2007_04
09
(Mon)13:31

ブロークバック・マウンテン



1963年の夏。
ワイオミング州のブロークバック・マウンテンで、
イニス(ヒース・レジャー)とジャック(ジェイク・ギレンホール)は、農牧場に季節労働者として雇われる。
過酷な仕事をこなし、他に頼る人間のいない場で、信頼関係や絆を作りあげていく。
二人に友情が芽生えるが、それはいつしか愛情へと変わっていく…
ひと夏の仕事を終え、イニスはアルマ(ミシェル・ウィリアムズ)とジャックはラリーン(アン・ハサウェイ)と結婚し、それぞれの生活が始まるが。

保守的なアメリカの西部で、20年以上にも渡って男同士の愛を貫いた2人の“普遍の愛”を描く人間ドラマ。
2005年のヴェネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を受賞したほか、数々の映画賞にノミネートされている話題作(シネマトゥデイ)
原作はアニー・プルーの同名短編。
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話題になった同性愛者のラブストーリー。
でもそれだけではなく、登場人物それぞれの人間の繋がりがテーマになっている感じがします。
そして観終わった後、人が人を愛するって…どういうことなんだろう?と考えてしまいました。
自分には同姓愛というのがよく理解できないので、どうしても妻の立場~特にアルマの立場で観てしまいます。
アルマにすれば、夫とジャックのキス現場を目撃し、
これが女性とであれば、彼女の心中や次の行動は想像できるけれど、
夫が不倫、しかもゲイである!!と、二重のショックは想像の範囲を超える…
それでも事実を知ったことを隠し、イニスとジャックの逢瀬に耐え続けるアルマ。
そんなアルマの気持ちも知らずに「俺の子供を産むのが嫌なら、おまえとは寝ない!」とか言ってしまう!
そ、そんな、、、酷すぎる!!
人を傷つけず、家族は大切に、夫婦は愛し合い、子供はきちんと育て…なんて社会的に責任や義務を果さなければならない、という道徳的なルールが、どうなっちゃうのか解らなくなる。
こんなストーリーは、男女の恋愛ではよくありがちだけど、
男同士の恋愛はいくら“純愛”と言われても、やはり違和感があってなじめない。
(そもそも私は“純愛”って言うものが、良く解らないのかもしれないんですが)

でもそんな道徳観、善悪、好き嫌いは別として、
これも一つの愛の形なのだろうという事は伝わります。
男同士のそれは想像したほど嫌悪感はなかったし、イニスと一緒に暮らしたがるジャックの気持ちも、同性愛は迫害されていた時代を恐れて、そうできないイニスの気持ちも解るような気がした。
ラストに向けてのイニスの心情は、深い愛と切なさを感じたし、
結婚を報告しにきた娘とのやり取りも、愛する人を大切にすることの重要さを知ったのだと思う。 
これ以上、イニスは後悔せず生きていくのだろう。
自然の山々の美しい映像が、また割り切れない気持ちにさせられました。
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寡黙で、心を閉ざしているかのようなイニスをヒースは好演です。
私の好みは3枚目な彼ですが、こんなシリアスな演技もまた彼ならでは。
無邪気で明るいジャックを演じるジェイク、もう、ほんとっ、この頃から彼の株は右肩上がりっ♪
スクリーン前方に映し出されるジェイクの顔にピントを合わせ、
背後で全裸(に、ブーツだったよね)で身体を拭いているヒース。
その時のうつむきかげんのジェイクの瞳と睫毛の多さ!
愛に苦悩する姿を、とても繊細に演じて、二人とも若手演技派男優さんですねえ。
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その愛の犠牲のようになる二人の妻、
ミシェル・ウィリアムスとアン・ハサウェイも、困惑する表情など細かい部分の演技も素晴らしく、彼女たちの怒りや哀しみの感情が伝わりました。
プリンセス・アンは、想像以上の爆乳でしたあ!!

アン・リー監督の言葉
「自分自身のブロークバック・マウンテン(心のどこかで戻りたいと願ってる場所)を見つけてほしい」
人は大切なものを失っていくが、心の中に帰る場所を持っていたいのだと感じました。

余談ですが~旦那さんに観に行くかと聞いたら、
これは興味がないとの事で、多少不安な気持ちでひとり出かけましたが、
案外と女性客が多く(いや~旦那さんと一緒でなくて返って良かった!)気にせず鑑賞できました。
が…退場する時、杖をついて歩いて行かれるお婆さんが…
あのテントのシーンや、お髭がじょりじょり痛そうなシーンをどう見たのだろう?!

2005年 3/4公開 アメリカ映画     
監督 アン・リー 

 
  

C.O.M.M.E.N.T

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映画「ブロークバック・マウンテン」

原題:Brokeback Mountainアメリカ西部ワイオミングのブロークバック・マウンテンでの二人の男の運命的な出会いから20余年の友情を越えた禁断の愛の哀しい物語・・・。 寡黙なイニス・デル・マー(ヒース・レジャー)と、おどけたジャック・ツイスト(ジェイク・ギレンホー

2007.04.10 (Tue) 01:11 | 茸茶の想い ∞ 〜祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり〜

ブロークバック・マウンテン

 『はじまりは、純粋な友情の芽生えからだった。』  コチラの映画の原作は「シッピング・ニュース」のアニー・プルーのわずか30ページ程の短編小説を「グリーン・デスティニー」や「ハルク」のアン・リー監督によって映画化された非常に美しい映画です。  ワイオミン...

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