プチ・ニコラ
2010, 12. 07 (Tue) 23:35
天真爛漫な小学生のニコラ(マキシム・ゴダール)は、大好きな家族と友達に囲まれ楽しい毎日を送っていた。
ある日、両親の会話をこっそり聞いたニコラは、弟が生まれると勘違いしてしまい、自分が森に捨てられると思い込み、友達と一緒にとんでもないことを思いつく…。
フランスで50年以上愛され続けている絵本「プチ・ニコラ」を実写映画化したハートフルなキッズ・コメディ。
弟が生まれると勘違いした少年が巻き起こす騒動をユーモラスに描く。
2010年 10/9公開 フランス映画
監督 ローラン・ティラール
漫画のページを開くように{★★★3/5}
1960年代、パリの小学校を舞台にした、子供目線の可愛らしい作品でした。
今時の(ゲーム漬け)小学生には思いも浮かばないような、なんて無垢で素朴な思考回路なのでしょう(笑)
飛び出す絵本のように次々と現れる原作画の楽しそうなオープニング。
作文「将来なりたいもの」の課題にのせて、ニコラの個性豊かなクラスメートが紹介されます。
男の子は、やはり父親と同じ職業に付きたいのかな~。
ある日、弟ができたクラスメートが、自分は森に捨てられてしまうかもと悩み、次の日から学校を休みました。
ニコラの家でも、パパ(カド・メラッド)が急にママ(ヴァレリー・ルメルシェ)に優しくなったり、森へ行こうと言い出したり、ママが妊娠したと勘違いしてしまいます。
日常の学校生活、クラスメートと色々な計画を企てるニコラたち、そこに大人社会の諸事情をユーモラスに絡めて、絶妙なタイミングで笑わせてくれます。
特にパパの昇進を掛けたお食事会が、次から次と愉快な展開に。
ママの運転免許取得のオチも最高。
正直、子供達のネタだけだったら、「一人ぐらい兄弟姉妹いる子はいないのかいな…」とツッコミたいぐらい、めちゃくちゃ純粋なので、大人のドタバタなテイストがギュッと笑いを引き締めていたと思いました。

'50年代の街並みや暮らしが色鮮やかに映し出され、洋服や小物、キッチンなどインテリア、ポップで軟らかく温かそうな感覚は見ているだけで明るい気分になります。
花屋のお姉さんに「アデル/ファラオと復活の秘薬」のルイーズ・ブルゴワンや、合唱の指導をする教師が振り向いたら「コーラス」のジェラール・ジュニョだとか、おっ!となる楽しさもあって、4コマ漫画の数々なエピソードが散りばめられたような単純明快な楽しさがあります。
「ヤバイ!!もうダメ!!…」となった時、バタッと倒れるのも漫画チックな面白さです。
子供らしいオチのラストと、「将来の夢は皆を笑わせること」ちょっぴり成長したニコラでした。
子役達の自然な演技を微笑ましく感じました。

色白でポッチャリ系のニコラは可愛い男の子でしたが、ちょっとトッチャン坊や系だったので、私はどちらかと言うと秀才メガネのアニャンが一番ツボだったかな。
勉強はできるけど体育は苦手そう、目立ちたがりで口達者。
クラスに一人は居たような…でも憎みきれないキャラでした。
成積が悪いクロテールも良かった。
「セーヌ川!」と答えられてクラスメートも先生も大喜びするシーンは、見ていて安心できます。
この時代は学校にイジメなど陰険で悪質なものは存在していない。
子供も大人もそれぞれの個性を尊重しながら楽しく付き合うことを心得ているようでした。
小難しい映画の合間に、何も考えずホッとできる1本でした。
1960年代、パリの小学校を舞台にした、子供目線の可愛らしい作品でした。
今時の(ゲーム漬け)小学生には思いも浮かばないような、なんて無垢で素朴な思考回路なのでしょう(笑)
飛び出す絵本のように次々と現れる原作画の楽しそうなオープニング。
作文「将来なりたいもの」の課題にのせて、ニコラの個性豊かなクラスメートが紹介されます。
男の子は、やはり父親と同じ職業に付きたいのかな~。
ある日、弟ができたクラスメートが、自分は森に捨てられてしまうかもと悩み、次の日から学校を休みました。
ニコラの家でも、パパ(カド・メラッド)が急にママ(ヴァレリー・ルメルシェ)に優しくなったり、森へ行こうと言い出したり、ママが妊娠したと勘違いしてしまいます。
日常の学校生活、クラスメートと色々な計画を企てるニコラたち、そこに大人社会の諸事情をユーモラスに絡めて、絶妙なタイミングで笑わせてくれます。
特にパパの昇進を掛けたお食事会が、次から次と愉快な展開に。
ママの運転免許取得のオチも最高。
正直、子供達のネタだけだったら、「一人ぐらい兄弟姉妹いる子はいないのかいな…」とツッコミたいぐらい、めちゃくちゃ純粋なので、大人のドタバタなテイストがギュッと笑いを引き締めていたと思いました。

'50年代の街並みや暮らしが色鮮やかに映し出され、洋服や小物、キッチンなどインテリア、ポップで軟らかく温かそうな感覚は見ているだけで明るい気分になります。
花屋のお姉さんに「アデル/ファラオと復活の秘薬」のルイーズ・ブルゴワンや、合唱の指導をする教師が振り向いたら「コーラス」のジェラール・ジュニョだとか、おっ!となる楽しさもあって、4コマ漫画の数々なエピソードが散りばめられたような単純明快な楽しさがあります。
「ヤバイ!!もうダメ!!…」となった時、バタッと倒れるのも漫画チックな面白さです。
子供らしいオチのラストと、「将来の夢は皆を笑わせること」ちょっぴり成長したニコラでした。
子役達の自然な演技を微笑ましく感じました。

色白でポッチャリ系のニコラは可愛い男の子でしたが、ちょっとトッチャン坊や系だったので、私はどちらかと言うと秀才メガネのアニャンが一番ツボだったかな。
勉強はできるけど体育は苦手そう、目立ちたがりで口達者。
クラスに一人は居たような…でも憎みきれないキャラでした。
成積が悪いクロテールも良かった。
「セーヌ川!」と答えられてクラスメートも先生も大喜びするシーンは、見ていて安心できます。
この時代は学校にイジメなど陰険で悪質なものは存在していない。
子供も大人もそれぞれの個性を尊重しながら楽しく付き合うことを心得ているようでした。
小難しい映画の合間に、何も考えずホッとできる1本でした。
コメント
めえめえ
No title
>とっちゃん坊や…確かに!(爆)
私のツボはセーヌ川の坊やです。
合言葉を忘れてしまった場面では、「オデブさん、負けてやってよ〜」と懇願しました(汗)
それにしても、男の子はこの位までが一番可愛いですね。
高学年になると臭くなります…
パパとママも面白かったわ♪
KLY
No title
めっちゃツボな作品でした。
何て可愛らしいんだろう!何かもう観てる間ずーっと笑ってたきがします。劇場の雰囲気もなんだか凄く柔らかくなってたし♪
『リッキー』とか『ウキとニナ』とかでも思ったんですが、フランス人のおこちゃまって、漫画のキャラクターのように純粋に見えます^^;
オリーブリー
めえめえさんへ
こんばんは。
アニャンやクロテールが美味しいトコもって行ったよね。
演技に幅もあったような(笑)
>高学年になると臭くなります…
ヾ(≧▽≦)ノギャハハ☆
そうそう、この頃はまだくっ付いてくるけど、その内、ちょっと近づいても「気持ち悪い!」って言われるし。
ファブリーズは必需品(爆)
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