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備忘録として更新します。コメントありがとうございました。

Fair Game

CIAのヴァレリー・プレイム(ナオミ・ワッツ)と元米外交官で夫のジョセフ・ウィルソン(ショーン・ペン)は、イラクに核開発計画がないことを政府に報告する。
しかし2003年、ブッシュ政権がイラクに宣戦布告。
ジョセフがニューヨークタイムズ紙にイラクにおける調査報告を寄稿したことから、報復としてヴァレリーが諜報員であることがアメリカ中に公表されてしまう…。


イラク戦争開戦をめぐり実際に起こった「プレイム事件」を映画化した実録サスペンス。

2011年 10/29公開 アメリカ映画
監督 ダグ・リーマン


彼女を信じて協力した人はどうなった…{★★★3/5}

「プレイム事件」
2001年、米政府内で核の原料であるウランをアフリカのニジェール共和国から入手しようとしたという「ニジェール疑惑」が浮上。
2002年、ジョゼフ・ウィルソンはCIAから調査を依頼され、ニジェールへ向かうが、そのような疑惑は根拠がないと報告した。
調査が不足しているとして「ウィルソン報告書」を握りつぶし、ニジェール疑惑を残し続けた政府とブッシュ大統領は大量破壊兵器があると世論に訴え続けた。
チェイニー副大統領の首席補佐官ルイス・リビーは再調査を依頼するが、CIA次長はこれ以上調査を行っても不可能だと反論。
そのような状況下、2003年にイラク戦争は開戦されたが、大量破壊兵器は発見されなかった。
ジョゼフは、ニューヨーク・タイムズ紙に、イラクの核開発についての情報が捻じ曲げられていると寄稿して世論に訴えた。
2004年、ジョゼフの活動を不快に感じる米政府は、妻の縁故で仕事を貰い捜査したのは不適切と、ヴァレリーがCIAエージェントであると暴露した。
「情報部員身分保護法」により禁止されている情報漏洩にジョゼフは反撃。
妻の身分を明らかにしたのは、米政府による報復であるとメディアを通じ違法性を訴えた。
FAIR GAME10
「Mr.&Mrs. スミス」「ボーン・アイデンティティー」のダグ・リーマン監督との事で、エンタメな社会派ドラマかと期待したのですが、↑wikipediaにあるように、権力に立ち向かう夫婦の正義や愛が、記録映画のように真面目に描かれた作品でした。
イラクの大量破壊兵器保有の調査をするCIA諜報員のヴァレリー中心に、ニジェールに赴任した経験のある夫がCIAの依頼で調査をする過程など描かれ、どうしても戦争したい政府が事実をねじ曲げていく様子や、国民にさらされてしまったかのようなウィルソン夫婦の状況、実際のニュースも映し出され、リアルなものがありました。
もう少しエンタメ性があってもと思いましたが、映画が娯楽である一方、事実を伝える媒体でもあるので、このような事があったのだと、知識を得られ興味深かく観ることはできました。
大量破壊兵器の存在をイラク攻撃の大義名分として開始し、その存在が確認されなかったのは、周知の通り。
この辺りはジョシュ・ブローリンの喜劇的な風刺「ブッシュ」を思い出してみても、チェイニー副大統領の石油狙い、ブッシュの愚かさが大勢の罪の無い人間を犠牲にしたように、ここでもウィルソン夫婦を獲物にし、社会的に抹殺しようとするホワイトハウスの恐ろしさがありました。

前半の展開が早くて、字幕追いながらの映像がちょっと辛かったのですが、とにかく、ナオミ・ワッツとショーン・ペンのお芝居に引っ張られました。
正義感が強く抵抗する夫と、CIAにも政府にも裏切られたのに静観する妻。
二人の間には、次第に亀裂も生じますが、折れない心で勇気を示す。
学生へ向けての熱弁とか、ペンが語れば間違いなしの説得力です。
民主主義の中で生活していても、中央だけが持つ巨大な権力と私利私欲がひしひしと感じてきます。
タクシー運転手のセリフも印象的でした。
ナオミ・ワッツからご本人に繋がるエンドロール、凄くリアルでした(よく似せていました)
2011.11.02 / Top↑
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