--_--
--
(--)--:--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2007_04
23
(Mon)23:58

美しき運命の傷痕



パリに住む三姉妹とその母親の愛の物語。
夫の浮気に悩み、情緒不安定な長女ソフィ(エマニュエル・ベアール)、
体の不自由な母(キャロル・ブーケ)の看病に通う、男性に奥手の次女セリーヌ(カリン・ヴィアール)
大学生の三女アンヌ(マリー・ジラン)は、歳の離れた大学教授のフレデリック(ジャック・ベラン)と不倫中。

この三姉妹、愛の形も哀しみも違うけれど、22年前のある事件が発端となって、何かしらのトラウマを抱え成長したよう。
その事件とは何だったのか…
ソフィは夫の行動を調べたり、後を付けたり、おまけに愛人の部屋に忍び込み、眠っている女の匂いを嗅いだりとチョット異様。
セリーヌは、突然話し掛けられた男セバスチャン(ギョーム・カネ)に、不審を抱きながらも次第に気になり始める。
フレデリックから別れを告げられ困惑するアンヌは、相談があると友達を訪ねるが、そこへ帰宅したのはフレデリック。
彼は同じ大学の教授で、しかも友達の父親。
この男女二人の図々しさは、観ていて少し嫌悪感が…
そして母は、過去に夫の不義を告発して家から追放。
今は言葉を失い、車椅子で療養中。

愛に迷う女性達のアンサンブルストーリー。
それぞれのエピソードがそれぞれの個性を現すかのように、
暗闇に浮かぶ赤い色や、光りに透かして逆さ読みするミネラルウォーターのラベル、万華鏡など、色彩やカメラワークで世界観が表されてるよう。
こんなところは、フランス映画ならではの雰囲気。
この姉妹の愛のストリーが、今まで心のどこかに抱えてきただろう、父親の不幸な出来事が影響しているとわかってきます。
そしてラストにやっと絡む三姉妹と母親。
アンヌの試験テーマとなった『王女メディア』は、まさに母親とオーバーラップして、彼女の怒り、嫉妬、復讐、それは娘たちにトラウマとなって現われてしまった。
母親の冷酷とも思えるラストのセリフは、自身が選択した人生や、
娘達のこの生き方をも受け入れる、女の情念みたいなのを感じてしまった。

個人的に思うのは、当事者同士もう少し冷静に向き合う姿勢はなかったのだろうか?
少なくても夫の方は、頼むから話しを聞いてくれ~のアプローチだったのに…
母にしてもソフィにしても、自分に対して不義な夫を追い出したからと言って、子供もいるのに本当の解決になるのだろうか?
強さもしたたかさも、使い方次第なのでは~と。
そう思うのは、なるべくなら離婚を避けたいと考える日本人的な発想なのか~それとも私の勝手な見解かな?
好き嫌いと観れば、微妙な作品なんだけど、
愛を失う女の怖さと、愛憎の深さ、危なげで、もろくて、
でも実は強い“女”を描いた作品のように感じる。
“愛”と“憎”は背中合わせ~紙一重…
愛情が深ければ深いほど、憎しみもまた深いもの…?!

母親役のキャロル・ブーケはじめ、女優達の演技はとても上手い。
アメリカ映画ならチョットしらけそうな場面でも、フランス女優さんとあの色気ある(?)言葉でそれなりの雰囲気に。

冒頭のタイトル・バック…他の卵を巣から落とすカッコウのヒナドリ、
この自然の摂理といえる強烈な始まりから、物語に引き込まれました。

2005年 4/8公開 フランス=イタリア=ベルギー=日本
監督 ダニス・タノヴィッチ


C.O.M.M.E.N.T

はじめまして^^

私の芸能サイトで
こちらの記事を紹介させて頂きましたので
ご連絡させて頂きました。

紹介記事は
http://9981hiro.blog75.fc2.com/blog-entry-55.html
です。

これからもよろしくお願いいたします^^

2007/04/24 (Tue) 10:18 | 芸能ニュース #- | URL | 編集 | 返信

芸能ニュース さまへ

初めまして〜お知らせ有難うございます。
こちらこそ、これからも宜しく。

2007/04/25 (Wed) 22:12 | オリーブリー #ZJmJft5I | URL | 編集 | 返信

コメントの投稿

非公開コメント

トラックバック

映画『美しき運命の傷痕』

原題:L'Enfer"evian"を逆から読めば、確かにナイーブ、ここで使われるナイーブの意味は、"お人好し"の意味、お店でわざわざお金を払って水を何杯も飲んでる人のこと ダンテの「神曲」に発想を得た「天国」「地獄」「煉獄」の3部作・・この物語は

2007.04.24 (Tue) 01:27 | 茸茶の想い ∞ 〜祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり〜

美しき運命の傷痕

 『三姉妹と、その母。美しい女たちの心の中には、冷たい炎が燃えている。』  4/8に公開になっていた「美しき運命の傷痕」を観て来ましたぁ〜♪コチラの映画は「トリコロール」三部作のクシシュトフ・キェシロフスキ監督の遺稿である「天国」「地獄」「煉獄」の三部作

2008.05.28 (Wed) 22:34 | ☆彡映画鑑賞日記☆彡
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。