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備忘録として更新します。コメントありがとうございました。

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かつて人気を極めたものの、今では落ち目のレスラーになったランディ(ミッキー・ローク)は、スーパーでアルバイトをしながらなんとかプロレスを続けていた。
ある日、ステロイドの副作用のために心臓発作を起こし、レスラー生命を絶たれてしまう。
一人娘のステファニー(エヴァン・レイチェル・ウッド)とは疎遠であり、関係を修復しようと努力するが上手くいかず、
好意をもっているストリッパーのキャシディ(マリサ・トメイ)にも振られてしまう。

自らの生き様を貫き通す中年プロレスラーの光と影を描く人間ドラマ。
第65回ヴェネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞。
ミッキー・ロークはGG賞最優秀主演男優賞を獲得。
アカデミー賞主演男優賞にもノミネート。
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80年代、マジソン・スクエア・ガーデンを満員にしたレスラー“ザ・ラム”の栄華が、次々と映し出されるオープニング。
そのタイトルバックは一転、場末の体育館の控え室でうな垂れるように座る背中に、栄光の時代は既に過去になってしまった彼の人生が垣間見れる。
わびしいギャラを受け取り、綻びたダウンジャケットを着て帰宅すると、家賃滞納でトレイラーハウスの鍵は変えられていた。
バイト先のスーパーでシフトを増やしてもらい、補聴器や老眼鏡を付け体力の衰えがあっても、日焼けした肉体や金色の長髪にこだわり週末はリングに上がる。
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レスラー仲間たちは、常にランディを尊敬し、ランディも優しく後輩レスラーを励ます。
観客はランディを暖かく迎え、しがない場末での試合だが、リングはランディの生きる場所でありかけがえのない時間。
それに対して場外での暮らしは、バイト先の店長にいびられ、無礼な客と接し、お金も友人もいない。
心臓手術の後、レスラー生命は危険だと宣告されて、唯一の居場所を失うことになってしまった。
同じく盛りを過ぎたストリッパーのキャシディに、一人娘と和解するよう薦められるが、
慣れない現実に努力して選ぼうとした第2の人生は、些細なことから崩れていった。
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監督のダーレン・アロノフスキーが「主演はミッキー・ローク」に拘っただけあって(スタジオ側はニコラス・ケイジを押したらしい)ミッキー・ロークの熱演が本当に素晴らしかった。
不器用で繊細、年老いてボロボロになりながらも、リングで戦うことが自分の人生であることを貫いた男…
どんなに落ちぶれて無様になっても、深い孤独に襲われても、誇りだけは失わない。
中年レスラー・ランディの生きることへの尊厳に心が揺さぶられました。

そんな男の生き様は、紛れもなくミッキー・ローク自身であり、彼のファンには特に感慨深いのではないでしょうか。
逸話(?)が多いミッキー・ローク、私は昔からあまり好きなタイプではなかったですが、
「レジェンド・オブ・メキシコ/デスペラード」「シン・シティ」など、ちょくちょく顔は目にしたものの、このランディ役は彼以外には有り得ないでしょう。
栄光の光と影、挫折の物語ではあるけれど、サインに快く応じたり近所の子供達と遊んだりするランディの素顔がユーモア溢れて描かれるので、格闘技とギャップがあるような人柄には好感が持てます。
特に娘へのプレゼントを選ぶシーンや、スーパーの肉売り場のシーンは笑えました。
アカデミー賞のレッドカーペットで、最近愛犬を亡くして落ち込んでいる~と話していたミッキー・ロークとダブりました~いつの間にかランディのファンになってしまったようです(笑)
すべてを覚悟してリングに戻ったランディに、彼の選択を理解しその生き様を称えることができました(涙)

興行としてのプロレスの裏事情など「へぇーーー!」と興味深かいパフォーマンスが勉強になりました(笑)
リングでは敵同士のレスラーが、お互いを労わり合う姿も素敵な光景ですし、なにより観客の熱い歓声と興奮は、現役に拘る大きな理由なのでしょう。
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自分勝手な父親を恨んでいる娘のステファニーは、一度は考え直そうとするけれど、やはり拒絶する結果となってしまいます。
僅かな登場ですがレイチェル・ウッドが自堕落な父親を持つ娘の感情の起伏を上手く演じていました。
彼女は可愛いし上手ですね~「ダイアナの選択」に続き好感触でした。

プロのストリッパーに指導を受けたマリサ・トメイのストリッパーぶりは、お見事でした!
44歳とは思えない!!
キャシディと言う女性は、シングルマザーで現実的な女性。
客とはプライベートな関わりを持たないポリシーですが、彼女もまたストリッパーとしては崖っぷちであるから、同じ境遇であり不器用なランディを気にかけています。
ランディの癒しとなる強くて優しい女性キャシディを、マリサ・トメイが見事に演じていたと思いました。
アカデミーノミネートも納得ですね♪
遠目の裸体は年齢を感じませんが、素顔に近い彼女の切ない表情は、キャシディにも人生があったのだと切なくなりました。
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ガンズ・アンド・ローゼズ、
ブルース・スプリングスティーンがミッキー・ロークのために提供した主題歌「ザ・レスラー」
音楽の選曲もピタリとはまっていて、ランディの人生が重なります。
ミッキー・ローク、最高に良かったです♪

2009年 6/13公開 アメリカ映画
監督 ダーレン・アロノフスキー
2009.06.22 / Top↑
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