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5722_11755877852The Social Network 

2003年、秋。
ハーバード大学の学生マーク・ザッカーバーグ(ジェシー・アイゼンバーグ)は、恋人にフラれた腹いせに、学内のデータベースをハッキングして、女子学生の顔写真を使った人気投票サイトを作る。
エリート双子学生のキェメロン&タイラー・ウィンクルボス(アーミー・ハマー)は、マークの技術に目を付け学内交流を目的としたサイトへの協力を持ちかけた。
これをヒントにしたマークは、親友のエドゥアルド・サヴェリン(アンドリュー・ガーフィールド)と「ザ・フェイスブック」を立ち上げたが…。


ベン・メズリックのベストセラー・ノンフィクションを基に、誕生からわずか数年で世界最大のSNSへと急成長した“facebook”を映画化した青春群像ドラマ。
サクセス・ストーリーに秘められた光と影の物語をドラマチックに綴る。

2011年 1/15公開 アメリカ映画
監督 デヴィッド・フィンチャー
世界最大SNSの裏側、何を得て何を失ったのか…{★★★★4/5}

アカデミー賞の前哨戦で、勢いの衰えない「ソーシャル・ネットワーク」。
学内から始まったサイトが巨大成長し、最年少でITベンチャーを立ち上げたマーク・ザッカーバーグと彼を取り巻く人間模様。
訴訟の現在とfacebook誕生の過程を過去とする時間軸で、億万長者になったマークのサクセス・ストーリーを描いただけの作品ではありません。
アイディアを盗んだと主張するウィンクルボス兄弟、親友エドゥアルド、強気なナップスター創設者ショーン・パーカー(ジャスティン・ティンバーレイク)と、共感できたり魅力的に思えるような人物はいないのですが、テンポが良く、場面の切り替え、見せ方、何気ない学生生活と色んなパーツが印象に残り、2時間はあっと言う間で興味深く観ることができました。
ただ、巷で騒がれているような高い評価を得るには、観る人を選ぶのかも知れませんね。
日本でのfacebook浸透率はまだまだだし、ポスターにあるように、“裏切り者で危ない奴”である天才クンの相当嫌な人間性をどう感じるかで分かれそう。
誰がどうだからとか、何が良いとか、そんな類のお話ではないので、どれだけの感動作なのかと期待すると、ちょっと肩透かしを食らうかもしれません。
9229_3575466073The Social Network
マークと恋人エリカ(ルーニー・マーラ)のやりとりから始まり、早口のマークと字幕に付いていくのが必死でしたが、そりゃ、あなた、フラれるわ、なトンデモな人格者なんでね…。
双子セレブへのメール、エドゥアルドとカリフォルニアに出かけた時の行動などなど、マークは普通ではない…と何となく違和感を持ちます。
自分の気持ちにいつもストレートで、相手を傷つけることや人と接する時の能力が欠けているようです。
アスペルガー症候群ではなかろうか、と言う説もあるようですが、多分にそれは感じますね。
劇中では言われていませんが、ショーンの連れの女性に冷蔵庫から取り出したビールを投げるタイミングや、ショーンのアドバイスに素直に従いパジャマ姿で投資家の元に出かけたりとか…。
いずれにしても天才肌の紙一重なのか、そうであろうがなかろうが、凡人にはなかなか理解しにくい人物です。
「窓に書いたアルゴリズムを覚えてるか」と、エドゥアルドがマークに問う場面、二人の間は多分最初から乖離していたのだろうと虚しさを覚えました。
若干、まだ学生である分、どこか融通のなさや人間的な未熟さピュアさが逆に痛々しくもあるのです。
社会に適応したくない偏屈者だからこその成功であるのだろうけど、ラストで見せたわずかな人間性に、人との繋がりを求める姿を感じました。

原作はエドゥアルドの取材を元に書かれたそうなので、映画制作サイドはマークへ取材を試みたけど、疎通が上手く行かなかったそうで、本作もエドゥアルド視点の流れにはなっているようです。
この中では誰かと言えば、エドゥアルドの気持ちが分かりやすいのも納得です。
337475_01_12_02ソーシャル・ネットワーク
そういった人物像も含めて、ジェシー・アイゼンバーグは上手でした。
「イカとクジラ」から、何かこの子、今までに観たことないタイプと思いましたけど、こんなオタクなキャラは地でいくようにナチュラルです。
女子にモテたいとか汚名返上したいとか、若者らしい思いからビジネスへと流されていく心理描写、悪気も悪意もないのだけれど、心がないと言うのか、他人への無感情と自らの孤独感を上手く演じていたと思いました。
アンドリュー・ガーフィールドは「Dr.パルナサスの鏡」も良かったですが、やはり「BOY A」でナイーブな青年の印象が深いので、こちらでも真面目で慎重で人間らしいエドゥアルドを好演していたと思います。
ジャスティン・ティンバーレイクはカリスマ性あるチャラ男なキャラにピッタリ。
危険な甘さと人を惹きつける喋りが絶妙でした。

「起業家は失業者」
「裁判では負けたが、CDは売れなくなった」
「初めて自分の思うように行かなかったから、訴訟を起こしただけ」
「イヤな人ではない、わざとそう振舞っているだけ」
言い得て妙なセリフが多々あって、負の部分は必ずしも負だけで構成されていないのだと気づきました。
あと、ハーバード大学ってだけで凄いのに、ボート部だとか「ファイナルクラブ」とか、内部で階級のようなものがあるのに驚きました。
ザッカーバーグはいわば学内階級からのはみ出し者なのですね…。

PCの普及は、私達の生活に大きな変化をもたらし、無くてはならない存在になりましたが、社会性の意味をも大きく変えました。
利便性は外ではなく“内”に求められるようになり、新たなビジネスもたくさん作り出されて、チャンスは誰にでもあるのでしょう。
新しいツールは増えても、そこにある問題は変わらない。
良いも悪いも、今の時代の参考になるような作品だったと思います。
2011.01.16 / Top↑
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