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備忘録として更新します。コメントありがとうございました。

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刑事裁判所を定年退職したベンハミン(リカルド・ダリン)は、25年前の事件をテーマに小説を書くことにした。
かつての職場を訪ね、当時の上司であるイレーネ(ソレダ・ビジャミル)と再会する。
1974年、銀行員のモラレス(パブロ・ラゴ)の妻が自宅で暴行殺害され、ベンハミンは容疑者の検挙に執念を燃やすが…。

長年勤めた刑事裁判所を退職した男が、過去の思い出と向き合うサスペンス・ドラマ。
第82回アカデミー賞外国語映画賞を受賞。


目は口ほどにものを言う{★★★㊤3/5}

こちらの作品はミステリー仕立てのラブロマンス映画です。
犯人逮捕は出来たものの、解決には至らなかった事件を回想しながら、自分の人生を見つめ直していく男の物語。
事件当時のアルゼンチン情勢と絡み、意外なラストが用意されています。
必須ではありませんが、アルゼンチンの政治や司法制度を少しだけ調べておいたら良いかも知れません。
こんな恩赦がなされるなんて、かなり極端な左翼狩りか何かで官体制が腐敗していたのでしょう。

死刑が認められていないアルゼンチンで、「犯人は終身刑」と望んでいたモラレスだったので、ラストの展開は何となく予想が付きましたが、丁寧に紐解くような謎解きと、登場人物の深い内面、満員のサッカースタジアムのシーン、容疑者ゴメス(ハビエル・ゴディノ)をイレーネが自白に導くシーン、エレベーターのシーンなど、インパクトがある映像が多々あって、それらと共に物語りに惹き込まれていきました。
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事件を追いながら、モラレスの妻に対する深い愛、ベンハミンと同僚パブロ(ギレルモ・フランセーヤ)の信頼関係や友情、そしてイレーネへの身分違いの恋を封印していく経緯を回想しながら、人間感情をしっかりと描いてあります。
サスペンスとロマンス、一時の清涼剤のようなコミカルさが、どれも相殺することがない良いバランスで仕上がっています。
アル中だけど仕事はデキる男パブロの言動が笑わせてくれ、彼の電話の受け答えに、次は何処だろう?と期待したり(笑)
勝手な捜査に上司からお目玉喰らうシーンも面白かった。

役者さんたちは、25年の時の経過でそれぞれが変わった部分、変わらない部分を巧みに演じ、若返りメイクにも全く違和感を与えられなかったのが良かったです。(モラレスの老いたハゲはチョット…でしたが)
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ベンハミンが小説を執筆しながら過去に向き合う流れなので、ラストのエピソードを事実か否か?どう受け取ろうかと感じはしましたが、サスペンスを土台にして、一度は封印したイレーネへの愛に向き合った大人向けのラブ・ストーリーなので、登場人物の瞳に隠された真意を推理しながら楽しむ映画だと思います。
色んな目線がありました。
Aが上手く打てない古いタイプライターや、ドアの開閉など、細かい伏線が洒落ている作品です。

2010年 8/14公開 スペイン/アルゼンチン映画
監督 フアン・ホセ・カンパネラ
2010.08.28 / Top↑
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