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なくもんか 

2009, 11. 29 (Sun) 22:30

nakumonka_1_1bなくもんか
両親の離婚で生き別れた兄・祐太(阿部サダヲ)と弟・祐介(瑛太)は、互いの顔も名前も知らずに成長した。
父に捨てられた祐太は、東京下町の商店街でハムカツ店を切り盛りし、
祐介はお笑い芸人として売れっ子になっていた。
ある日、祐太のもとに、初代店主の家出していた娘・徹子(竹内結子)が突然帰って来る。

家族の絆をテーマに、
兄と弟、彼らを取り巻く人々が織り成す人情を、コメディータッチで描く。
脚本は宮藤官九郎。


後半からグズグズ{★★★㊦3/5}

最初は結構笑えました。
阿部サダヲの独壇場な演技にも嫌味はなかったし、竹内結子も「ランチの女王」の頃がチラッと見えたりして、ボケちゃったお母さんの石田あゆみも間が良くて面白かった。

家族の絆も、山ちゃんの生き方も、何を言いたいのかも解るんだけど、
宮藤官九郎はアイディアが湧き過ぎるのか、やりたい事が欲張りで、こうもたくさん詰め込まれては観ていてどんどん疲れてくる。
ハムカツのエコや泥棒の容疑、不倫の子供にオカマなど、それって、必要かぁ?と感じることが多々あって、
特に沖縄に飛んでから、環境大臣に下ネタ漫才に、ますますどーでもよい話ばっかりでした。
しかも、お母さんのボケが治るように、色々広げたことがいつの間にか解決(?)しているんですよね~何だかぼやかされたみたいでスッキリしませんでした。
090921_nakumonka_mainなくもんか
家族の絆をテーマにしているのに、あまり絆は感じず、「兄さん」とか「お父さん」とか言われる事って、そんなに重要なのかなぁ~?
クドカン・ワールドはこんなのかも知れないけど、自分にはやっぱり合わないわ…

山ちゃんは言います。
「八方美人のどこが悪い!
皆に好かれたい、嫌いな人にも好かれたい、好きな人にはもっと好かれたい!」
あっ、そうなんですねえぇぇ…(苦笑)
育った環境から仕方がないと思うけど、自分は正直、こんな人が側にいたらちょっと苦手です。
好かれると言うよりは、利用されている印象を持ちました。

2009年 11/14公開 日本映画
監督 水田伸生

コメント

KLY

こんばんは〜

まあ肩身の狭い思いをした子供の頃から自然と身についた、悲しい
生き方なんでしょうね。仕方ないっちゃ仕方ない。でもだからこそ、
最終的にそれを克服して「八方美人は卒業します!」ってなってもよ
かったのかもしれませんねー。

2009/11/29 (Sun) 23:24 | KLY | 編集 | 返信

オリーブリー

KLYさんへ

こんにちは。

>自然と身についた、悲しい生き方なんでしょうね。

それはそれで良いと思うけど、商店街の人たちって、ご都合良かったでしょう〜。
そんなに頑張っても、所詮世間ってそんなもんなんだ…と感じる事もあるけど、あんなに皆で手のひら返すものかしら〜?とか思いますけど。

> 最終的にそれを克服して「八方美人は卒業します!」ってなってもよ
> かったのかもしれませんねー。

ラストもうやむやで(苦笑)
あのままストレスたまると、女装するんでしょうかねぇ(爆)
単純に笑うだけでなくて、もちろんシリアスな内容は良いのですが、私には理解に難しい映画でした(苦笑)

2009/12/01 (Tue) 14:43 | オリーブリー | 編集 | 返信

sakurai

わかる、わかる

大概、最後はぐだぐだになって、尻切れトンボ状態で終わるのが多いんですよね、クドカンのって。
ま、その中では、確かにぐだぐだでしたが、阿部サダのキャラを出し切ったなと感じました。
あとは監督の粘っこさですね。あの監督は、妙にねちっこいですから。
あの漫才は、どうにも笑えませんでした。

2009/12/12 (Sat) 22:09 | sakurai | 編集 | 返信

オリーブリー

sakuraiさんへ

こんばんは。

観るつもりはなかったんですが、娘の付き合いで…(;^_^A アセアセ・・・
風呂敷広げすぎって映画はあるけれど、
クドカンって、風呂敷たくさん使いすぎですよね?!

>あの監督は、妙にねちっこいですから。

そうなんですか…
そう面白くないことを、しつこかったです(汗)
漫才も沖縄もゲイもどーでもよい感じでした。

2009/12/13 (Sun) 22:24 | オリーブリー | 編集 | 返信

もう少し深く映画を観たらどうだ?

主人公は、「泥棒の息子」という一生背負わなくてはならない十字架のおかげで、仮面の笑顔が張り付いてしまった。たしかに極端な設定だが、多くの人間もこういう深刻な背景がなくても「仮面の笑顔(偽善)」は持っているだろう。

そういった人間の善意に対する複雑性を(苦笑)で見過ごすブログ主の鈍感さには失笑してしまう。

ちなみにこの映画の不出来は自明であるが、この深刻なテーマを取り上げた制作者の姿勢は評価する。
そして、ブログ主にはより自分の感受性を磨いてもらいたい。

2009/12/18 (Fri) 14:29 | あ | 編集 | 返信

オリーブリー

あさんへ

こんにちは。
ご指摘をありがとうございます。

>多くの人間もこういう深刻な背景がなくても「仮面の笑顔(偽善)」は持っているだろう。

社会で生きていれば当然のことで、
この主人公は置かれた立場から、よりそうなったのは私なりに理解できたと思います。
ただ、あさまが言われる、人間の善意に対する複雑性については、
自分が鈍感であるのと、深い部分まで読み取るには、この作品が自分には合わなかった、と言うことでご理解ください。
私の個人的なことですが、
所謂、八方美人と呼ばれるタイプが苦手なので、(苦笑)とさせて頂いただけで、人のそのような生き方を否定するつもりはありません。

感性は人それぞれで、同じ映画を観ても感じるものは違うと思います。
特に映画など娯楽は、好みに左右されるものでもあると考えています。
豊かな方がいればそうでない方もいらっしゃり、個人的な事なので、それで良いのではないかと思います。
貴重なご意見は、今後の参考にさせていただきます。

2009/12/19 (Sat) 12:13 | オリーブリー | 編集 | 返信

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