ハウエルズ家のちょっとおかしなお葬式
2009, 10. 05 (Mon) 12:30

父親の葬儀の日、
喪主を務めるハウエルズ家の長男ダニエル(マシュー・マクファディン)は、久しぶりに会う小説家の弟、ロバート(ルパート・グレイヴス)のことなどストレスに苛まれていた。
ダニエルの従妹マーサ(デイジー・ドノヴァン)は、婚約者のサイモン(アラン・テュディック)をどうやって父親に紹介するかで頭がいっぱい。
それぞれの思惑がある中、ハウエルズ家の葬儀に家族、親戚、友人たちが集う。
そんな中、謎の男ピーター(ピーター・ディンクレイジ)が現れ…。
厳粛なお葬式の場で、それぞれの思惑と誤算が複雑に絡み合い、大混乱へと発展していくシニカルでハートフルなブラック・コメディ。
笑わずにはいられないお葬式{★★★★㊤4/5}
面白かったです~♪
久々の爆笑でした!!
会場もあちこちから笑いが起こっていましたが、できるだけ声を押さえるのに必死でした(笑)
冒頭、父親を亡くした悲しみに暮れるハウエルズ家にひっそりと到着した棺。
ところが棺の中の人物は赤の他人…この取り違えから軽く笑わされ、つかみはOK♪
ハウエルズ家の葬式での出来事が、ブラックユーモアたっぷりに描かれます。
葬式終了後に引っ越すことしか頭にない妻から、敷金を払い込むよう迫られているダニエルは、
作家として成功しているロバートに葬式費用の折半を申し入れるが取り合ってもらえず、
弔辞を読むことで緊張しているのに、周りからはロバートが読むものと思っていたと残念がられ、ますますナーバスに。
サイモンは、厳格で自分を嫌うマーサの父親と葬式で会うことに落ち着きを隠せない。
薬学部の学生であるマーサの弟トロイ(クリス・マーシャル)を迎えに行き、緊張しているサイモンにマーサはテーブルに置かれた安定剤を飲ませた。
ダニエルの友人(かな?)で心配性のハワード(アンディ・ナイマン)と、マーサに気があるナルシスト(?)なジャスティン(ユエン・ブレムナー)が、
強気で不機嫌な車椅子のアルフィー叔父さん(ピーター・ヴォーン)を迎えに行き、そろそろ葬儀は始まろうとしていた。

登場人物それぞれに思惑があり、
お葬式をめちゃめちゃにしてしまう原因となるサイモンと謎の参列者ピーター。
サイモン演じるアラン・テュディックが上手すぎる!!!
かなり個人的にツボにきてしまいました!!
イッチャッテル目といったらもう大爆笑!!
アラン・テュディックはすぐに「ロック・ユー!」を思い出したのですが、なんと「3時10分、決断のとき」でポッター医師だったんだ~全然気付かなかった(汗)
彼の演技を観るだけでも相当楽しめると思います~バスルームに立てこもってからも見物(爆)
アメリカでは既にリメイク作品が撮影されているとのことですが、このサイモン役の演技に掛かっているのではないかしら。
謎の男ピーターを演じるピーター・ディンクレイジは、「ナルニア国物~カスピアン王子」「ペネロピ」で御馴染み。
今回の彼の怪しい演技もどこかしら滑稽です。
この二人が軸になって、次から次とドタバタしていきますが、
キャラクターの個性が豊かで複雑化させない笑いなので、ただのドタバタな印象はあまり感じませんでした。
ダニエルの弔辞にもジーンとさせられます。
繋がりも最後の最後のオチまでも良かったし、ドラッグの存在はある意味主役級でしょ(爆)
お葬式は笑いとは無縁なはずですが、
久しぶりに再会する親戚や友人との世間話にちょっとした同窓会気分になったり、
厳粛で重い空気の中で、不謹慎ですが突然笑いたくなるようなコトを経験された方もいらっしゃるのではないでしょうか(笑)
「スターウォーズ」ヨーダの声優で知られるフランク・オズ監督が、
お葬式を舞台にイギリスならではのシュールでユーモア溢れる笑いを提供してくれました。
こちらも2ヶ月遅れでしたが、公開劇場が少ないのが残念です。
おまけ(爆)
イッチャッテル人↓

2009年 8/1公開 アメリカ/ドイツ/イギリス/オランダ映画
監督 フランク・オズ
コメント
KLY
面白かったですよね〜
しょっぱな葬儀屋さんの「あ、間違えた。」から
大笑いでした。(笑)
アラン・テュディックの『3時10分』を丁度1
週違いぐらいで観たんで、西部劇なのに思い出し
笑いしちゃいましたもん。^^;
楽しく笑わせてもらって、最後にはなんだかジン
ワリいい感じで、観た後にすっごく気持ちよかっ
たのを覚えてます^^
オリーブリー
KLYさんへ
こんばんは。
あらら、「3時10分〜」の方が後だったんですか!
それはお気持ち察します(笑)
あれを思い出すなって、無理ですよね(爆)
重要な役の方がしっかりと演技されているので、作品全体に締まりもありましたね。
最後の最後まで爆笑でしたし、それぞれがきっちりケリをつけた物語でした♪
BC
着眼点。
オリーブリーさん、こんばんは。
トラックバック&コメントありがとうございました。(*^-^*
>ドラッグの存在はある意味主役級でしょ(爆)
トラブルメーカーな存在?なので、ある意味主役級ですね。^^
お葬式では疎遠になっていた身内・友人・知人達と
急遽、再会する機会でもあるんですよね。
この作品のようにコントみたいにはならなくても色んな人間模様が生じたりする。
そこに注目して笑いに変えた着眼点が良かったですね。
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