ストーン
2010, 12. 04 (Sat) 00:10
結婚43年になる妻とデトロイト郊外に暮らす仮釈放管理官ジャック(ロバート・デ・ニーロ)は、定年間際に、放火と祖父母殺しの受刑者、ジェラルド・クリーソン、通称ストーン(エドワード・ノートン)を担当することになった。
残り3年の刑期を残し仮釈放を切望していたストーンは、ジャックの心象を良くしたいため、妻のルセッタ(ミラ・ジョヴォヴィッチ)にジャックを誘惑させようと画策する。
頑なにルセッタを拒絶するジャックだったが、巧みな誘惑にはまってしまい…。
書類に手心を加えてもらおうと策動する受刑者と、引退間際の仮釈放管理官の心の闇を描くクライム・サスペンス。
ロバート・デ・ニーロ、エドワード・ノートン、ミラ・ジョヴォヴィッチの豪華競演。
監督は「夫以外の選択肢」のジョン・カラン。
2010年10/30公開 アメリカ映画
監督 ジョン・カラン
俳優と宗教で煙に撒かれた感じ{★★★3/5}
マーロン・ブランドの遺作となった「スコア」で共演した、ロバート・デ・ニーロとエドワード・ノートンの再共演となる作品です。
金庫破りのサスペンス「スコア」では、すっかりデニーロを食っちゃった感のあるノートンでしたが、こちらの作品でも内容云々はともかく、終ってみればやっぱりノートンは上手い!!と思う映画でした。
「真実の行方」から、善なのか悪なのか、混乱させられる壁ひとつの演技が絶妙な俳優さんなので、こちらの受刑者設定もそんな感じで引っ張り、妖艶な人妻に翻弄させられた老人がたどる破滅サスペンスかと想像したら、とんでもなく宗教的な意味合いが詰まっている内容で、ちょっと意外な展開だったかも知れません。
なので、かなり理解し難い部分がありまして、面白いとかそうでないとか、そんな類の作品ではなかったです。

細かく綺麗に編みこんだ髪のストーンは、仮釈放を懇願すべく必死になるのですが、キャリアの長いジャックにはその全てに信用を持てません。
ストーンは妻のルセッタに、ジャックを取り込むようにと電話します(他、日本では考えられないようなことがあるので、米は甘い…)
質問に的確に答えられず、あれこれと余計なことを捲くし立て、挙動不審でキレやすい体質のストーンにウンザリするジャックが、「で、どこが変わった?」と言うと、ストーンは、はたと気づいたように口ごもります。
この辺りから、善である(かのような)ジャックと、悪(であるかの)ストーンの内面が逆転していきます。
ジャックとストーンの「信仰心」が入れ替わるかのようなストーリーを、ロバート・デ・ニーロとエドワード・ノートンがその変化を精巧な演技で魅せてくれます。
元々舞台劇用の脚本を映画化したものだそうですが、二人の会話劇は見物です。
ジャックの設問を模索したのかのように、ストーンがたまたま図書館で手にしたのはカルトっぽい教祖の本でした。
単純な音が自分の体で「音叉」のようになり、次第に「共鳴、共振」し、世界は音に支配されて成り立っていくようなものらしい。
その教え(?)を体感すべく、ストーンの日常は少しずつ変化していきます。
髪型も印象良い爽やか系になり、ストーンの人間性がガラリと変わってしまったのは明らかです。
それは面会にやって来るルセッタに取っても、おかしいと感じるのですが、長年の経験と固定観念で形成されているようなジャックにしてみれば、表面上の釈放狙いで、そんな変化なんて気にもとめない様子です。
ましてや同じ頃、ルセッタの誘惑に乗っかったので、虚勢張りながらも後ろめたさを拭えない状態ですが、とどのつまり、バカ夫婦の思うがままになってやったんだ―そんな事で自分の気を収めながら、不安と恐怖を抱く男のようです。

冒頭、若い時代のジャック夫婦の場面が映し出されます。
観客は、突飛もない行動を取るジャックを観ているので、多分、ジャックと言う人間性に疑問を持ちながらこの映画を観ている人が多いと思います。
彼はずっと模索の人生なのだと感じましたが、一匹のハチの羽の音…聞こえたのでしょう(か?)。
ストーン(石)は音の始まり?物の始まり?
覚えてないのですが、宗教的に意味のある言葉なのかな。
「信仰」を持とうとしても分からない男、突然「信仰」に目覚めた男、「信仰」はあるけれど自分を出せない女、本能のままの女…。
興味深い人間の側面でした。
男性の方には、ミラ・ジョヴォヴィッチのお体必見かも~スゴイ、乳首だった…(笑)
幼稚園の先生であるルセッタが、「○○くん、指しゃぶっちゃ、ダーメ!めっ!」なんてセリフも妄想ゾクゾクするのでは…(笑)
上手かったですよぉ~色香ムンムンして欲求に忠実な淫乱さでした(笑)
マーロン・ブランドの遺作となった「スコア」で共演した、ロバート・デ・ニーロとエドワード・ノートンの再共演となる作品です。
金庫破りのサスペンス「スコア」では、すっかりデニーロを食っちゃった感のあるノートンでしたが、こちらの作品でも内容云々はともかく、終ってみればやっぱりノートンは上手い!!と思う映画でした。
「真実の行方」から、善なのか悪なのか、混乱させられる壁ひとつの演技が絶妙な俳優さんなので、こちらの受刑者設定もそんな感じで引っ張り、妖艶な人妻に翻弄させられた老人がたどる破滅サスペンスかと想像したら、とんでもなく宗教的な意味合いが詰まっている内容で、ちょっと意外な展開だったかも知れません。
なので、かなり理解し難い部分がありまして、面白いとかそうでないとか、そんな類の作品ではなかったです。

細かく綺麗に編みこんだ髪のストーンは、仮釈放を懇願すべく必死になるのですが、キャリアの長いジャックにはその全てに信用を持てません。
ストーンは妻のルセッタに、ジャックを取り込むようにと電話します(他、日本では考えられないようなことがあるので、米は甘い…)
質問に的確に答えられず、あれこれと余計なことを捲くし立て、挙動不審でキレやすい体質のストーンにウンザリするジャックが、「で、どこが変わった?」と言うと、ストーンは、はたと気づいたように口ごもります。
この辺りから、善である(かのような)ジャックと、悪(であるかの)ストーンの内面が逆転していきます。
ジャックとストーンの「信仰心」が入れ替わるかのようなストーリーを、ロバート・デ・ニーロとエドワード・ノートンがその変化を精巧な演技で魅せてくれます。
元々舞台劇用の脚本を映画化したものだそうですが、二人の会話劇は見物です。
ジャックの設問を模索したのかのように、ストーンがたまたま図書館で手にしたのはカルトっぽい教祖の本でした。
単純な音が自分の体で「音叉」のようになり、次第に「共鳴、共振」し、世界は音に支配されて成り立っていくようなものらしい。
その教え(?)を体感すべく、ストーンの日常は少しずつ変化していきます。
髪型も印象良い爽やか系になり、ストーンの人間性がガラリと変わってしまったのは明らかです。
それは面会にやって来るルセッタに取っても、おかしいと感じるのですが、長年の経験と固定観念で形成されているようなジャックにしてみれば、表面上の釈放狙いで、そんな変化なんて気にもとめない様子です。
ましてや同じ頃、ルセッタの誘惑に乗っかったので、虚勢張りながらも後ろめたさを拭えない状態ですが、とどのつまり、バカ夫婦の思うがままになってやったんだ―そんな事で自分の気を収めながら、不安と恐怖を抱く男のようです。

冒頭、若い時代のジャック夫婦の場面が映し出されます。
観客は、突飛もない行動を取るジャックを観ているので、多分、ジャックと言う人間性に疑問を持ちながらこの映画を観ている人が多いと思います。
彼はずっと模索の人生なのだと感じましたが、一匹のハチの羽の音…聞こえたのでしょう(か?)。
ストーン(石)は音の始まり?物の始まり?
覚えてないのですが、宗教的に意味のある言葉なのかな。
「信仰」を持とうとしても分からない男、突然「信仰」に目覚めた男、「信仰」はあるけれど自分を出せない女、本能のままの女…。
興味深い人間の側面でした。
男性の方には、ミラ・ジョヴォヴィッチのお体必見かも~スゴイ、乳首だった…(笑)
幼稚園の先生であるルセッタが、「○○くん、指しゃぶっちゃ、ダーメ!めっ!」なんてセリフも妄想ゾクゾクするのでは…(笑)
上手かったですよぉ~色香ムンムンして欲求に忠実な淫乱さでした(笑)
コメント
mezzotint
こちらにも、、、。
これもノートンが喰っちゃったみたいな(笑)
私はバックに流れる宗教メッセージを聞きながら、
その上、物語の流れを観るという2つのことが
上手く出来なくてちょっと焦りました。だから
余計に混乱(汗)ミラさん、新境地ってところ
ですね。こんな役もなかなかきまっておりました。
オリーブリー
mezzotintさんへ
喰った、喰った(爆)
やっぱ、日本人に宗教は皆無ですわ(;^_^A アセアセ・・・
結局、内容云々より、ミラ姉さんが一番印象に残っとりますです、はい!
デニーロさま「ミート・ザ・ペアレンツ3」が公開されたそうで、そちらを早く観たいわんo(^▽^)oキャハハハ
sakurai
やっぱノートン
ほんとうまい!うますぎます。
まあ、目的はお久しぶりのエドだったので、あたし的は堪能しましたん。
あのあと、ストーンさんは、教祖様になったと勝手に想像してますわ。
しっかし、ミラってすごいよね。
いやでしようがなかった。。とか言ってますが、色気むんむん。あんなに迫られて、据え膳食わぬは・・・ですよね。
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