ワン・デイ 23年のラブストーリー
2012, 06. 25 (Mon) 17:10
1988年7月15日。
真面目なエマ(アン・ハサウェイ)と自由奔放なデクスター(ジム・スタージェス)は、大学の卒業式の後、一線を越えぬまま一夜を共にした。
友だち関係を選んだふたりは、互いに微妙な距離を保ちながら、毎年、それぞれの7月15日を迎えていくのだが…。
毎年訪れる7月15日にスポットを当て、男女の23年を描いたラブ・ロマンス。
デビッド・ニコルズの原作を映画化。
2012年 6/23公開 アメリカ映画
監督 ロネ・シェルフィグ
聖スウィジンの祝日である7月15日にスポットを当て、23年間の男女を描く斬新な視点のラブストーリー。
チャーミングなアン・ハサウェイとイケメン君のジム・スタージェスを主演に迎え、「17歳の肖像」のロネ・シェルフィグ監督とあらば、多少の期待はあったのですが、残念ながら共感することが出来ず、心に響くものがありませんでした。
初めのうちは、どうなってくのだろうと興味はあったけど、ロマンチックな雰囲気はどんどん失われ、いつまでもお坊ちゃまでチャラ男のデクスターに嫌気はさすし、好きでもないつまんない男とくっ付いちゃった流されやすいエマにもゲンナリ。
人は数々の事を経験し、紆余曲折しながら歳を重ねていくものだけど、毎年毎年、色んなことが起こる7月15日は、「こんなことがありました」程度で羅列されていくだけで、いつまでこんなに煮え切らないのだろうとか、タイミングばかり外してしまうんだろうとか、“ベスト・フレンド”なんて前提は、一体、どうなりたいのよっ?とイライラがつのる。
ふたりは性格の違いからか、どうもベクトルが合わないみたい。

長年、想いを秘め続ける愛はあるとは思うけど、それにしても23年は長すぎる。
やっと結ばれるまで18年ぐらいだったけど、それでも長いわ。
まあ長くてもそれだけ積み重ねた深みでも伝わるならまだしも、そんなものもあまり感じてこない。
エマがデクスターに想いを寄せるのは分かるけど、デクスターって、結局、エマに甘えて癒しを求めていただけのようで…。
あんな事が起こり、コイツには試練が下されたんだろう。
今後はおそらく成長した娘に、また甘えていくんではないかしらと(苦笑)

最初の日の続きを見せられるラストは良かったです。
このふたりは、何かの力でタイミングを外す運命だったのでしょう。
もしあの時そのまま結ばれていたなら、きっと23年も関わりを持てなかったような気もします。
ユーモアのある確信ついたセリフが多くて、ふんふんと肯けたし、流行の変化やロケーションは楽しめました。
長い年月を演じた二人もお上手でした。
ジム・スタージェスは若い頃から老け感までしっくりきてたけど、アンの若い頃はちょっと無理があったかな。
突っ込みたいトコ多々あるけど、時間を費やすのが勿体無いので、以下、こんな感じ。
*聖スウィジンの日の説明って、あれだけで終わり?!
*アンの背後から走って来るバイクに冷や冷やしたけど、やっぱりね…な出来事。(韓流っぽい)
*パトリシア・クラークソンのように、「見てっ!あそこにジョニー・デップがいるわっ! …と思ったら、あなたのお父さんじゃない!」と息子に言ってみたい(笑)
*デクスターの妻の実家、あんな恐ろしいゲームで盛り上がる家族って、一体…(滝汗)
*「今も生きていると思って暮していけばいい」
一番の慰めは経験者の言葉でしょう。
コメント
KLY
これを総じて私はただの年表映画と言ってます。
事実の羅列だけされてもねぇ…。
本来その出来事に到るまでの心情の変化や、キッカケ、行動、そして事件の後それがその人にどんな影響を与えたのか、何が変わったのか、そういう部分を見せるべきなのに一切無し。完全にこの見せ方だけに拘ってしまったのが失敗だと思います。形じゃないのに。
ituka
チャラ男にイライラ
これに尽きます(苦笑)
そうね、こういう男っていつまでたっても自立できない感じ。
今後も自分の娘に甘えて行く人生になりそうですね(やれやれ)^^;
自転車の行方は、やっぱり嫌な予感しましたよね(爆)
>あそこにジョニー・デップがいるわ!
ワタシも、そういうシチュエーションで言ってやりたい!
「あそこにキャシー・ベイツがいるぞ!」って
・・・絶対怒られるわ(汗)
オリーブリー
KLYさんへ
>ただの年表映画と言ってます。
本当に仰る通りですよぉ~少しは期待してたので、ガッカリしちゃいました。
>本来その出来事に到るまでの心情の変化や、キッカケ…
7月15日に拘る映画なのは分かりますけど、デクスターが離婚した時、二人ははずみ(?)で関係持ったんですよね。
そんなん、いきなり会話で教えないで、その場面こそどういう流れでそうなったのか観たいですよ(^_^;)
そうじゃないと、あのパリでのシーンがあまりにも唐突ですもんね~観る側に、彼らの心境がなかなか伝わりません。
オリーブリー
itukaさんへ
こんにちは。
男女の友情は否定しないけど、こんなタイプの男に長年に渡り恋愛感情を持ち続けるのは、いささか、無理かと…(~ヘ~;)ウーン
外見はともかく、あまり魅力的ではなかったです。
>「あそこにキャシー・ベイツがいるぞ!」
キャシー・ベイツは、可愛い系な美人と思ってますが、体型の方でしたら、ここだけの話にしておきましょう~雷がおちますよ(爆)
mig
こんばんは★
お久しぶりですね~いつもTBはありがとうございます
これねー。いまいちでした。
キャストも好みじゃないし、毎年7月15日だけ、しかも23年もってムリが
ありましたよね
書記長社労士
初コメです
いつもTBでお世話になっております。
「今も生きていると思って暮していけばいい」
あのセリフにはガツンときました!
おとうさん、渋かったです。
オリーブリー
migさんへ
こんばんは~こちらこそ、いつもありがとうございます!!
ブログ記念日もおめでとうございます~!!
イマイチの方が多いみたいですねー(;^_^A アセアセ・・・
やっぱり、1日に集約しちゃう脚本は、いささか無理があるのかな。
そうそう、23年は長いよね(爆)
普通の夫婦なら、既に倦怠期かも(^_^;)
オリーブリー
書記長社労士さんへ
こんばんは~こちらこそいつもいつもお世話になっています!
コメント、ありがとうございます!
あの両親、特に溺愛していたと言うママですが、どんだけ心残りで旅立たれたのかと思うと、もっとしっかりせーよ!!な息子でした。
パパの言葉で救われたなら、、、どうかそう生きて欲しいなぁ~と思えるシーンでしたね。
sakurai
普通に
終わらせて欲しかったなあ。
なにもわざわざ悲劇にしなくても・・・と感じた次第です。
いろいろあるのはわかるけど、映画なんだから、ハッピーにして欲しかったな。
その辺の見たいほうと描きたい方のギャップがいまいちな感になってるような気がします。
トラックバック
- この記事へのトラックバック
-
- ワン・デイ 23年のラブストーリー/One Day
- とある男女の23年間の恋愛感情と友情を、7月15日という1日のスポットを当てて描いたラブストーリー。ヒロイン役を『レイチェルの結婚』のアン・ハサウェイが、彼女が恋愛感情と友情を抱く男性を『ラスベガスをぶっつぶせ』のジム・スタージェスが演じている。監督は...
- 2012.06.25 (Mon) 20:49 | LOVE Cinemas 調布
- この記事へのトラックバック
-
- ワン・デイ 23年のラブストーリー
- ワン・デイ 23年のラブストーリー@なかのZERO
- 2012.06.25 (Mon) 21:15 | あーうぃ だにぇっと
- この記事へのトラックバック
-
- ワン・デイ 23年のラブストーリー
- 評価:★★★【3点】(14) 時間軸とアン・ハサウェイと衝撃シーン。
- 2012.06.25 (Mon) 21:27 | 映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ~
- この記事へのトラックバック
-
- ワン・デイ 23年のラブストーリー
- Data 原題 ONE DAY 監督 ロネ・シェルフィグ 出演 アン・ハサウェイ ジム・スタージェス パトリシア・クラークソン ケン・ストット ロモーラ・ガライ 公開 2012年 6月
- 2012.06.25 (Mon) 21:40 | 映画 K'z films 2
- この記事へのトラックバック
-
- ワン・デイ 23年のラブストーリー / ONE DAY
- ランキングクリックしてね ←please click 初めて会話を交わした7月15日から、その「1日」だけを23年間に渡って描く ちょっと変わった視点のラブストーリー。 イギリス、イタリアほか各国でベストセラー・ランキング1位となった同名の小説をもと...
- 2012.06.26 (Tue) 09:31 | 我想一個人映画美的女人blog
- この記事へのトラックバック
-
- まとめtyaiました【ワン・デイ 23年のラブストーリー】
- 1988年7月15日。 真面目なエマ(アン・ハサウェイ)と自由奔放なデクスター(ジム・スタージェス)は、大学の卒業式の後、一線を越えぬまま一夜を共にした。 友だち関係を選んだふたりは、互いに微妙な距離を保ちながら、毎年、それぞれの7月15日を迎えていくのだが…。 ?...
- 2012.06.26 (Tue) 10:39 | まとめwoネタ速neo
- この記事へのトラックバック
-
- ワン・デイ 23年間のラブストーリー
- One Day [DVD]クチコミを見る23年間に渡り、7月15日だけを切り取って綴る異色の恋愛映画「ワン・デイ 23年間のラブストーリー」。スクリーンに描かれない余白を想像する作品。1988年のスコ ...
- 2012.06.26 (Tue) 23:15 | 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評
- この記事へのトラックバック
-
- 『ワン・デイ 23年のラブストーリー』
- (原題:One Day) 「この映画、 原作がそうなっているってことだろうけど、 その発想がまずユニーク」 ----「23年。23回の7月15日。」という、あれ? 「そう。 23年前の7月15日、 主人公ふたりの出会いから現在までを、 毎年、その一日(ワン・デイ)に絞って描いてい...
- 2012.06.26 (Tue) 23:20 | ラムの大通り
- この記事へのトラックバック
-
- ワン・デイ 23年のラブストーリー
- アイデア先行の23年間 【Story】 エマ(アン・ハサウェイ)とデクスター(ジム・スタージェス)は親友として、23年間一緒に過ごしてきた。愛する気持ちを心に秘めていたエマだったが、ある年の7月15日...
- 2012.06.27 (Wed) 07:02 | Memoirs_of_dai
- この記事へのトラックバック
-
- ワン・デイ 23年のラブストーリー よかったのか悪かったのか・・・不思議な映画だ
- 【=30 -3-】 昨日、映画を観た後、友人とばったり会った、「女房です」と妻を紹介したら、友人は「赤の他人です」と連れの女性を紹介してくれた、なんかそうとう可笑しくて、その後もずっと思い出し笑いするに至った。 大学の卒業式後に出会ったエマとデクスターはす...
- 2012.06.28 (Thu) 10:51 | 労組書記長社労士のブログ
- この記事へのトラックバック
-
- ワン・デイ 23年のラブストーリー
- ずっとあなたが好きだった公式サイト http://oneday.asmik-ace.co.jp原作: ワン・デイ (デイヴィッド・ニコルズ著/ハヤカワ文庫)監督: ロネ・シェルフィグ 「17歳の肖像
- 2012.06.30 (Sat) 20:28 | 風に吹かれて
- この記事へのトラックバック
-
- ワン・デイ 23年のラブストーリー
- 2012年6月30日(土) 19:30~ TOHOシネマズ川崎プレミアムスクリーン 料金:0円(シネマイレージカード ポイント使用) 『ワン・デイ 23年のラブストーリー』公式サイト 1980年後半の大学卒業から23年間7月15日だけを描くラブ・ストーリー。 奇抜なアイディアと、傑...
- 2012.07.04 (Wed) 02:34 | ダイターンクラッシュ!!
- この記事へのトラックバック
-
- 人に歴史あり。『ワン・デイ 23年のラブストーリー』
- ひとりの男性とひとりの女性の23年にわたる恋と友情を描いた作品です。
- 2012.07.17 (Tue) 21:45 | 水曜日のシネマ日記
- この記事へのトラックバック
-
- ワン・デイ
- 『ワン・デイ―23年のラブストーリー』をTOHOシネマズ渋谷で見ました。 (1)本作は、全体としてはエマ(アン・ハサウェイ)とディクスター(ジム・スタージェンス)とを巡る典型的なラブストーリーながら、特徴的なことが2点あるように思われます。 一つは、二人は、?...
- 2012.07.21 (Sat) 05:38 | 映画的・絵画的・音楽的
- この記事へのトラックバック
-
- 「ワン・デイ 23年のラブストーリー」
- プールでは思うように泳いで進んでいけても、人生はそうは行かない。
- 2012.07.21 (Sat) 09:54 | 或る日の出来事
- この記事へのトラックバック
-
- ワン・デイ
- 20年前くらいの映画みたい・・。
- 2012.08.23 (Thu) 12:18 | 迷宮映画館
- この記事へのトラックバック
-
- ワン・デイ 23年のラブストーリー 評価★★★58点
- お互いに惹かれ合いつつ友人でいることを選んだ男女の、23年に渡るある特定の日を切り取り二人の移り変わりを綴るラブストーリー。ヨーロッパを中心にベストセラーになっている同名小説を、原作者自ら脚本を担当し映画化。 監督は「17歳の肖像」が第82回アカデミー賞に3部...
- 2012.08.23 (Thu) 14:21 | パピとママ映画のblog
- この記事へのトラックバック
-
- ワン・デイ 23年のラブストーリー
- アン・ハサウェイ、ジム・スタージェス、パトリシア・クラークソン他。 大学の卒業式で初めて会話を交わしたエマとデクスター。2人は急速に接近するのだが、お互い「友達」として
- 2012.12.07 (Fri) 09:37 | いやいやえん
- この記事へのトラックバック
-
- ワン・デイ 23年のラブストーリー
- 『ワン・デイ 23年のラブストーリー』---ONE DAY---2011年(アメリカ)監督:ロネ・シェルフィグ 出演:アン・ハサウェイ 、ジム・スタージェス 大学の卒業式で意気投合して親友となった...
- 2012.12.20 (Thu) 23:44 | こんな映画見ました〜
- この記事へのトラックバック
-
- 「ワン・デイ 23年のラブストーリー」感想
- う~~ん、期待したほど、面白くは無かったかも・・・。でも最後の方は、意外な展開でした。
- 2013.08.22 (Thu) 13:28 | ポコアポコヤ 映画倉庫
- この記事へのトラックバック
-
- 映画・ワン・デイ 23年のラブストーリー
- 原題 ONE DAY2011年 イギリス 1988年から2011年までの23年間に渡り、特定の1日、7月15日(聖スウィジンの祝日)だけを描きます 1988年、スコットランドエディンバラ大学の卒業式の後、真面目でしっかり者のエマ(アン・ハサウェイ)と実家が裕福で自由奔放な...
- 2016.03.23 (Wed) 11:37 | 読書と映画とガーデニング