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備忘録として更新します。コメントありがとうございました。

Mr. Nobody

2092年、化学の進歩で不死が可能となった世界。
118歳のニモ(ジャレッド・レトー)は、唯一、命に限りある人間として注目を集めていた。
ニモは記憶をたどり昔のことを思い出す。
9歳のニモは、両親の離婚で、母親について行くか父の元に残るか、選択を迫られるが…。


不死の世界になった近未来を舞台に、人生の選択を描くSFヒューマン・ファンタジー。

2011年 4/30公開 フランス/ドイツ/ベルギー/カナダ映画
監督 ジャコ・ヴァン・ドルマル
もしもあの時…{★★★★4/5}

人生選択のパラレル・ワールドのような、不思議なお話でした。
私は単純な解釈しかできませんが、観る方によっては、とっても奥深いお話だと思います。
幾通りの場面がちょくちょく変わり、一度では分からない複雑な事もあるのですが、そう難解ではありません。
色彩豊かな独特のセンスある世界観で、なかなか上手く構成されたラブ・ストーリーです。
ちょっと違うかもしれないけど、「インセプション」の空想バージョンみたいな…。
バタフライ・エフェクト、エントロピー、ハトの迷信行動など、哲学ウンチクも小難しくなく、何より、テーマが見えてくるので、改めて人生の意味など、ちょっと考えました。
できたら、もう少し短くても良かったかな。
Mr. Nobody 20
記憶が混沌としている老人ニモが(ジャレットの特殊メイクが凄い)、バラバラな時系列で、医師や記者に回想しながら語り進んでいく物語。
父(リス・エヴァンス)と母(ナターシャ・リトル)の離婚で、どちらと暮らすか選択する事により、その後の人生が大きく変わるニモと、3人の女性たち。
子供の頃、彼女たちが着ている洋服の色のように、基本、3人の女性と3通りの選択は、何気ない行動やたった一言で状況がいくつにも変わり、様々な選択の岐路をシュミレーションのように見せられていきます。
母に付いていけば、アンナが、父と残れば、エリーズと、更にはジーンが…。

この人生選択は、どれも決してハッピーエンドではないのですが、何が本当で何が幸せかと、答えを問うことも一切なく、どの女性との人生も有り得て、どれもニモの人生であることには間違いがないのでしょう。
最後はどうしたって「死」に向かうのだから、例え後悔したとしも、幾通りの可能性の中の「今」を精一杯生きるしかないのですね。
Mr. Nobody 0
母の再婚で、ニモの義理の妹になったアンナ(ダイアン・クルーガー)とは両思い。
体が不自由になった父の世話をしながら、ニモが恋をしたのはエリース(サラ・ポーリー)。
ジーン(リン・ダン・ファン)に慕われたニモ。

病的なサラ・ポーリーが絶妙。
女優達の子役もそれぞれ雰囲気ありました。
色んなバージョンのニモを演じたジャレッド・レトーは、目力があって凄く良かった。
15歳のニモだけは、少し違うようにも感じたけど、どの子役もジャレッド・レトーに似ていて、一人の男の人生として違和感はなかったです。
Mr. Nobody 30
ラスト、母か父かの選択以外の第3の道、ビッグバンによる時の逆戻り。
それぞれの絡みやラストから考えても、ニモはアンナが運命の人だったんでしょう。
If motherバージョンを思い出しても、そこにはエリースもジーンも現れず、アンナだけだったように記憶しているのですが…。
あと、どのバージョンでも、ニモの(かなづち)水のトラウマは変わらないようです。
車やアーガイルバーションの意味が分からなかった…。

「あの時に戻ってやり直せたら」なんて思ったことがある人には、何かしら当てはまる物語ではないでしょうか。
2011.05.26 / Top↑
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