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備忘録として更新します。コメントありがとうございました。

The Ides of Marchp

ペンシルベニア州知事のマイク・モリス(ジョージ・クルーニー)は、米合衆国大統領の座を目指し、民主党予備選に出馬する。
モリスの選挙キャンペーンチームで広報官を務めるスティーヴン・マイヤーズ(ライアン・ゴズリング)は、決戦のキーポイントとなるオハイオ州予備選討論会の後、ライバル陣営であるダフィ(ポール・ジアマッティ)から密会の依頼を受け…。


アメリカ大統領予備選挙を舞台に、選挙戦の裏側をスキャンダラスに描いた政治サスペンス。
ハワード・ディーンの選挙キャンペーンでスタッフとして働いていたボー・ウィリモンによる戯曲「ファラガット・ノース」をジョージ・クルーニーが映画化。

2012年 3/31公開 アメリカ映画
監督 ジョージ・クルーニー
ライアン・ゴズリング祭り① 政界の裏攻防{★★★★4/5}

The Ides of March50
大統領選を背景にした政治モノの印象を持ちますが、政治そのものがテーマではなく、モラルやジレンマなど、人間の内面に迫るスリリングなドラマでした。
濃密な心理戦に引き込まれ、とても面白かった!
ジョージ・クルーニー4本目の監督作は、レオナルド・ディカプリオが制作総指揮に名を連ね、第84回アカデミー賞脚色賞にノミネート。
邦題「スーパー・チューズデー~」は、アメリカ大統領候補を決める最大の山場で、選挙の年の2月か3月初旬の火曜日を示し、つい先月6日、共和党の予備選で、ロムニー候補が10州中6州で勝利を収めリードを取ったのも記憶に新しい。
原題「The Ides of March」は、ジュリアス・シーザーが暗殺された3月15日を表し、クルーニーは物語にジュリアス・シーザー的なものを感じたそうです。
そう言えば、ERで「シーザー・カット」の髪型にしていた時期もありましたが(笑)大統領候補の高潔な政治家って、イメージだけでもジョージ・クルーニーはピッタリ。
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シーザーを連想させるような弁舌でカリスマ性のある理想主義者の政治家を演じるクルーニーですが、戯曲「ジュリアス・シーザー」と同じく、あまり登場することはありません。
主人公は、政治的にも人間的にもモリスに心酔する広報官のスティーヴン。
若くてハンサム、正義感に溢れ才腕を振るう彼は、ブルータス的な存在のようになるのかな、人間性の変化が描かれていきます。
演じるライアンは、忠誠や裏切り、理想と現実…葛藤の末、成長したスティーヴンの二面性を上手く表現していたと思います。
ライアン・ゴズリングの穏やかな笑顔には甘さを感じ、修羅場を潜った鋭い瞳には不気味さも感じる。
それにしても実力派の豪華な俳優さん揃いで、見応えがありました。
オスカー受賞者3名、ノミネート経験者2名と、キャストだけでも観て損はないと思います。
スーパー・チューズデー 正義を売った日80
モリス陣営のキャンペーン責任者、ポール・ザラ(フィリップ・シーモア・ホフマン)
ライバル陣営の参謀、トム・ダフィ(ポール・ジアマッティ)
選挙スタッフ、インターン、モリー・スターンズ(エヴァン・レイチェル・ウッド)
ジャーナリスト、アイダ・ホロウィッチ(マリサ・トメイ)
忠誠と誠実がモットーのポールと策略家で冷酷なダフィ。
クセモノな二人をフィリップ・シーモア・ホフマンとポール・ジアマッティのクセモノな俳優が実に見事に演じています。

大統領になるには「必ず勝たねばならない州」とされるオハイオの票を握るトンプソン上院議員(ジェフリー・ライト)、モリスの妻に「コンテイジョン」「英国王のスピーチ」のジェニファー・イーリー。
The Ides of March35
州知事として実績を積み、強い政治信条を持つモリスは、清廉潔白で多くの支援者が信頼を寄せる。
モリスに心酔し、彼こそが大統領に相応しい人物だと支えるスティーブンも正義感の強い人間。
自分の信念や筋を曲げてまで選挙戦を有利にしようと考えない両者が、軽率な行動から足元をすくわれることになる。
ヘッドハンティングと女性スキャンダル。
二つの事件を上手く交わり描いた脚本と、役者の濃密な芝居が政界の裏側にリアリティをもたせる。
正義に熱く燃える優秀な“政治ピュア”の若き広報官が、汚い企みや罠、裏切りや失望を経験し、ある種、ひとまわり大きくなってモラルなき政界へと入り込む。
「どの政治家をどれだけ信頼し心酔しても、国は変わらない」と言ったアイダの言葉が耳に残ります。
スーパー・チューズデー 正義を売った日10
2012.04.03 / Top↑
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