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備忘録として更新します。コメントありがとうございました。

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1964年イタリア。
映画監督グイド・コンティーニ(ダニエル・デイ=ルイス)待望の新作は、撮影開始目前で脚本が未完成で白紙状態。
プレッシャーで押しつぶされそうになる中、
妻ルイザ(マリオン・コティヤール)、愛人カルラ(ペネロペ・クルス)、主演女優のクローディア(ニコール・キッドマン)など女性たちに慰めを求めるも、グイドは混乱の中で幻想の世界に逃避してしまう…。

イタリアの巨匠フェデリコ・フェリーニ監督「8 1/2」を基にしたトニー賞受賞のブロードウェイ・ミュージカルを映画化。
新作の撮影を控えた映画監督が、精神的に追いつめられていく中、彼を取り巻く女性たちと繰り広げる混乱と混沌の行方を幻想的な歌と踊りで綴る。


男の人生、どれだけ女の影響があるものなのか{★★★3/5}

映画制作と女関係のもつれから、妄想や幻想の中をさまようグイドは、常に女たちに愛護されるような滑稽でだらしないマザコン男。
子供のような未熟さと、才能あるが故に自らを追い込む繊細さを持ち合わせています。
妻ルイザの不安や哀しみ、愛人カルラのストレート過ぎる感情、ミューズ女優クラウディア、娼婦サラギーナ(ファーギー)、
虚勢を張るグイドが心許す衣装担当のリリー(ジュディ・デンチ)、ヴォーグ誌のステファニー(ケイト・ハドソン)、愛するママ(ソフィア・ローレン)と、多彩で魅力的な美女との関係は、彼の幼少の回想シーンを挟みながら、それぞれの女性との関わりが歌と踊りで描かれていくストーリーです。

ミュージカルの基になった、フェデリコ・フェリーニの自伝的映画である「8 1/2」の高い評価は聞きますが未見です。
6人のアカデミー賞受賞経験者による映画化なので、エンタメたっぷり押し寄せる歌とダンスの嵐と想像していたのですが、少し違っていました。
期待ほどではなかったのが正直な感想です。
でもスランプとプレッシャーで押し潰されそうな映画監督の苦しみは、時にコミカルでエロティックに、華やかさを保ちながら現実と妄想で流れていき、
冒頭は、クライマックスの盛り上がりのように豪華女優さんが次々と登場し、グイドを囲むシーンに引き込まれていきます。
男性にはまるでハーレムのような理想郷でしょうか(婆さんもいますが~笑)
この豪華なキャスティングだけでも、見応えはあるのだと思います。
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何と言っても、やっぱりこの人!!!
本年度のアカデミー賞助演女優にもノミネートされ、個人的には「~バルセロナ」より断然こっちが良かった♪
女から観てもセクシーで妖艶でキュートで…男性はこれ観るだけで満足得られるのではないでしょうか(笑)
官能的な歌と踊りをご披露してくれたペネロペ・クルス♪
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映画人の夫を支えてきた元女優の妻を、しっとりとした雰囲気の中で迷い哀しみ怒りを切々を歌い上げました。
この作品でもマリオン・コティヤールの大きな瞳が印象に残りました。
彼女はオスカー女優になってから更に磨きが掛かったようです♪

出番は多くなかったけど、ミューズ女優ってオーラはあるし、グイドに対して凛とした態度が素敵だったニコール・キッドマン♪
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オスカー女優の影になっちゃったケイト・ハドソン。
いえいえ、とても良かったです~♪
60年代の最新ファッションも似合っていたし、陽気で明るく迫力ある歌唱力と踊りにびっくり!!
「シネマ・イタリアーノ」一番耳に残る素敵な楽曲でした♪
悪戯っぽい笑顔は「あの頃、ペニーレインと」を思い出します。

私が一番惹かれたのは、ファーギー!
グイド少年の回想で描かれるサラギーナのエピソードは、海辺の砂浜でモノクロ映像ですが、
対照的な赤と黒の衣装で、椅子、砂、タンバリンを使いダンサーたちと繰り広げるパフォーマンスがお見事です。
ファーギーのPVを観るかのような、これだけ独立してる感じも。
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ソフィア・ローレンは大女優の貫禄!
ジュディ・デンチが出て来ると、それだけで締まる気がします。

それぞれの胸の内は何となく分かるものの、ドラマな部分で感情移入とまではいかず、
楽曲とビジュアルも印象が残るのはあるけれど、ミュージカルとしてもイマイチぱっとしなかったような感じです。
終ってみれば、だから、何?と思わないでもないのですが、
女癖が悪く慢心していた監督が、本当に大切なものを失って初めて気づくことができた現実と、イタリア男性特有(?)の女性賛歌でもあったのかな~と思いました。

“笑いと愛と夢があるのがエンターテイメント”と、デンチの歌詞にあるのですが、ひとつの映画を製作するに当たり、監督の頭の中の様々な妄想や構想は、パズルのピースが完璧で綺麗に埋まるかどうか…映画が完成するまでの精神世界は感じました。
あと、この映画のオープニングとラストは好きです~。
愛と希望と夢があり、まさにエンタメ作品らしいと思いました。

2010年 3/19公開 アメリカ/イタリア映画
監督 ロブ・マーシャル
2010.03.19 / Top↑
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