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備忘録として更新します。コメントありがとうございました。

Midnight in Paris10

ギル(オーウェン・ウィルソン)は、婚約者のイネズ(レイチェル・マクアダムス)と共に、彼女の両親の出張に便乗し、憧れのパリを訪れた。
ある日、真夜中の街を彷徨っているギルの目の前に、一台のクラシック・カーが停まる。
誘われるまま乗り込むと、辿り着いた先で、フィッツジェラルド夫妻(トム・ヒドルストン、アリソン・ピル)やアーネスト・ヘミングウェイ(コリー・ストール)といった今は亡き偉人たちと出会い、1920年代のパリに迷い込んでしまったことを知る。
売れっ子脚本家として成功していたが、作家への夢も捨て切れずにいたギルは、自分の小説の評価をして欲しいとヘミングウェイに頼み、毎夜、クラシック・カーに乗り込むが…。


1920年代のパリを敬愛する主人公が、その時代にタイムスリップし、心酔してやまないアーティストたちと巡り合う奇跡の日々をつづる幻想的なラブコメディー。
第84回アカデミー賞作品賞を含む4部門にノミネートされ、ウディ・アレン監督は脚本賞を受賞。

2012年 5/26公開 スペイン/アメリカ映画
監督 ウディ・アレン 
不思議なパリ{★★★★4/5}

今年のアカデミー賞作品賞ノミネート9作品、ラストを飾るのは、ウディ・アレン監督が脚本賞を受賞した、お洒落でモダンで趣味の良いタイムトリップな作品。
もちろん、アレンはタイムパラドックスなんてネタ、背景だけで一切無視してますけど(笑)
いつものような、しくこいくらいの会話の乱闘はなく、これまでのアレン作品では、一番親しみやすくて面白かった。
ギルが浮きまくる現代と、彼にとって居心地の良い古き時代を観る観客は、シニカルな棘や本音と建前の対比に笑いを誘われるでしょう。
美しいロケーション、心地よい音楽、最初から最後まで、一緒にパリに居るような…。
そんな雰囲気をイッパイ感じさせてくれる作品でした。
Midnight in Paris11
イネス家族とパリへとやって来たギル。
偶然、知り合いのポール(マイケル・シーン)夫妻とパリで出会い、嫌々ながら観光名所などを巡るけど、ギルは教養人ぶったポールが気に入らない様子。
一方、フィアンセのイネズは、博識なポールを絶賛し、連日、ママと高価な買い物やランチにディナー、夜遊びを楽しむ。
現実主義なイネズとの距離感が広がるギルに、ある晩、訪れたサプライズ。
彼に取って、憧れてやまない過去の偉人達と出会ってしまう!
コール・ポーターの歌を聴き、ヘミングウェイやガートルード・スタイン(キャシー・ベイツ)と、いつしか友人のように語り合い、モディリアーニやピカソなど、芸術家のミューズ(愛人)的な女性であるアドリアナ(マリオン・コティヤール)に、ほのかな恋心まで抱いてしまう。
Midnight in Paris21
わたしは文芸に疎いんですけど、それでもフィッツジェラルドやヘミングウェイ、ピカソにダリ(エイドリアン・ブロディ)と、人相や業績ぐらいは何となく知っていたので、笑えるところは結構ありました。
細かいトコまでは分かんないんですが、ダリの変人気質ぶりとか、、、ああ、そんなわけの分かんないこと言ってた人なんだろぅな~と、学校教材なんか思い出すと外見も似てる。
ちょっとだけだったけど、エイドリアン・ブロディのダリはインパクトありましたねぇ~(笑)
ギルがルイス・ブニュエルに映画ネタを提供するシーンは、タイムトラベラーには必須だなって思いました(笑)
その「皆殺しの天使」は観てませんが、つい最近、WOWOWでカトリーヌ・ドヌーブの「昼顔」を観たので、ブニュエルの名前は何となく頭にある程度でしたが、歴史上の偉人に詳しい方にはより一層楽しめる作品だと思います。
Midnight in Paris14
物語自体はありふれた話ではあるけれど、タイムスリップのパートは、美術や衣装などファンタジックで夢があり、有名人キャラの成りきり度も楽しめ、対する現代パートでは、会話や行動、イネズや両親など、シニカルな現実を見せ、ギルが感じるギャップを分かりやすい構成でコミカルに描きます。
また、隣の芝生、、、的に、普遍的なメーセッジもきちんと伝わります。
ギルが1920年代パリを愛するように、一昔前のベル・エポック時代に憧れるアドリアナ。
ベル・エポック時代の偉人達は、ルネッサンス時代が一番良い時代と言う。
人間と言うのは、今に満足できないと過去の時代に思いをはせたりしてみるけれど、“黄金期”なんて、後の人間によって作られてきただけで、当の時代人はそう思ってはいない。
満たされていなくても、誰もが自分が生きるべき時代に生まれ、自分の時代で生きていくということを、ウディ・アレンらしいテイストで皮肉と希望を与えてくれる。
大人のためのステキなおとぎ話です。
Midnight in Paris
ギルは、(いつものように)まぎれもないアレンの分身キャラであって、オーウェンはそう思わせる上手いお芝居でした。
軽さと気難しさのバランス、あちらとこちらを行き来しながら、悩みを解消していく軽妙さがオーウェンにピッタリ。
ガートルードのサロンで見聞きしたピカソの作品を、現代でポールたちに解説するギルは小気味良いし、ピアスの一件なんてよくあるパターンだけど爆笑もの。
アドリアナのマリオン・コティヤールがしっとりとしてとても美しい。
雰囲気があって、ギルが恋するのも無理はないですね~。
「君への誓い」とハシゴでしたが、レイチェルはこちらの方が良かったな。
2012.06.02 / Top↑
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