泣けました。
そして、逆境から立ち上がっていく力強さも感じます。
若い子たちが変化を求めて、悩み挫折しながらのサクセス・ストーリーと違うのは、
時代の新旧、事情や葛藤、対立、田舎と都会…
そんな対比のようなものが、笑いと涙で描かれていて感動させられるのかもしれない。

松雪泰子はとても美しく、東京からやってきた強い女性を見事に演じています。
ダンスシーンは迫力あるし、、生徒の為に男湯に乗り込んでく姿はかっこいい♪
40年代、彼女のファッションやヘアースタイル、とっても似合っていてステキ。
フラガールのリーダー蒼井優の演技も見事。
東北なまりにも違和感がなく、自然な感じ。
可愛いい田舎娘の部分と芯の強さを上手に演じ、凛とした感じがとても良かったです。
ラストのフラダンスには拍手を送りました。
岸部一徳、富司純子、豊川悦司も重要な役で、素晴しい演技でした。
そしてしずちゃん、アナタに泣かされるとは…(笑)
どの人物にもドラマがあり、感動があります。
上映時からとても評判の高い作品で、DVDを楽しみにしていましたが、こんなに泣かされるとは思わなかった…!!
泣ける映画だから良い映画ではないのですが、この作品は本当に素晴しい!
温泉レジャー施設「常磐ハワイアンセンター」(現・スパリゾートハワイアンズ)誕生の裏話を描いた実話。
この炭鉱の特色は、石炭を掘り出すのに、温泉を処理しなければいけなかったほどの豊富な湯量だそう。
この湯量を利用して一大リゾート施設をつくり、失業者を吸収したという。
日本アカデミー賞受賞したのも納得だし、
今年度アカデミー賞外国語映画賞に選出されたのも肯けますね!
2006年 9/23公開 日本映画
監督 李 相日
コメント
kira
初めまして
色々と拝見しているうちに、まとめてのTBになってしまいました
この作品、大好きです!
変わり往く時代をそれぞれに受け止めて、頑張って生き抜いていく姿に
熱く応援して観ていました。
別れのシーンでは涙が止まりませんでした(uu*)
今、こちらの記事を読んでいても、胸の奥がきゅんとなります。
また観てみたいですね♪
オリーブリー
kiraさんへ
初めまして〜たくさんTB有難うございました♪
私、邦画は劇場へ行かないので遅れてますが、ホント、いい映画でしたよねえ(^^♪
いやあ〜これは劇場でも、ぐしゅぐしゅだったでしょう(笑)
最近、良い邦画がたくさんあって楽しみも増えましたね〜♪
これからも宜しくお願いします!
ジュン
私はもう母の想いで見てしまい、おかあさんの行動に涙、涙でした。
あんなに反対していたのに・・・うっうっ
見事なフラダンスショー、その成功に夢中になって拍手を送る
おかあさんを見てまたまた涙が止まらない。
いい映画でした。
私も邦画はなかなか足が劇場に向かないんですけど
これは満員の劇場で見れてやけにテンションも上がって最高でした
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