旅するジーンズと16歳の夏
2007, 03. 12 (Mon) 02:38

固い友情で結ばれた4人の女の子達は、16歳の夏休みを生まれて初めてバラバラに過ごすことに。
内気なリーナは祖父母の住むギリシャへ、情熱的なカルメンは離婚した父親のもとへ、母を亡くしても天真爛漫なブリジットはメキシコのサッカー・キャンプへ、シニカルなティビーは地元でバイトをしながらドキュメンタリー映画を制作する予定。
それぞれの出発の前日、4人は体型の違う全員になぜかぴったり合う不思議なジーンズを見つける。
この1本のジーンズを1週間ずつ順番ではく約束を交わし、
4人はそれぞれの夏に旅立っていく(goo映画より)
母親同士がマタニティ教室で知り合ったのが縁で、それ以来16年間親友の少女達。
それまであまり経験しなかったような、人生の痛みや幸福を知っていくお話です。
体型も性格もまるで違う4人ですが、なぜか1本のジーンズを共有できてしまうところはファンタジーだけど、そのジーンズがもたらすストーリーは現実的なもの。
1番目リーナは両親の故郷ギリシャへ遊びに行きます。
そこで出会う人達との交流と、いつもおとなしいリーナが振り絞った勇気。
山添いに立ち並ぶ真っ白な建物と美しい海~ギリシャの景色はとても美しい!
2番目ティビーは地元に残り、自己製作映画の機材を買うためにアルバイトの毎日。
12歳の少女と知り合い初めは少し戸惑うのですが、その少女からとても大切なことを教えられることになります。
3番目カルメンは家を出て行ってしまった父親のところへ遊びに行きます。
ところが父親が再婚することになり、両親の離婚がいつまでも心の傷になっているカルメンは、いろいろと傷ついて帰ってきてしまう。
4番目ブリジットは女子サッカーの合宿でメキシコに。
自分に自信があって、好きになった大学生のコーチにも猛烈アタック。
でもそれが実ると、なぜか虚しくなってしまいます。

ジーンズに勇気をもらいながら、苦悩や現実に立ち向かっていく少女達。
いじらしく、不器用で、純粋。
どの子の悩みもとても共感し易く、心が打たれます。
最初、16歳ぐらいの怖いもの知らずでオバカな女達が、キャーキャー騒ぐような映画か、
そうでなくても若い子向きかと思っていたのですが…大変、大変、失礼しました!!
私のようなおばさんが観てもその胸の内が伝わってきますし、
クライマックスに近づくあたりからは泣かされっぱなしです!
同年代の方はもちろん、思春期を大きく通り過ぎた大人の心をも掴むと思います。
自分の殻を破りたかったリーナ。
生きる意味を知りたかったデイビー。
母の死を乗り越えたかったブリジット。
父親の愛情が欲しかったカルメン。
もしかしたら、不思議なジーンズではなかったかもしれないけれど、
彼女達の友情こそが不思議であり、確かなものだったのだろうと思いました。
若いっていいですね~迷ったり悩んだりしながらも、友達と語り合い、励まし合って、皆成長するんですね。
お薦め作品です!
出演は、アンバー・タンブリン アメリカ・フェレーラ ブレイク・ライブリー アレクシス・ブレーデル
2005年 10/1公開 アメリカ映画
監督 ケン・クワピス
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