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備忘録として更新します。コメントありがとうございました。

THE SKIN I LIVE IN10

ロベル・レガル(アントニオ・バンデラス)は、最先端のバイオ・テクノロジーを駆使した人工皮膚開発の権威として知られる世界的な形成外科医。
トレドの屋敷には、メイドのマリリア(マリサ・パレデス)が監視の下、特殊なボディ・ストッキングをまとったベラ・クルス(エレナ・アナヤ)が幽閉されていた。
ベラは、交通事故で火傷を負い、非業の死を遂げたロベルの妻ガルに瓜二つだった。



ティエリ・ジョンケの原作をアレンジして描く愛と狂気の官能ミステリー。
亡き妻そっくりの美女を自宅に監禁する男を巡る衝撃の秘密をミステリアスに描く。

2012年 5/26公開 スペイン映画
監督 ペドロ・アルモドバル
予期せぬ事実は半端ない{★★★★㊦4/5}

“アルモドバル監督が辿り着いた最高傑作であり、誰も観たこのない究極の問題作”だそう。
独特な世界観は承知ですが、「オール・アバウト・マイ・マザー」「ボルベール<帰郷>」が好きな人間には、本当にこれまで観たことない衝撃的なものでした。
「トーク・トゥ・ハー」や「バッド・エデュケーション」はちょっと歪んでるな、、、と思ったけど、それどころではない捩れを感じた。

自ら開発した人工皮膚で人体実験を行なう形成外科医のロベル、肌色のボディストッキングに身を包む美しいべラ、メイドのマリリア、マリリアの息子セカ、ロベルの妻ガルと娘ノルマの死など、ある出来事から幾つもの秘密や謎が徐々に紐解かれていきます。
最大の関心は、ベラがなぜ幽閉され被験者になったのか…。
亡き妻そっくりに作り上げられたベラは――
「えっ?!まさか、そんなことをぉwww。どうかしてるぜ、いいのか、それ??!!」
――でした。
ネタバレすると長くなっちゃいそうだし、知ってしまうと作品の楽しみが半減しそうなので、ネタバレしません。
私が、生きる肌9
倫理は分かっていても、復讐と歪んだ愛でそうすることしか出来ないロベル。
エゴイストで異常な彼は、人体実験で作り上げたベラに、どう感情が揺すぶられるようになったのか、またベラは、自殺未遂や逃亡を図るけれど、次第に状況を受け入れ、ロベルを愛する(この表現は微妙だけど)ようになったのか。
回想シーンから、物語の視点はベラの前身(?)に移行し、おそらくストックホルム症候群に陥ったベラは、本来の自分を取り戻そうとする気持ちが目覚める。
アルモドバルらしい赤を基調とした映像、芸術的な小物やセット、音楽などのセンスの良さが光り、結果的に不思議と嫌悪感がなく、後味は悪くありませんでした。
親子物語を外さないのもアルモドバルらしいのかな。

観ていると何とも複雑な感情になるけれど、アントニオ・バンデラスが醸しだす天才肌な冷静さと上品さが、返って何を考えているのか不気味だったし、この上ない制裁(?)を与えられ、怪しくもあり儚くもあるエレナ・アナヤのパーフェクトなボディと美しさを見ると、これはこれで受け入れて生きるのもアリなのでは?と思ってしまう(私としては、そちらの方が好み~笑)
衝撃度は高いけど、二人の心理が深く描かれていないので、何となく物足りなさは感じました。

公開終了間際に駆け込みましたが、観て良かったです。
上映館はもう少ないのかもしれませんが、これは絶対に前知識なしが良いですね~色々と予測はしてみたものの、大きく裏切られ、ある意味、嬉しい!
大雑把なトコはあるし、医学的なことを含めても深く考えず、流されるままで観るのが良いと思います。
2012.07.05 / Top↑
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