さすらいの女神(ディーバ)たち
2011, 10. 19 (Wed) 12:36
トラブルを起こして業界を干されてしまったTVプロデューサーのジョアキム(マチュー・アマルリック)は、家族も友人も捨てアメリカへと渡る。
数年後、ニュー・バーレスクのダンサーたちを引き連れ、フランス凱旋ツアーに打って出る。
フランスの港を巡業するセクシーでゴージャスなステージは、行く先々で観客を沸かせるが、肝心のパリ公演がなかなか決まらず、ジョアキムは苛立ちを募らせていくが…。
やり手のテレビプロデューサーだった男とショーダンサー一座の旅巡業を通し、人間の孤独や幸福を描くロードムービー。
「潜水服は蝶の夢を見る」「007/慰めの報酬」のマチュー・アマルリックが監督・主演を務め、カンヌ国際映画祭で最優秀監督賞に輝いた人生コメディ。
セクシーでユーモラスなショーは、キャバレーから発展したバーレスクの進化形“ニュー・バーレスク”と呼ばれるもので、登場する踊り子たちは全員が現役の“ニュー・バーレスク”ダンサーで演技も初体験とのこと。
2011年 9/24公開 フランス映画
監督 マチュー・アマルリック
女の包容力{★★★㊦3/5}
過去のトラブルが原因で業界を追い出された男と、おばちゃん体型で決して若くないショーガールたちの巡業ロードムービ。
パリの公演が決まらず、昔の仲間を頼るものの、信用を失ったジョアキムに手を差し伸べる者は誰もいない。
そんな男と陽気でタフなショーダンサーたちの日々が、ドキュメンタリー風に綴られていく。

オープニングの映像から、カメラカット、使われる音楽、もちろん、ショーガールたちのパフォーマンスなど、一つ一つにセンスがあり、印象に残るシーンがいっぱいある作品でした。
ジョアキムの孤独や焦りを通じ、家族や友人や、自分の居場所、生きる勇気や楽しみ、信念など、コミカルな面白さと人生のほろ苦さは伝わりますが、物語に起伏が少ないのはフランス映画っぽいのかな。
ショーガールたちの舞台裏と、挽回を目指す男の日常に、ストーリーらしきストーリーはないし、舞台パフォーマンスも中心ではないので、そこを期待した自分は、中盤から少しずつ退屈でした。

そんな中でも、彼女達のパフォーマンスは面白い!!
この体型だから?エロさがなく愛嬌があって笑えるかと思えば、グッと大人の色気とセクシーさがあったりもする。
彼女達のショーを見たと言うスーパーのレジのおばちゃん…。
女としての微妙な悩み持ってんだなぁ~と感じさせるあのわずかなワンシーンは絶妙(笑)
何か意味があるのかと感じさせておいて、結局、含みだけを持たす場面が多々あって(ガソリンスタンドのシーンとか)、観終わった直後は疑問に感じましたけど、人が過ごす日常、些細な出会いや会話に劇的な事ばかり起きる訳もなく、それでごく普通なんだと言わんばかりの作品だったのかな~と。
淡々として、これと言ったストーリー展開はないけれど、ジョアキムのダメ男君ぶりだけは隅々で感じさせられます。
あらゆる現実に必死なんですね、彼は…。
必死すぎて、見ていてイタイ。
けれど、ショーガール達は、彼とは対極、前向きで陽気で、流れに身を委ねて生きている。
きりきり舞いになった現代人に必要なのは、タフで大らかな優しさに包まれ、脱欲すること、ありのままに任せることなのかも知れないと思いました。
過去のトラブルが原因で業界を追い出された男と、おばちゃん体型で決して若くないショーガールたちの巡業ロードムービ。
パリの公演が決まらず、昔の仲間を頼るものの、信用を失ったジョアキムに手を差し伸べる者は誰もいない。
そんな男と陽気でタフなショーダンサーたちの日々が、ドキュメンタリー風に綴られていく。

オープニングの映像から、カメラカット、使われる音楽、もちろん、ショーガールたちのパフォーマンスなど、一つ一つにセンスがあり、印象に残るシーンがいっぱいある作品でした。
ジョアキムの孤独や焦りを通じ、家族や友人や、自分の居場所、生きる勇気や楽しみ、信念など、コミカルな面白さと人生のほろ苦さは伝わりますが、物語に起伏が少ないのはフランス映画っぽいのかな。
ショーガールたちの舞台裏と、挽回を目指す男の日常に、ストーリーらしきストーリーはないし、舞台パフォーマンスも中心ではないので、そこを期待した自分は、中盤から少しずつ退屈でした。

そんな中でも、彼女達のパフォーマンスは面白い!!
この体型だから?エロさがなく愛嬌があって笑えるかと思えば、グッと大人の色気とセクシーさがあったりもする。
彼女達のショーを見たと言うスーパーのレジのおばちゃん…。
女としての微妙な悩み持ってんだなぁ~と感じさせるあのわずかなワンシーンは絶妙(笑)
何か意味があるのかと感じさせておいて、結局、含みだけを持たす場面が多々あって(ガソリンスタンドのシーンとか)、観終わった直後は疑問に感じましたけど、人が過ごす日常、些細な出会いや会話に劇的な事ばかり起きる訳もなく、それでごく普通なんだと言わんばかりの作品だったのかな~と。
淡々として、これと言ったストーリー展開はないけれど、ジョアキムのダメ男君ぶりだけは隅々で感じさせられます。
あらゆる現実に必死なんですね、彼は…。
必死すぎて、見ていてイタイ。
けれど、ショーガール達は、彼とは対極、前向きで陽気で、流れに身を委ねて生きている。
きりきり舞いになった現代人に必要なのは、タフで大らかな優しさに包まれ、脱欲すること、ありのままに任せることなのかも知れないと思いました。
コメント
オリーブリー
migさんへ
こんばんは。
この映画、上映館が少ないんですねぇ~^^
ストーリーが見えてこない映画は苦手ですが、印象に残る場面が多い作品でした。
マチューって、こんな役柄がお似合いですね(^_^;)
sakurai
ナル
でしたね。
自虐的な役がまたぴったり。
マチューの多才さが見えましたが、もっと起伏が欲しかったかもです。
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