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(Mon)23:30

メランコリア

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ジャスティン(キルステン・ダンスト)とマイケルの披露宴は、姉クレア(シャルロット・ゲンズブール)の夫ジョン(キーファー・サザーランド)が所有する豪勢な屋敷で盛大に催された。
しかし、情緒不安定なジャスティンの振る舞いは、周囲を困惑させてしまう。
7週間後、惑星メランコリアが地球へと近づき、クレアは不安と恐怖で落ち着きをなくしていく。


「ダンサー・イン・ザ・ダーク」「アンチクライスト」のラース・フォン・トリアー監督が、巨大惑星の異常接近によって終末を迎えようとしていた地球を舞台に、ある姉妹とその家族を通して世界の終わりに立ち会うことになった人々の姿を描く。
キルスティン・ダンストは、カンヌ国際映画祭主演女優賞を受賞。

2012年 2/17公開 デンマーク/スウェーデン/フランス/ドイツ映画
監督 ラース・フォン・トリアー 
観る人を選ぶ{★★㊦2/5}

鬱の妹「ジャスティン」とノーマルな姉「クレア」の2部構成で、巨大惑星・メランコリアの影響を受け、“世界の終わり”に直面する姉妹の姿が描かれています。

リムジンがカーブを曲がりきれず、新郎新婦は既に2時間も招待客を待たせている。
披露宴会場は、18ホールのゴルフ場があるお城のような豪華ホテルかと思ったら、姉クレアの嫁ぎ先(しかもゴルフ場を経営しているわけでもない)。
義兄は披露宴に大金をつぎ込んでいるそう。

華やかな式に集まった複雑な人間。
ジャスティンの父親デクスター(ジョン・ハート)は(おそらく)愛人連れで、気さくな人柄なようだけど「スプーンがない!」のおふざけがウザく、彼にスピーチでチラリと非難された(元妻)母親ギャビー(シャーロット・ランプリング)は、結婚なんてするもんじゃないぐらいのおそろしい逆襲を浴びせる。
上司のジャック(ステラン・スカルスガルド)は、キャリアなジャスティンしか評価していないようで、かなりの自己中。
この辺からジャスティンの様子がドンドンおかしくなり、何度も会場から姿を消す。
コース内で放尿、ケーキカットを待たせて入浴、新入社員とバンカーでエッチ、上司にたてつき、ついには新郎にも逃げられた。
こんな不安定な状態で、ジャスティン、何で結婚しようと思った?
まともな人は新郎同様、そりゃ逃げ出すでしょう(苦笑)
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御破算になった結婚から7週間後。
欝症状が進んだジャスティンがクレアの家へやってくる。
ジャスティンの世話をしながら、地球に異常接近する惑星メランコリアが気になるクレア。
夫ジョンは、「惑星は地球に衝突することはない」と、接近を心待ちにする息子レオと観察を続ける。
いよいよ惑星が通過する夜、4人はその瞬間をテラスで待つ。
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ラース・フォン・トリアー監督の作品は、分かる人には分かるのでしょうが、自分にやはり良さが理解できず、苦痛な作品でした。
オープニングの幻想的な映像は、これから始まる物語をダイジェストのように綴り、幻想的で(3Dのように)美しいと思うのですが、スーパースローな上に、8分(?)は長すぎて、「ツリー・オブ・ライフ」の再来かと嫌な予感。
登場人物に相当イライラさせられた上、手持ちカメラ映像がこれまた相当疲れる。
最近は“揺れる”映像が多くて、観ているとそれなりに慣れてくるものだけど、色んな角度から、揺らすわ、ボカすわ、ドアップと、ただでさえ生理的に苦手なキルステンなのに、非常識で奇行に走る女のドアップの表情って、あまり気持ちいいものではない。

ディザスタームービーも苦手なんですけど、本編の舞台となる豪邸の広大な敷地が、陸地、森、海、生物、宅地、人間と、地球そのものに置き換えられてるのか、この空間だけで起きてるような錯覚(?)を持ってしまい、こうなったらどうしよう、どうすればよい、どう過ごす…みたいに考える気持ちにもならなければ、煽られるような不安も覚えない。
普通に現実味がないと言うのか、この作風から終末が迫ってる危機感があまりなくて大参事だと思えなかった。

映像は美しいし、言いたい事は何となく分かっても、それでもやっぱりジャスティン中心に、表現やら何やら色々とちょっと鬱陶しく、女優ふたりもあまり魅力的でなかった(って、魅力的に撮ろうとされていないような…)
キルステン・ダンストは、これで主演女優賞 ? と思うし、脱ぎ甲斐もない内容だと思いましたけど、ヒロインやプリンセスよりは、全然こんな役柄の方が合ってると思いました。
この監督は、イラつかせるのが上手いですね~常に息苦しくて不快でした。

C.O.M.M.E.N.T

こんばんは☆
これはダメな人もいるのよくわかりますよ~

私も前半はあまり好きじゃなく長く感じキルスティンに苛ついてましたけど
2部で理由がわかってからは惹き込まれ
ラストはありだなって思いました~。
普通のディザスタームービーとは違う、本当にこの世の終りを描いたエンド、恐ろしくリアルな感じでした(涙

2012/02/21 (Tue) 22:27 | mig #- | URL | 編集 | 返信

migさんへ

こんばんは。

ダメなの分かってくれますか~(;^_^A アセアセ・・・(笑)
わたし、1部で疲れたので、2部には全くノレませんでした(苦笑)
どこか別の次元の話ぐらいに気持ちが萎えちゃって、欝と終末を関連つけて描く意味も考えたくない気分に…。
映像は綺麗だと思いましたけど、、、

2012/02/24 (Fri) 00:58 | オリーブリー #ZJmJft5I | URL | 編集 | 返信

何が出るやら

私は、なんのこっちゃと思いながらも、おもしろがって観るほうです。
やっぱり、鬱ですよね、監督。
でも、惑星衝突、地球滅亡、人類の(ゆう)うつ、って感じで、理解不能でもないような?

2012/02/28 (Tue) 23:53 | ボー #0M.lfYJ. | URL | 編集 | 返信

ボーさんへ

>やっぱり、鬱ですよね、監督。

わわわ…
ですね、、、、わずらってないモノには、キツイっす…(;´Д`A ```

>惑星衝突、地球滅亡、人類の(ゆう)うつ、って感じで、理解不能でもないような?

あっ、それは思いました。
普通人(笑)の方がおかしな行動取っちゃって、(キーファー、自己チュー!!)キルさん、惑星接近と共に、受け入れちゃったようになってましたよね。
バスタブに足も入れれなかったのに…(^_^;)

2012/03/01 (Thu) 23:45 | オリーブリー #ZJmJft5I | URL | 編集 | 返信

こんばんわ

ジャスティンが結婚しようとした理由は、新郎が自分を鬱病から解放してくれると期待したからでしょう。
精神的に辛くなると人は誰かに助けを求めたくなりますからね。
でも結局彼女を鬱から救ったのは新郎ではなく、地球を滅亡させた惑星メランコリア。
こういう因果な皮肉はこの監督らしいと思いました。

2012/03/02 (Fri) 18:25 | にゃむばなな #- | URL | 編集 | 返信

にゃむばななさんへ

こんばんは。

ああ~、荒療治的なんでしょうかねぇ…。
人の助けで変われると期待を持つのは当然と思いますけど、果たして、自分がそんなで大丈夫なのかぁ~とか思いました(^_^;)

地球全体規模で、いわゆる、普通でなくなった時。
個々へ及ぼす影響があるのは、なるほどの解釈でしたけど、ちょっと全体的に病んでるようで、観ていて辛かったです(汗)

2012/03/04 (Sun) 00:31 | オリーブリー #ZJmJft5I | URL | 編集 | 返信

いらつかせて

何ぼ・・・って言うのは、その通りだと思います。
今までもいっぱいいらつかせてもらってきましたが、今回はそんなでもなかったかも。
トリアー監督の中では、結構安定してたように感じましたわ。
キルスティンさんは、似合ってた。意外なほどブスな風情もe-351

2012/04/22 (Sun) 13:07 | sakurai #8zie0QSw | URL | 編集 | 返信

sakuraiさんへ

おブスなキルスティンだけでもダメなのに(苦笑)イラつくキャラでした。
こんだけイラつかせるだから上手いんだな~と思いましたが、やはり苦手なんだよねぇ~。

2012/04/23 (Mon) 12:46 | オリーブリー #ZJmJft5I | URL | 編集 | 返信

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