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備忘録として更新します。コメントありがとうございました。

Tinker Tailor Soldier Spy

東西冷戦下の1980年代、英国諜報部「サーカス」を引退したスパイ、ジョージ・スマイリー(ゲイリー・オールドマン)に新たな指令が下る。
それは20年にわたってサーカスの中枢に潜り込んでいる二重スパイを捜し出し、始末するというものだった。
膨大な記録や関係者の証言を基に、容疑者を洗い出していくスマイリーがたどり着いた裏切者の正体とは…。


1979年に英国BBCでドラマ化されたジョン・ル・カレのスパイ小説「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」を「ぼくのエリ 200歳の少女」のトーマス・アルフレッドソン監督で映画化したサスペンス・ドラマ。

2012年 4/21公開 イギリス/フランス/ドイツ映画
監督 トーマス・アルフレッドソン 

弱点は愛{★★★㊤3/5}

MI6とKGBが情報戦を繰り広げていた東西冷戦下、英国諜報部“サーカス”のリーダー、コントロール(ジョン・ハート)は、組織幹部に潜り込んでいるソ連の二重スパイ「もぐら」の情報を掴み、独断で工作員ジム・プリドー(マーク・ストロング)をブダペストへ送り込む。
しかし、情報提供者と接触中にブリドーは狙撃され、消息不明となり作戦は失敗。
責任を問われたコントロールは、長年の片腕であるジョージ・スマイリーと共に組織を去ることになった。
その後、コントロールは体調を崩し(?)病院(?)で謎(?)の死を遂げる。
コントロール失脚後、彼が疑わしく思っていた<ウィッチクラフト作戦>の評価(?)で、パーシー・アレリン(トビー・ジョーンズ)が“サーカス”のトップとなる。
ある日、“サーカス”の監視役である英国政府オリヴァー・レイコン次官(サイモン・マクバーニー)は、イスタンブールでソ連通商使節団と接触し、そのまま姿を消していた実動部隊のリッキー・ター(トム・ハーディ)から「もぐら」の情報を受ける。
レイコンは引退したスマイリーに「もぐら」追求の命令を下す。
スマイリーは、実動部隊の責任者であるピーター・ギラム(ベネディクト・カンバーバッチ)と内密に捜査を進めていくが…。
――大まかなあらすじさえ、込み入っていて複雑?!
裏切りのサーカス22
地味ながらも硬派な作風と語り口、現実なのか回想なのか時間軸が交差するのも謎解きをそそられる。
老人や赤ん坊連れの母親がいるブダペストのオープンカフェでは、汗まみれのウェイターから良からぬ事が起きる予感がイッパイ、英国諜報部内から証拠書類を持ち出そうしたピーターが呼び止められるシーンもハラハラ!
ドアに挟む木片も渋い!
「ほくのエリ」をご覧になった方には、ジャンルは違えど、どこか似ている雰囲気が感じられるような気もします。
ただ、もう少し説明してもらわないと分かりにくい部分はあるし、唐突な場面の展開もあったりするので、そういう意味では、原作未読者やドラマを知らない者には不親切な作品でした。

細かい文字が読みにくい年代になり、チケット売り場でもらった相関図に眼を通さなかったので、オープニングの原題タイトル「Tinker Tailor Soldier Spy」が何のこっちゃ?と思ったら、コントロールが残した「もぐら」の疑いがあるコードネーム、“ティンカー”(鋳掛け屋)パーシー、“テイラー”(仕立て屋)ビル、“ソルジャー”(兵隊)シアラン、“プアマン”(貧乏人)トビーの事だとあえなく分かり、この4人の中にいるんだろうな~と。
全員が怪しそうですが、関係機関と登場人物が多いので、整理してみると、、、
Tinker Tailor Soldier Spy045
“ティンカー”のパーシーは、トビー・ジョーンズ。
たくさんの映画で見覚えありますね~最近では、「キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー」の博士かな。
「ミスト」ではスーパーの店長さん。
「ハリーポッター」でドビーの声を担当。
“ソルジャー”のシアランは、ロイ・ブランド。
この方もちょくちょくお見かけしています(笑)
「カレンダー・ガールズ」「オペラ座の怪人」「ミュンヘン」など。
Tinker Tailor Soldier Spy88
“プアマン”のトビーは、デヴィッド・デンシック。(おそらく初見)
この人が追い詰められる場面が分かりにくい。
“テイラー”のビルには、英国王からゲイまでこなすコリン・ファース。

誰が「もぐら」なのかネタバレは避けますけど、最初に怪しいんじゃないのぉ~と思った人物がまんまだったので、どこかで本性出すんじゃないかと、ゲイリーを疑う気持ちが拭えない私は、ちょっと拍子抜けしてしまいました(笑)
コントロールはスマイリーのコマも残していたし、ゲイリーが汚い湖(?)で泳ぐシーンが2度ほどあって、「SailorはTailorと似てるから排除…」とか言ってたのが気になって…だって、やっぱりゲイリーだし(笑)

顔なしで登場するKGBの大物スパイであるカーラとスマイリーの逸話(?)や、クリスマスパーティ(?)の回想シーン、ジムの取調べシーンやカフェでの銃撃、なぜ英国へ戻れたのかなど、徐々にあぶり出されてバラバラだったものが繋がっていくのは上手い見せ方でした。
「もぐら」探しではあるけれど、それがさほど重要ではないのかもしれませんね~(どーしてそうなったのか、いまひとつ理由付けが乏しい)優秀な諜報員であっても、信頼する人からの疑いや裏切り、仲間でもあっても騙し合いのような駆け引きで、どこに落とし穴があるのか、職業柄の悲しい性や孤独を感じ、ちょっと切ない流れでもありました。
国家間のスパイ合戦と一個人の葛藤、人間の裏表を上手く見せていたと思いました。
だからと言って面白い!と思える作品ではなかったんですけどね…。
書いていても「?」が多いし(苦笑)

時代や立場で(諸事情が)気の毒な頃だったのか、、、切なさを強調していたのはこの方です
裏切りのサーカス23
これがまた上手いんですよねぇ~。
目線だとか笑みだとか、ああーー、そうなんだなァ~と匂わす二人(笑)
ラストの行動も、愛ゆえなんじゃないかしら、、、と思いたくなるし、あちらの方も、もしや覚悟済みだったんではないだろかと。
Tinker Tailor Soldier Spy50
実動部隊責任者ピーター・ギラムにベネディクト・カンバーバッチ。
「ブーリン家の姉妹」「つぐない」では、キーラの兄の友人(レイプした男)最近は、「戦火の馬」で黒馬に乗っていた英国将軍。
スマイリーの右腕となり、極秘に内部で「もぐら」を探る情報を集める。
ピーターの部下、リッキーには、「インセプション」「Black & White/ブラック & ホワイト」のトム・ハーディ。
金髪ロン毛が似合わないぃ~!
7月公開の「ダークナイト ライジング」では、ハードな形相(?)で悪役を演じる。
あろうことか、ソ連側の女性に心奪われ、自身にもピンチが及びそうになり、スマイリーに救済を求める。

で、リッキーもスマイリーも弱点は女性。
いよいよ大詰めってトコで、日頃から言葉少ないスマイリーに「身辺整理しろよ」みたいに言われたピーターが切ない涙を流す。
「お、おまえもかい…」(笑)
Tinker Tailor Soldier Spy29
<ウィッチクラフト作戦>は、米との架け橋(?)になるならソ連側に有利であったようで、単なる「コマ」扱いである「もぐら」を排除しても、今後いくらでもウヨウヨと沸く可能性があるのだろうと考えると、干された(?)スマイリーが虎視眈々と英国諜報部のトップを狙い、その位置に付いたスマイリーこそが、もしかしたら真のスパイなのでは~と思ってしまう(ゲイリーだから~願望)
カーラと接触した様子を淡々と語るスマイリーの表情は、知的ながらも秘めたような凄みがあり、もしや、敵対ながら合い通じるものを感じたんじゃないか?とか、ポーカーフェースな彼が、パーティーで目撃したある場面に、唯一、感情を崩したその時から、彼の中で「もぐら」狩りが仕組まれていたような気もしたりして、ゲイリーのヌメヌメッとした湿ったような静けさや落ち着きが返って不気味。
考えすぎかもしれないけど(ゲイリーだから~しつこっ)ラストで返り咲いたスマイリーは、どちら側なのでしょう…。
2012.05.04 / Top↑
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