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備忘録として更新します。コメントありがとうございました。

ELLE SAPPELAIT SARAH

1942年、ナチス占領下のパリ。
フランス当局によるユダヤ人一斉検挙が始まり、10歳のサラは、弟を納戸に隠して鍵を閉める。
一家はヴェルディヴに連れていかれるが…。

2009年。
パリに暮らすアメリカ人ジャーナリストのジュリア(クリスティン・スコット・トーマス)は、アウシュヴィッツに送られた家族を取材するうちに、かつて自分のアパートで起こった悲劇を知ることとなる。


世界中で300万部を売り上げたタチアナ・ド・ロネの原作を基に、ナチス占領下のパリで行われたユダヤ人迫害、ヴェルディヴ事件を題材に、過去と現代を交錯させながらユダヤ人一家に起こった悲劇を描く。

2011年 12/17公開 フランス映画
監督 ジル・パケ=ブランネール
真実には代償を伴う{★★★㊤3/5}

ドイツ占領下、フランス警察によって行われた“ヴェロドローム・ディヴェール大量検挙事件”
約1万3000人ものユダヤ人は、アウシュビッツなど収容所に移送される前、冬の競輪場であるヴェロドローム・ディヴェールに劣悪な環境下で数日間に渡り監禁された。
ドイツの意向があったにせよ、フランス警察で実行されたのは紛れもない事実だったそうで、1995年、シラク大統領が謝罪するまで、フランス政府は“ヴェルディヴ事件”に関する一切の責任を認めていなかったという。
メラニー・ロランの「黄色い星の子供たち」もいずれ放送があったら観たいと思いますが、この作品を観るまで、“ヴェルディヴ事件”など全く知りませんでした。

第二次世界大戦時のフランスで暮すユダヤ人のサラと、ヴェルディヴ事件を調べるアメリカ人ジャーナリストのジュリア。
時代を超えた二人の女性の物語が、過去と現在が行き来しながら語られます。
サラの鍵4
ヴェルディヴで数日監禁され、両親と収容所に移送されたサラは、弟を救出するため何とか脱走に成功する。
親切なフランス人の老夫婦に助けられたサラは、自宅に戻り納戸を開けると…(おそらく2週間以上経過…)
サラは老夫婦と暮らし、成長するとアメリカに渡り結婚して子供も授かりました。
しかし、彼女の心はいつまでも癒されることはなく…。

ジュリアもまた45歳で妊娠するのですが、夫からは快い返事がもらえません。
ジャーナリストとして、一人の女性として、サラの人生を追いながら、自身の本質に問い続けます。
サラの鍵2
サラとジュリアの人生が交差するように、ふたつの時間軸が上手く描かれ、ミステリアスなタッチでサラの生涯に引き込まれていきます。
取材が進み、サラの過去が次第に明らかにされていくと、またしても歴史の非情な運命を突きつけられます。
おそらく「鍵」さえかけなければ、、、。
良かれと思い気転をきかした行為は、サラが成長すればするほど、後悔の念に苛まれていったのではないだろうか。
結婚して息子を得ると、ますます弟を忘れられなくなったのかもしれない。
麦畑の美しい風景や子供の純粋な気持ちと相反するような負の歴史と深い傷。
ホロコーストだけでなく、悲運が重なったサラの過去は重いけれど、受け継ぐ者はしっかりと受け止めていかなければならないと感じます。
それにしても、サラのパパとママ、もう少し大人の判断できなかったのだろうか…。

残念なのはジュリアですが、上には大学生になろうかの娘がいるのに、確かにこの高齢で出産はあまり考えないかな~中絶せず産む決意をさせられたのがサラの影響だとすると、気持ち分かるけど共感の範囲からはズレてたし、ラストの名前なんかも美談すぎるような。
(あの二人、くっつきそうな予感したし)
夫の反応もどうかで、意見が違うなら互いの気持ちに納得できるまで話し合うべきで、どちらもキャリアあるからか、自己中な夫婦のようだった。
義理の父一家なんかも、あのままそこで暮してたなんて、えー?となっちゃって、物語上、崩壊前提だったんだろうけど、こちらのプライベートなパートにはあまり馴染めませんでした(汗)
2012.02.26 / Top↑
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