2012_02
14
(Tue)05:16

WOWOWで

監督主義プロジェクト3作品

*「お家(うち)をさがそう」2011年
お家(うち)をさがそう
生まれてくる子供のため、理想の環境を求めていろいろな家族を訪ねるロード・ムービー。
監督はサム・メンデス。

30代半ばのカップルが、住まい探しのため北米の知り合いを次々と訪ね廻る。
個性的で変人な人たちは登場するけれど、特別なことは何も起こらず、ただ普通の出来事を淡々と描き、幸せの根本は、場所や知り合い隣人ではなくて自分達にあると気づく。
旅の結末、二人が選んだ住まいは、随分と遠回りした結果でした。
ごく普通だからの面白さがあるのだろうけど、どのエピも中途半端な印象だったし、主役のカップルに物語を牽引する魅力をあまり感じませんでした。

*「ウッドストックがやってくる!」2011年
ウッドストックがやってくる
1969年に行われた歴史的野外音楽イベント“ウッドストック・フェスティバル”を成功させたエリオット・タイバーの回想録をアン・リー監督が映画化。
巨大音楽フェスの裏側にある平凡な男性の大奮闘を描く。

偏屈で古臭い母親にイメルダ・ストーントン、意外な姿で現れたリーブ・シュレイバー、ワンシーンだけのポール・ダノ、「ロード・オブ・ドッグタウン」のエミール・ハーシュ以外、あとは知らない俳優さんと変なキャラばかり(笑)
“ウッドストック・フェスティバル”よく知りませんが、「オーバー・ザ・ムーン」でダイアン・レインがヴィゴに連れられて出かけたところで覚えてたぐらい。
あ、ここにもリーブ・シュレイバーが夫役で出演していましたね。
自由と解放の中で、次第に自身自分を解き放っていく主人公の変化と奮闘ぶり、田舎町のつまらない日常や家族のありかたが変わっていく様子は地味ながら面白く観れました。
でもスローペースでこれと言う事はないので、脇役で何とか観れた感じはします。
生きていく上で必要不可欠…イメルダ・ストーントンのお金への執着が凄い(笑)

*「シリアスマン」2011年
シリアスマン
ユダヤ人コミュニティを舞台に、次々と不幸に見舞われていく男の坂道人生を、コーエン兄弟がブラックユーモアたっぷりに描く。

オープニング、ポーランドのエピソードから、「シュレディンガーの猫」の講義、知りきれトンボのようなラストシーンまで、コーエン兄弟らしい作品だった。
難しく考えがちだけど、世の中は案外単純で、どんなに真面目に暮していても、おそらく起こることにそう変わりはないのかもしれないなぁ。
ラリー役のマイケル・スタールバーグが不幸続きってピッタリな風貌でした。
ちょうどWOWOWで「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街 」のドラマを毎週観ていたので、強気で自信たっぷりなマフィアとは大違いの飄々とした人の良いおじさんの迷いが絶妙でした(笑)

*「黒く濁る村」2010年
黒く濁る村
音信不通だった父の死の知らせを受け、山奥の村へとやって来た一人の検事。
死因が不明な事に納得できず村に留まるが、次々に事件が起き、30年前の事件にいきつくことになる…。

「殺人の追憶」のパク・ヘイルだから期待したのですが、長い!とにかくダラダラと長いわ!
ミステリアスなサスペンスの前半はまだしも、後半がぐずぐずして、村民の関係や不審な行動と、筋の運び方が悪すぎる。
主人公の検事とその上司の確執みたいなのものもハッキリしないし、ラストのどんでん返しにも「おお~」と思えない(既に最初を忘れたぐらいの)尺の長さ。
元刑事の村長、チョン・ジェヨンの老けメイクがいかにもわざとらしくて、段々、相島 一之さんに見えてきた(苦笑)

*「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」2010年
ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ
ビートルズ結成前、若き日のジョン・レノンと彼の2人の母親の交流を描いた青春ドラマ。
芸術家サム=テイラー・ウッドの長編映画デビュー作。

「キック・アス」のアーロン・ジョンソンが、厳格な伯母ミミ(クリスティン・スコット・トーマス)と自由奔放な母ジュリア(アンヌ=マリー・ダフ)との間で葛藤するジョンを好演。
アーロン・ジョンソンの澄んだような瞳と多感で繊細な雰囲気が良かった。
多少、パンチが欠けダルさもあるけど、ロックンロールへの夢、友情、姉妹の確執が、良質なドラマとして描かれていました。
「イングリッシュ・ペイシェント」「サラの鍵」のクリスティン・スコット・トーマスと、ジェームズ・マカヴォイの妻、アンヌ=マリー・ダフが姉妹の確執を上手く演じていました。
本質的には似てる姉妹なんですよね。
ポール・マッカートニーには、「ラブ・アクチュアリー」「ナニー・マクフィーの魔法のステッキ」のトーマス・サングスター。
アーロン・ジョンソンは、この作品が縁となり、23歳年上のサム=テイラー・ウッドと結婚(;´Д`A ```
2女の父となる……。

*「きみがくれた未来」2010年
きみがくれた未来
弟を亡くした罪の意識と未来への希望との狭間で揺れ動く青年が、新たな愛の出会いを機に進むべき人生を見出していく姿をファンタジックに描く。

ザック・エフロンは良かったです。
歌って踊るイメージから、少しずつアイドル脱皮でしょうか。
物語は予定調和で、テスとのエピも大方の想像がついてしまったし、5年も時が経過してるのに、まだゴーストと過ごし、贖罪から立ち直れないって、若者には少し長い年月かなぁ~留まってる弟も可哀相だもの。
レイ・リオッタとキム・ベイシンガーの使われ方が勿体無かったけど、主人公が背負ってしまった重さは伝わる作品でした。

*「シスタースマイル ドミニクの歌」2010年
original.jpg
世界的な大ヒットを記録した「ドミニク」のシンガーソングライター、ジャニーヌ・デッケルスの人生を映画化。
両親への反発から修道院へ入ったジャニーヌは、「シスター・スマイル」としてレコード・デビューを果たす。

ギターを持った歌う修道女は「サウンド・オブ・ミュージック」のマリアを思い出しますが、まあ彼女とは比べようがないくらい、頑なで不器用で自由奔放な女性でした。
60年代は、若い女性に取って生きにくい時代だったと思いますが、「アフリカへ行きたい」「芸術を学びたい」「修道女になる」とコロコロ気持ちが変わり、歌がヒットして注目されれば、俄かに勘違いしてしまう。
「シスターが歌う」からウケていて、契約の問題はあるにせよ、ただの一発屋になってしまったんですね。
誰でも耳にしたことのある「ドミニクニクニク~♪」の爽やかで明るい音楽から想像できないような人生でした。
結局、何をどう生きたかったのかよく分からなくて、こんなタイプはあまり共感とかできません…。
自分勝手でわがままで、折り合いとかつけれなくて…こうなるのは仕方がないなぁ~と感じてしまうような女性でした。

*「僕が結婚を決めたワケ」2011年
僕が結婚を決めたワケ
ヴィンス・ヴォーン、ケヴィン・ジェームズ、ジェニファー・コネリー、ウィノナ・ライダー、クイーン・ラティファ、チャニング・テイタム出演、ロン・ハワード監督が結婚をテーマに描くラブコメディー。
プロポーズを決意した40歳の男が、親友の妻の不貞をきっかけに迷走する姿を描く。

男女の結婚観が描かれていそうなタイトルだけど、「僕が結婚を決めたワケ」の「――ワケ」なんてなーんにもない。
婚活のイメージで呼び込みたいのか、邦題はかなりピントがずれている。
原題の「THE DILEMMA」通り、「ジレンマ」だらけのお話で、とにかくヴィンス・ヴォーンがウザいのなんの!!
いくら親友であり善意ある行為だと自分が思い込んでも、人様の夫婦の間に立ち入るなんてもっての外!
自分の問題にもしっかりと向き合えないガキ男がエラソーな口を叩くから、イライラだらけの内容でした。

*「冷たい雨に撃て、約束の銃弾を」2010年
約束の銃弾を
娘家族を殺されたフランス人のコステロ(ジョニー・アリディ)が、異国の地で3人の殺し屋を雇い、復讐に乗り出す。

過去に受けた銃弾がもとで記憶を失いつつあるコステロは、依頼した殺し屋達の事も忘れてしまう可能性がある。
この伏線でただの復讐劇とは違う面白さがあり、中盤までの狙撃や追撃シーンはハラハラなんだけど、後半、どうしてそこまで殺し屋達がコステロに肩入れしていくのかあまり共感できず、ゴミ廃棄場での銃撃戦も少し大袈裟。
「インファナル・アフェア」のアンソニー・ウォン率いる3人のアサシンが渋かった。


日本未公開3作品

*「ダブルフェイス 秘めた女」
Ne te retourne pas
作家のジャンヌは、家族の顔や家の中が徐々に変化していることに気づく。
やがて自分自身も見知らぬ女へと変身していき…。

同一の女性をソフィー・マルソーとモニカ・ベルッチが演じ、一体何が起こっているのか、不安定な深層心理を一緒に体感していきます。
所々荒くてありがちなオチですが、まあ納得はできました。
モニカ・ベルッチって、観客が求めるからか(笑)ちょっとでも官能的なシーンは外せないのかな。
フランス&イタリア美人女優とオシャレな室内など映像がステキです。

*「バッド・トリップ 100万個のエクスタシーを密輸した男」
HOLY ROLLERS
厳格なユダヤ教コミュニティに育ち、ラビを目指していた青年サム(ジェシー・アイゼンバーグ)は、縁談が破談したことからヨセフ(ジャスティン・バーサ)に誘われ“ある荷物”を運ぶようになる。

実際にあった事件を基にしたクライム作品。
真面目でナイーブな青年が越えてしまった境界線。
ユダヤ系であるジェシー・アイゼンバーグだから説得力はあると思いましたが、その辺でもうやめとけば良いのに…と親心で思うだけ。
地味な内容ですが、ユダヤ教コミュニティ、特徴のある出で立ち、宗教関係者に甘いセキュリティ、色々と勉強になりました(^_^;)

*「アラフォー女子のベイビー・プラン」
THE SWITCH 5
想いを寄せる女性(ジェニファー・アニストン)から、人工授精で子供を産むと聞かされた男(ジェイソン・ベイトマン)が、やけになり酔った勢いで精子提供者(パトリック・ウィルソン)のソレを自分のソレと入れ替えてしまい、あろうことか泥酔のためすっかり“そのこと”を忘れてしまう。
7年後、再会した彼女の子供が自分の子供だと確信する…。

こちらも「アラフォー女子の~」とまるで主人公はジェニファー・アニストンのような邦題ですが、ジェイソン・ベイトマン目線でのコミカルなラブコメです。
ラブコメのお決まりな流れで、大きな展開やサプライズはありませんが、ちょっと変わり者で純粋な息子とジェイソンの行動がイチイチ似ていて微笑ましい。
面倒なことを避けてきた主人公が、自分の性格に瓜二つの子供と接するうち、人生の大切なものに気づく。
最後のプロポーズシーンが素敵だったし、フォトフレームをコレクションしているエピソードや、自分のバースデーに殺傷される犬を救うエピソードも良かったわ。
自分の成長をただ祝ってもらうだけでなく、何かひとつ世の中のためになるって気持ちに拍手!
ジュリエット・ルイスの濃いキャラが程好いテイストで笑いを誘います。
邦題に騙されないで(笑)地味ながらもお薦めです♪

C.O.M.M.E.N.T

10月ですね~

オリーブリーさん、こんばんは。
TBどうも有難うございました!
最近の「・・ライジズ」と一緒に、
昔の「ダブルフェイス・・」にもTBして頂いて、嬉しいです。(≧∇≦)
これはソフィーが出る事しか情報として覚えてなかったので、
ベルッチが出てきて(最初は写真だけだったけど)つい構えてしまいましたよ。
「ベルッチも出てるとは・・こりゃ絶対官能シーンがあるな!?」・・って。(笑)
なんだか、そんな風に思わせてしまう女優さんになっちゃいましたよね。

「ダブルフェイス・・」の下に、可愛いジェシー君発見!
「バッド・トリップ」、すっかり見るの忘れてました;;思い出させて貰って有難うです~(^^ゞ

ついでに「シリアスマン」にこちらからTBさせて貰いました。
実は、ここにある映画で他に見た事あるのはコレだけだったの・・ああ~情けない~。

2012/10/01 (Mon) 21:45 | つるばら #OP2UcWyM | URL | 編集 | 返信

つるばらさんへ

こんばんは。

早いモンですね~あと3ヶ月で今年も終わりですよ~~ジタバタo(><o)(o><)oジタバタ
でもベルッチはいつまでも美しいですね。
身体のラインも崩れてないし、ニーズがあるんでしょう(笑)

「バッド・トリップ」
お話はそう面白くはないけど、敬虔なラビさんのお勉強にはなりました!

もうね、WOWOW録画しまくり、後から、こ、こ、こんなにあ、、る、、と困惑しております、ハイ(汗)
サッサと観ろよ、ですよね、、、(^_^;)

2012/10/02 (Tue) 18:50 | オリーブリー #ZJmJft5I | URL | 編集 | 返信

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