2010_06
09
(Wed)23:27

ブライト・スター~いちばん美しい恋の詩(うた)~

1215_13101877463 Bright Star
1818年、ロンドン郊外のハムステッドで詩人としての才能を開花させ始めたジョン・キーツ(ベン・ウィショー)は、居候先の隣人で、ブローン家の長女ファニー(アビー・コーニッシュ)と出会う。
繊細なキーツを優しく包み込むファニーとの純愛は彼を詩人として成長させるが…。

25歳という若さでこの世を去ったジョン・キーツの生涯と、彼が愛した一人の女性との純粋な愛の物語を描く伝記ドラマ。


美しい文学作品{★★★3/5}

ホリー・ハンターにアカデミー賞主演女優賞をもたらした、ジェーン・カンピオン監督の「ピアノ・レッスン」。
最近WOWOWで観たのですが、波打ち際に残されたピアノを弾く場面など、独特で美しい情緒のある映像がとても印象深く残る作品でした。
この「ブライト・スター」も、若い二人の恋が当時の情景や生活風習など豊かな色彩の中で繊細に描かれていました。

キーツはファニーを愛するようになってから他界するまでの2年間、創造性に溢れた作品を書いたと言われ、没後も詩人たちに影響を与えた偉大な人だそうです。
私は詩を読むなんて趣向がないので、キーツという詩人すら知らないし、詩の理解力もありません。
が、分からないながらもこの文学的な香りでいっぱいの映像は、まるで詩の世界そのものの中にいるかのようでした。
「パフューム」のベン・ウィショーと「キャンディ」のアビー・コーニッシュが上手だったからかな~と。
3032_6678288155 Bright Star
今年のアカデミー賞衣装デザイン賞にノミネートされた衣装は、裁縫が得意なファニーの手作りドレスの数々で目を楽しませてもらえます。
色使いも鮮やかで斬新なデザイン、綺麗なレースやフリルやステッチなど、帽子やスカーフと小物もとても可愛い。
クリエイティブな才能があった彼女だから、キースの抒情詩の世界に入り込んでいけるのも納得です。
感性豊かな二人なので、時々その表現に??とはなるのだけれど(苦笑)
初めてキスした時の高揚、離れ離れになって一喜一憂する感情は、時代に関係なく共通するものだと思います。
4893_1505517610 Bright Star
ただ、設定は不可解なことが多くて、まず生活様式がよく分からなかったです。
ファニーはキーツが居候しているブラウンの部屋と同じ建物?に家族で越してくるのですが、現代で言えば、集合住宅?みたいな住まいなのでしょうか?
亡き父親が資産家だったからか、お金に苦労していないみたいですが、って、弟と妹はまだ子供で稼ぎ手もいないみたいだし、キースやブラウンは借金まみれで一文無しと言われても、その生活状況が観ていてそうなのかあまり分からなかった。
あと、何故にブラウンがそんなにファニーを嫌うのか、彼の位置づけもイマイチよく分からなかったので、ストーリーも「ピアノレッスン」のように惹きつけられる物語ではなく、文学的な感性と映像、若い二人の繊細な演技で観れるかな~と思います。

タイトルの「ブライト・スター」とは、キーツがファニーに贈った詩だそうです。
エンドロールでベン・ウィショーが朗読するこの詩がとても切なく胸に染みてきました。
ファニーの弟に「ラブ・アクチュアリー」「ナニーマクフィー~」のトーマス・サングスター君。
大きくなったけど、ほとんどセリフもなくて残念でした。

2010年 6/5公開 イギリス/オーストラリア映画
監督 ジェーン・カンピオン

C.O.M.M.E.N.T

こんにちは

『パフューム』が好きでベン・ウィショー目当てで観たんですが見事撃沈しました。ストーリーの平板さに耐えられず30分程度で爆睡、起きたらシーツ死んでるし…^^;

2010/06/09 (Wed) 23:47 | KLY #5spKqTaY | URL | 編集 | 返信

初めまして。私も『ブライト・スター』を観て、いまもDVDを観ながらジワジワと、そしてウルウルしています。現在、イギリスに住んでおりまして、私が理解できる限りではありますが、この映画の設定で疑問に思ってらっしゃる点について書きたいと思います。

ファニー一家は、中流家庭と思われますが、多分彼女の父親がある程度の財産を残して亡くなったのだと思います。メイドも雇えるくらいなので、贅沢しなければそこそこの暮らしは保障されていたのでしょう。

ブラウンと家を半分づつシェアということですが、イギリスではひとつの家で入り口は一緒でもいくつかの世帯が入っている場合があり、あのハムステッドというエリアは環境がいいこともあって、夏の間だけブラウンは短期で誰かに又貸しして、家賃を稼いで自分は安い旅行に出たり、スコットランド人なので、他の親戚を頼って里帰り、みたいなことをしてたような気がします。

あと、ブラウンはキーツの詩の才能を心底愛するがために、その彼の詩作の障害になるような女性の出現を猛烈に嫌がったのだと思います。同性愛とも違うと思いますが、キーツの詩が、ブラウンの生きがい、魂の根源になるようなものだったのでは…という気がします。

ベン・ウィショー君のブログやってます。よろしかったら、いらしてくださいね。『ブライト・スター』についてもちょっと書いてます。では☆
http://benwhishaw.blog131.fc2.com/


2010/06/10 (Thu) 06:30 | はーや #IO.IoCBY | URL | 編集 | 返信

KLYさんへ

(≧∇≦)あはは〜!!
それは随分と寝てたんですね(爆)

確かにこちらの映画、男の方には退屈かも知れませんねぇ〜女は前半のファニーの衣装など楽しませてもらえますけど(;^_^A アセアセ・・・
もう少し短くサクサクとまとめても良いかな〜とは感じましたが、この独特な世界観は嵌った人勝ちでしょう。

2010/06/12 (Sat) 18:03 | オリーブリー #ZJmJft5I | URL | 編集 | 返信

はーやさんへ

こんばんは〜初めまして、コメントありがとうございます。
私が疑問に感じたことを教えてくださって、感謝です!
参考になりましたし、納得できました!
イギリスで階級は重要だし、「プライドと偏見」でも、生活に苦しくてもメイドがいる暮らしぶりって、まあ、日本では考えられませんが、あちらではありなんですよね。
住居を半分シェアということも、なるほど、納得です。
ブラウンさんに関しても、ファニーの存在を排除したい気持ちは分かるのですが、恋愛が感性豊かにして新たな才能を産むかもしれないのに、そんなに邪険にしなくても…と思っちゃいました(;^_^A アセアセ・・・
彼には彼なりの定義みたいのがあったのでしょうね。

ベン・ウィショーは「パフューム〜」で初めて観ましたが、作品の雰囲気にピッタリと合わせられる魅力がある俳優さんですね。
「アイム・ノット・ゼア」で多くの俳優さんと演じ分けたボブ・ディランも印象に残ります。

毎日バタバタして、やっとの更新状態なのですが、はーやんさんのブログにもゆっくりとお邪魔したいと思います。
また宜しくお願いします〜(*^-゚)v

2010/06/13 (Sun) 00:28 | オリーブリー #ZJmJft5I | URL | 編集 | 返信

ピアノ・レッスン!!!

ジェーン・カンピオンといえば、必ず付いて回る映画ですが、あたしあの映画に強烈な思い出があって・・・。

今、高校一年生の息子をもうすぐ出産!というときです。
まだ予定日までは2週間ほどあったので、普通に映画を見に行ったのですが、それが「P・L」・・・。
なかなかのもので、おなかもぐにょぐにょ動いてたんですが、あの衝撃のシーン!!!
瞬間、なんかやばい雰囲気で、急いでうちに帰りました。
全然入院の準備をしてなかったから・・・。幼稚園のうえの娘も迎えに行かなければならなかったし。
あせりながら、入院の準備をし、部屋の掃除やら、やるべきことをやらんなんらんと、せっせと動いてたところで、じゃーーー。
そのまま、産院行って、出産と相成りました。
映画を見たせいか、そのあとのぱたぱたのせいかはいまだに不明ですが、「P・L」というと、それを思い出す・・。
おかげで、予定日どおりに生まれてたら、予定日前日に亡くなった祖父に葬式に行けなかったのですが、2週間後だったので、長男も参加・・・。そんな逸話つきです。
アンナ・パキン、素晴らしかったんですが、成長して、ちょーーといまいちですかね。

長くなりましたが、こっちの映画は、設定も??のところがあったのですが、あまりに気持ちの揺れというか、さっきはけんか別れしてたのに、すぐにべたべたみたいな感情表現のぶれが気になりました。
風景は息をのむほどきれいだったので、そっちを十分楽しんだんで、よしとしてます。

Aチーム、ありがとうです!!安心して見てきま〜す。
高校生は今日が体育祭、中学生は明日です・・。ぶっ倒れそう。

デス!!いまだ思いだすと、うるっと来ます。

2010/08/27 (Fri) 07:55 | sakurai #8zie0QSw | URL | 編集 | 返信

sakuraiさんへ

ああ、そんな思い出に残る映画ってありますわ!
驚くシーンがあるとは思わず、お腹の安定期に「グレムリン」観に行って、数回ビックラこきました(爆)
そのせいか、息子は今でも怖がりです(爆)
無事に生まれて何よりでしたね〜あまり映画は関係ないかと…(笑)
きっと、その後の事を予知して早めに出てきてくれたのでしょう。(良い子♪)

>入院の準備をし、部屋の掃除やら、やるべきことをやらんなんらんと、せっせと動いてたところで、じゃーーー。

sakuraiさんのコメント、女の性(?爆)に、ウンウンと肯きながら読ませて頂きました(^-^)/
二人目ってこともあるのかもしれませんが、女って自分のことよりまずこんなですよね(笑)

「ピアノ・レッスン」の、海辺のピアノは忘れられないシーンだわ。
こちらの監督さんは、このように印象深く残る映像が素晴らしいですね。
「ブライト・スター」もアートな色彩と独特な雰囲気で、内容は分かりにくかったけど、若手二人の役者さんもやっぱり演技派だな〜と思いましたよ。
地味な作品が多いお二人だけど、彼らの上手さで観れたような作品でした。

アカデミーも受賞して、大人を喰う勢いのアンナ・パキンでしたが、子役の成長は難しいみたいですね。
Xメン以来、映画ではあまり観てないかな。

2010/08/28 (Sat) 01:01 | オリーブリー #ZJmJft5I | URL | 編集 | 返信

コメントの投稿

非公開コメント

トラックバック

ブライト・スター いちばん美しい恋の詩

美しい純愛 美しい映像公式サイト http://www.brightstar-movie.jp監督: ジェーン・カンピオン  「ピアノ・レッスン」 1818年、ロンドン郊外のハムステッド。ジョン・キー

2010.06.13 (Sun) 15:38 | 風に吹かれて

『ブライト・スター いちばん美しい恋の詩(うた)』・・・ ※ネタバレ有

2009年:イギリス映画、ジェーン・カンピオン監督&脚本、アビー・コーニッシュ、ベン・ウィショー、ポール・シュナイダー、 ケリー・フォックス出演。

2010.06.13 (Sun) 22:10 | 〜青いそよ風が吹く街角〜

ブライト・スター〜いちばん美しい恋の詩〜

 原題:BRIGHT STAR “世界で最も美しい詩”を生み出した英国詩人ジョン・キーツの儚くも美しい愛の物語。 今週で上映が終了するので、急いで鑑賞して来ました。久しぶりにベン・ウィショ―を見ました。主人公ジョン・キ―ツと同じく、ベンも英国産まれだそうです。お

2010.06.26 (Sat) 18:12 | 銅版画制作の日々

「ブライト・スター〜いちばん美しい恋の詩(うた)〜」

「Bright Star」 2009 UK/オーストラリア/フランス ファニーに「キャンディ/2006」「プロヴァンスの贈りもの/2006」「エリザベス:ゴールデン・エイジ/2007」のアビー・コーニッシュ。 ジョン・キーツに「パフューム ある人殺しの物語/2006」「アイム・ノット

2010.08.05 (Thu) 20:31 | ヨーロッパ映画を観よう!

ブライト・スター

風景は、息をのむほどきれい・・・。

2010.08.27 (Fri) 07:57 | 迷宮映画館