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備忘録として更新します。コメントありがとうございました。

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9.11アメリカ同時多発テロで、最愛の父(トム・ハンクス)を失ったオスカー(トーマス・ホーン)は、いまだ悲しみから立ち直れず、母(サンドラ・ブロック)と2人暮らしの日々を送っていた。
ある日、父の部屋で1本の鍵を見つけ、父からのメッセージが託されていると確信。
謎を解き明かそうとニューヨーク中を駆け巡る――。


「リトル・ダンサー」「愛を読むひと」のスティーヴン・ダルドリー監督が、ジョナサン・サフラン・フォアの小説を映画化。
アメリカ同時多発テロで父親を亡くした少年が、残された鍵の謎を探る中で、様々な出会いを重ねながら少しずつ父の死を受け止め、悲しみを乗り越えていく姿を描く。

第84回アカデミー賞作品賞ノミネート、マックス・フォン・シドーは助演男優賞にノミネート。

2012年 2/18公開 アメリカ映画
監督 スティーヴン・ダルドリー
直向でピュア、その成長に救われる{★★★★㊤4/5}

大好きな父親の死を受け入れられず、喪失感を抱え暮していたオスカーは、クローゼットの中で“ブラック”と書かれた封筒に入った鍵を見つける。
これは父からのメッセージと考えたオスカーは、400人以上いるニューヨークの“ブラック”を訪ね、鍵穴を探す決意をする。
..Extremely Loud98
文句なし、ストレートに響きました!!
大切な人を失った哀しみ、乗り越える勇気、家族の愛、、、多くのメッセージが込められています。
切なさの中にコミカルさも忘れず、ヒューマンドラマだけでなく、「鍵」というアイテムにミステリー要素を持たせ、オスカーと一緒にその謎を探る旅を共有する。
NYのさまざまな風景映像が、ファンタジックでもありとても美しく、オスカーの様々な心情を感じ取ることができました。
タイトルの「ものすごくうるさくて――」の意味合いは、このロケーションからも色々と想像できるのかも。

オスカー俳優のトム・ハンクス&サンドラ・ブロックの共演が注目されるところですが、まずは彼らを相手にオスカー役を演じたトーマス・ホーンくん。
クイズ番組出身だそうですが、これが初芝居とは思えない堂々とした演技で、難しい役どころをこなしています。
未経験でここまでやり切れるなんて、いやはや、本当にまた凄い子役が誕生したなぁ~。
..Extremely Loud07
さて、そのオスカー君ですが、「診断は不確定だけど、アスペルガー症」と自身のセリフがあります。
冒頭、父親の接し方や彼の言動を見ていると何となく分かると思いますが、もしも彼の行動に不快を覚えたらノレない内容なのかもしれません。
数字や幾何学に強く、自分なりのルールを重視し、早口で言いたいことだけ喋り、憎まれ口を叩き、他人の状況なんておかまいなしです。
しかし、父親独自のユーモアある教育が彼に根付いているようで、殻に閉じこもったり、ただの我儘で感情的になったりはしていないようです。
400人以上もいる“ブラック”さんを訪ねるなんて気の遠くなるような発想、自分の好きなことや思うことに没頭できる傾向にあるからなのでしょう。
オスカーが旅の供に持つ道具、これがまた感性豊かなものばかりです。
..Extremely Loud09
始めに訪ねたのは、アビー・ブラック(ヴァイオラ・デイヴィス)さん宅。
まさに夫が出て行こうとしている時で、アビーはそれどころではないのですが、オスカーはお構いなし。
ヴァイオラ・デイヴィスの登場で、これはまた絡んでくるのだろうの予想通り、{アビーの夫ウィリアム(ジェフリー・ライト)が「鍵」に関する重要人物であり、オスカーに何の鍵であるか教えてくれます
..Extremely Loud10
様々な人間と出会う中、一向に鍵穴にはたどり着けないオスカーのイライラは次第につのり、自傷行為に走ったり、母親にあたったりします。
祖母の家の間借り人(マックス・フォン・シドー)に気持ちを吐露すると、鍵穴探しを一緒に付き合ってくれることになりました。
言葉を話せない間借り人は、両手の「YES」「NO」とメモの会話で、オスカーを不安や恐怖から少しずつ新しい経験へと導いていきます。
ただ寄り添うように、表情と身ぶりだけで感情を伝えたマックス・フォン・シドーは素晴らしかった。
基本、「子供と動物」「子供と老人」に弱いので見事にツボ。
間借り人の存在にはすぐにピンときますが、それにしても、{体型や歩き方に身振り手振りと、トム・ハンクスを思わせる上手い芝居}でした!
..Extremely Loud92
オスカーは父親と強い絆で結ばれていました。
息子を持つ母親と言うのは、男同士の繋がりが微笑ましく、また羨ましくもあるのではないでしょうか。
オスカーの母親、リンダもそんな二人を暖かく包み込むような存在でしたが、夫トーマスの死後、オスカーに受け入れられず上手く接することが出来なくなってしまいます。
同じく哀しみの中にいるリンダが、オスカーの為に取っていたまさかの行動とは…。(号泣)
..Extremely Loud85
優しく抱きしめながら慰めるよりも、自ら乗り越え成長させるため、オスカーのやりたいようにさせたリンダ。
オスカーを理解しようとする勇気と強さ、辛抱と深い愛。
愛する子供を守り抜こうとする母の姿に感動の涙が流れました。
「ママが死ねばよかった」なんて言われたって、へこたれない!
お母ちゃんの愛、なめんなよ。(笑)
..Extremely Loud66380
トム・ハンクスとサンドラ・ブロック、登場シーンはそう多くなくても、さすがの存在感で重要な役割を演じています。
サンドラに関しては、どこか空虚で、母親ならもっと気遣えば良いのに…と感じさせながらの騙され芝居でした(笑)
微妙な距離感はそうだったからなのね。
父親と言うよりは、友達や同志のようだったトム・ハンクス。
わたしは、、、あの留守電のメッセージだけで、もうダメです。
どーして声だけで、しかも特別なことなんて言うわけじゃないのに、あんなに上手い芝居ができるのでしょうか(大泣)

オスカーが思うような結果ではなかったけれど、まるで父親が導いてくれたかのような“調査ゲーム”の末、辛い思いをしているのは自分だけでは無い事を知り、少しずつ父の死を受け止めていく。
何よりそんな自分をいつもしっかりと見続けていた母親の愛に気づくことが出来き、「簡単に見つけられるのなら、見つける価値などない」ものを見つけたのでしょう。
それは母であり家族であり、これまで父から与えられた多くの愛と1枚のメッセージ。
高くこいだブランコで、初めて見せたオスカーの笑顔に心地の良い涙が溢れました。
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」
オスカーが乗り越えた証です。
2012.02.18 / Top↑
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