SOMEWHERE
2011, 04. 07 (Thu) 20:57
ハリウッドスター、ジョニー・マルコ(スティーヴン・ドーフ)は、ロサンゼルスのホテル“シャトー・マーモント”に住み、酒と女に明け暮れ、高級車を乗り回し、孤独を紛らわす生活をおくっていた。
ある日、別れた妻のもとで暮らす11歳の娘クレオ(エル・ファニング)を預かることになる。
自堕落に暮らす映画スターと娘とのふれあいを綴るハートフル・ヒューマン・ストーリー。
2010年のヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞作。
2011年 4/2公開 アメリカ映画
監督 ソフィア・コッポラ
「ロスト・イン・トランスレーション」「マリー・アントワネット」のソフィア・コッポラ監督が、映画スターの空虚を描く。
ストーリーは至ってシンプルです。
自堕落と言っても、ドラッグに浸ったりするわけではなく、ただ普通の日常を持て余し虚しく暮らす俳優が、娘と過ごす時間の中で自分を見つめ直していく「父と娘」の物語です。
ソフィア・コッポラが、自分達親子をいくらか投影しているのでしょう。
舞台となる「シャトー・マーモント」は、ハリウッドセレブやミュージシャン達の御用達として有名で、多くのスターが定宿し、逸話が残るホテル。
本作は、ホテルの全面協力で、史上初めて撮影を許されたそう。
カメオ出演のベニチオ・デル・トロがエレベーターに乗り込むシーンで、「ロスト・イン・トランスレーション」のスカヨハと●●●のゴシップを思い出し、そういえば、スカちゃん、この前ショーン・ペンと密会(?)パパラッチされたのもこのホテルじゃなかったかしら。
さすが、肉食系女子、離婚もなんのそのでお盛んなご様子(笑)
そんな余計な事が頭をかすめてしまいました…。

第67回ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞したこちらの作品、チラシに「満場一致での受賞!」って、審査員長・タランティーノ監督(ソフィアの元カレ)のコメントがありますが、これは嵌る人には嵌るけど、詰まらないと感じる人にはトコトン詰まらないと思いました。
私はダメな口です、面白くなかったです。
セリフは少なく、特別な出来事や展開があるわけでもない。
オープニングの場面やデリバリー・ポール・ダンスは、いつまで見せる気?と、多少、うざい。
ジョニーの空虚は感じるけど、セレブであろうが隣のおじちゃんであろうが、誰かの何でもない1日を、セリフのない長回しで観せられ、、淡々として退屈さを覚えてしまいます。
長回しが多いのかと思えば、パッパッと変わってしまう場面もあって、ジョニーが階段で転んで腕骨折(?)なんて、始まった直後あっという間で何が何だか…。
有名であればあるほど、孤独を抱え込むものだと思うのですが、やっぱりどこか浮世離れしていて、最後までジョニーのわびしさに関心が持てませんでした。
あ、折りたたみ式のポールがあるなんて、知りませんでした(笑)
ポールダンスさえ、何か淡々としていたなぁ~。

普段はともかく、新作のプレス撮影ぐらい、もう少しましな格好するとか、こちらのジョニー(笑)、個人的に魅力的とは思えないセレブだったので、クレオが登場すると、色や華があるアート系の画になっていきます。
フィギュアスケートのシーン、朝食を作るシーン、プールで泳いだりや卓球したり、何気ないありきたりな場面がシンプルで美しい。
何か大きな変化が見えてくる訳ではないけれど、クレオの存在自体がジョニーに光をもたらしていくような撮り方、見せ方は拘りがありました。
エル・ファニングが良かった。
それだけかも。
スティーヴン・ドーフ、「パブリック・エネミーズ」に出ていたそうで、覚えがない…。
今のハリウッド・スターは、良くも悪くもパパラッチからプライベートが見えるので、仲良しファミリー、良いパパが多くなっていて、この映画のように空っぽなセレブってイメージがあまり浮かんでこなかったかなぁ~。
コメント
KLY
仰るとおり前半とか「いくらなんでもいい加減にせぇや…」ってなほど冗長的でした。
私は予告編のエルの可愛らしさに惹かれて観に行ったんで「いつになったら出てくんの?」
って思ってたし。
ただ、2人の何気ない日常を過ごす様子が堪らなく好きです。私は子供がいませんが、
娘がいて、こんな風に過ごせたら、それはもう男親としては最高に幸せだろうなぁって
思うんです。正直最後もちょっとうーん…って感じなんですが、全編の中のこの交流の部分
だけでもういいやって思えちゃいました。^^;
mig
こんばんは。TBありがとうです、
これは好き嫌い分かれるよね。オリーブリーさん同様
わたしはフツウかな。ダコタの妹エルちゃんが可愛いのとスティーブンドーフが良かったかな。
オリーブリー
KLYさんへ
こんにちは。
>娘がいて、こんな風に過ごせたら、それはもう男親としては最高に幸せだろうなぁって
あはは〜それ分かりますよo(^▽^)oキャハハハ
娘って言うのは男親には特別な存在で、可愛くて仕方がないんですよね。
うちの娘もどちらかと言うと、パパっ子です。
私もこの父娘の場面は、どれも良かったと思います。
娘が父に向ける信頼とか適度な距離とか、こちらの母親に何があるのか知りませんが、この二人を見ていると、もう一度やり直しても良いかなぁ〜と思うかも(笑)
しっかし、イタリアのホテルのスイートは凄かったですね〜屋内プールつきw(゚o゚)w オオー!
オリーブリー
migさんへ
こんにちは。
うん。
内容は退屈だったなぁ〜(^_^;)
エルちゃん、まだあどけなさが残る、思春期一歩手前の少女で可愛かったわ。
ysheart
観てきましたよ
オリーブリーさんと同様、僕もこの映画のレビュー書き出しが、
「ストーリーは、至ってシンプルです」と、
偶然一緒だったこと、それが先ず驚きでした(笑)
ぼ、僕は面白かったですよ( ̄▽ ̄;(笑)
たしかに、セレブなのかと、ジョニーに共感できるかと、いわれると、
ンー^^;
エル・ファニングがとても可愛かったこと、これに尽きるのかも知れません。
ソフィア監督がいちばん撮りたかったのは、実はエルの可愛さだったのかな。
mezzotint
こんにちは♪
かなり地味目でした。
何でもスティーヴン・ドーフのイメージでこの作品を作ったらしいです。
う〜んそうかな?なんて思っちゃいましたがね。
エル・ファニングちゃんは可愛くて良かったですね(笑)
BC
エルちゃん。
オリーブリーさん、こんばんは。
少し希望の兆しが見えたようなラストはわりと好きだったんですけど、
それ以外は・・・でした。
エルちゃんは顔は美人さんだけど、表情や仕草は愛嬌がないので
雰囲気的には可愛いとは思えなかったです・・・。m(_ _)m
オリーブリー
ysheartさんへ
こんにちは〜。
あはは〜書き出しが一緒とは!!
書き出しって、難しいんですよねぇ〜(^_^;)
でもホント、シンプルなストーリーでしたよね(笑)
これ、合う方には合うんだと思いました。
雰囲気は嫌いではないのですが、何でしょう、起承転結がないと言うのか、それはそれでも良いんだけど、主人公にもいまひとつ共感ができなくて…。
男性目線の映画でもあったようなので、男の方にウケが良さそうな気がしています。
こちらのジョニーはですね…ヾ(~∇~;) コレコレ笑。
ハリウッドスターも、普段は一般人と変わらないと思いますけど、それでもオーラが感じなかったですよ。
エルちゃんが出ないシーンは、正直、退屈でしたもん(苦笑)
オリーブリー
mezzotintさんへ
こんにちは〜。
>スティーヴン・ドーフのイメージでこの作品を作ったらしいです。
そうなんですか。
スティーヴン・ドーフって、ちょこちょこ映画で観てるみたいなんですけど、ほぼ記憶にないですわ(苦笑)
好みじゃないとこんなもんです(;^_^A アセアセ・・・
普通の男性の空虚感を表すならまだしも、高級車やチャーターヘリ、ホテルのスィート、女子にモテモテってセレブのイメージじゃなかったので、所々で違う世界をただ覗き見てるようなクール目線で観てしまいました。
エルちゃんのスケートシーンとか、愛らしくて可愛かったですね♪
オリーブリー
BCさんへ
こんばんは〜。
そうそう、あのラストシーン、どこ?(爆)
ホテルを出るのは納得でしたが、クレオちゃんのお迎えに行ったの?とか(苦笑)
エルちゃん、もっと小さい時、姉に比べるとちょっと残念かな〜と思っていたので、それなりに可愛くなったじゃないと思いました(*^-゚)vィェィ♪
男性ブロガーさま達には、人気のようですね(笑)
sakurai
可愛い娘なら
いいんですけどねえ~。
娘によりますよ。
うちの大仏じゃあ・・・。いや、ちっちゃい時はかわいかったんですがね。
というのはおいといて、あたしゃまったくダメでした。
みてて、気分を害したのは久しぶりかも。
これで金って、絶対ないです。
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