心のままに映画の風景

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副王家の一族

vicereI Vicere
イタリア統一を目前にしたスペイン・ブルボン王朝支配下のシチリア。
かつてのスペイン副王の末裔である名門貴族ウツェダ家では、封建的な父ジャコモ(ランド・ブッツァンカ)と嫡男のコンサルヴォ(アレッサンドロ・プレツィオージ)が激しく対立していた。

19世紀半ばのシチリアを舞台に、
国王の代理として領地を統治する副王家が、激動の時代の中で繰り広げる骨肉の愛憎劇。
2008年イタリア・アカデミー賞(ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞)で、美術賞、衣装賞、ヘアメイク賞、
メイクアップ賞で4部門受賞作品。


和解など頭にもない、本気で憎しみ合っている親子{★★★3/5}

イタリア版「華麗なる一族」のように、父と息子の確執が一本の軸となっている物語。
父ジャコモは権力に固執し、弟の遺産相続も横取りし、姉妹や娘は一族の繁栄と権力のために政略結婚を強要する。
病の妻を顧みず浮気をし、亡き後は早々に再婚。
幼い頃から何かと父に目の敵のようにされてきたコンサルヴォ。
確かにちょっとKYなところはあるけれど、子供のやる事なのに容赦なく罰を与えて自分から遠ざけるジャコモ。
王朝支配下からイタリア統一へと時代が流れていく中、
成長したコンサルヴォを、我が家に入り込んで来た悪運とますます忌み嫌う。
コンサルヴォも自分が父に憎まれていることを十分自覚しているので、愛情を得るような言動は一切せず、親子の亀裂まますます深まり対立は続く。
334578_01_04_02I Vicere
貴族の華やかな暮らしなどは堪能できますが、
宗教やイタリア史をよく知らないのと、登場人物が多く顔も同じに見え、物語は父と子の確執に拘り過ぎた感じがしてお話が見えにくかったです。
加えて白い背景に字幕が出るので、最初の方は特に解りづらい。

ワンマンで妻や子供を所有物のように扱う傲慢な父親もまた、自分の母親に疎まれる存在であったのに、「憎悪が人を養う」と同じように子供を疎み、
その父親を憎んで反発しながらも、父親の財産で暮らし遺産も相続して跡継ぎになった息子は、
市長に当選するものの、貴族権力の恩恵を受けて同じ運命を歩んでいくかのよう。
どちらも感情移入しにくい人物像でした。
でもコンサルヴォのラストのセリフは、どんな意味なのだろうと少しイタリア史を知りたくなりました。

監督インタビュー

2009年 11/7公開 イタリア映画
監督 ロベルト・ファエンツァ

Comment

これは…
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イタリア史というか、公式サイトの背景ぐらいは読んでいった方が
映画そのものを楽しめるかもしれないですね。
流石に序盤は意味が良く解らない部分が多くて。^^;
ただまあ、世間一般的にはコンサルヴォのような人間は「親のすねかじり」
という訳で、家督を守ろうと必死になる親父の行動の方が説得力があって
当然だと思いました。
反発していた親父のように、というか国家レベルでの権力を求めることにな
るあたり、カエルの子はカエルみたいな。^^;
2009年11月28日(Sat) 00:16
KLYさんのおっしゃる通り
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私もこの映画、感情移入は出来ませんでした。
パンフレットでは、アレッサンドロ・プレツォージが全面に出ていたし、またプレツォージはイタリアではかなり著名な俳優で、その彼が出演することでの期待値も高かっただけに、ちょっと情けない役どころでしたね。
せめて、彼がローマで生活する上での苦労や、議員になることで何が出来るようになるか。と言うことをもう少し解き明かして欲しかったように思います。
トラックバック送らせて頂きますね。
2009年11月28日(Sat) 13:10
KLYさんへ
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こんばんは。

ですね、物語の背景はある程度頭に入れておいた方が良さそうです。
大河ドラマな感じもしますし(^_^;)

>カエルの子はカエルみたいな。

そうそう、案外自分と似過ぎていたから、ジャコモは嫌っていたのかも(苦笑)

>家督を守ろうと必死になる親父の行動

叔母さんやら兄弟姉妹やら、本当に一族が父親にかかっているんですものね〜。
自分の家族だけでも大変な今のご時世から考えると、相当強く厳しくないとやってられませんよ。
2009年11月29日(Sun) 23:42
がっちゃんさんへ
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こんにちは〜コメントありがとうございます。

アレッサンドロ・プレツォージはイケメンさんなんでしょうね!
ポスターは目を引きましたから(^_^;)
親子の確執って言っても、コンサルヴォはただ父親を嫌いで反抗しているだけのようでした。
彼なりのビジョンでもはっきりしていたなら、私も少しは移入できたと思います。
ドロドロばかりも疲れますが、時間かけても焦点が見えにくいのも困りますね。

*TBはじいてしまいましたか?
もしそうでしたら、すみませんでしたm(_ _)m
2009年12月01日(Tue) 14:14
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こんにちは〜

同じく、感情移入できる人がいなかったのが辛かったです。
コンサルヴォは単なる甘えたおぼっちゃんにしか見えなかったし。。。
彼の内面をもうちょっと描き出して欲しかったですね。
2009年12月13日(Sun) 07:22
りおさんへ
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こんにちは〜コメントありがとう。

何だかなぁ〜時代の雰囲気好きだから期待したんだけど、肩透かし喰らっちゃった(汗)
時間が長い割には、掘り下げてなくて物足りなかったですね。
2009年12月14日(Mon) 13:16
人物としての
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魅力はいまいちでしたが、物語はすんげーーー面白かったです!!
もう、どっろどろのぐっちゃぐちゃの、愛憎劇?!
ああいうのものすごく好きです。
おまけにマイナーどころのイタリア史なんて絡んでくると、あたし的には最高でした。
でもって、あの人、やっぱハンサムですよ。目にいい。
ま、キャラ的には、あのお父さんが立ってましたがね。
勝手なイタリア史もUPしましたので、お暇なときにでもどうぞ。
2010年02月18日(Thu) 13:27
sakuraiさんへ
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こんばんは。

劇場のポスター見た時、「おっ♪」と、いい男アンテナに来たんですけど(笑)
正直、本編ではそうでもなかったです(汗)

ある程度の背景を知っていた方がこの映画は見応えあるのでしょうね。
事前に少しでもチェックしておくべきだったかな〜と多少後悔はしました。
ここまで一族など巻き込んで父息子の愛憎劇って、確かにドッロドロ!!(笑)
sakuraiさんのイタリア史もじっくりと勉強させていただきまーーす(*^-゚)vィェィ♪
2010年02月20日(Sat) 00:30












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