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備忘録として更新します。コメントありがとうございました。

thecuriouscaseofbenjaminbutton_galleryposter1aTHE CURIOUS CASE OF BENJAMIN BUTTON
1918年、ニューオーリンズ。
老人施設を営む黒人女性クイニー(タラジ・P・ヘンソン)は、置き去りにされた赤ん坊を拾う。
“ベンジャミン” (ブラッド・ピット)と名づけられた男の子は、80歳の老人の姿で生まれてきていた。
クイニーの愛情に包まれ成長するベンジャミンは、髪が増え、皺が減り、車椅子から立って歩けるようになるなど、普通の人間とは逆に若返っていく。
少年期を迎えたある日、施設入居者の孫娘で6歳の少女デイジーと出逢う。

80歳代で生まれ、年を重ねるごとに若返っていくひとりの男の姿を描いた、F・スコット・フィッツジェラルドの短編小説の映画化。
1918年の第一次世界大戦から21世紀に至るまで、ベンジャミンの誰とも違う人生を描く。
3604_10080509082THE CURIOUS CASE OF BENJAMIN BUTTON
生まれた時は老人という不思議な設定はファンタジーの要素があるけれど、
そんな奇妙な運命を背負ってしまった一人の男の人生が、
160分の中にギュッと詰め込まれ説得力のあるリアルな映画だと思いました。

オープニングの息子を戦争で亡くした時計職人のガトーが作った反対に進む時計の話は、
この物語の全体像を現しているようでした。
どんなにやり直したいと願っても、失った時間は取り戻せるわけではない。
それはどんな環境であろうと、どんな道を歩もうと誰もが同じであること。
364_4581127185THE CURIOUS CASE OF BENJAMIN BUTTON
ベンジャミンの父親トーマス・バトン(ジェイソン・フレミング)の行動はとんでもなかったけど、
捨てられた場所が良かったからか、クイニーを始め周りの人達が暖かく、
外の世界で知り合った人にも悪い人が出てこない。
数奇な運命の男の物語は、
人生をかけて愛し合えるデイジー(ケイト・ブランシェット)に出会えたラブストーリーでもあり、
そんな変わった男を愛した彼女の人生の物語でもありました。
2846_8110095193THE CURIOUS CASE OF BENJAMIN BUTTON
3868_1587955272THE CURIOUS CASE OF BENJAMIN BUTTON
ベンジャミンの老いから始まる逆向き人生は哀れのようだけど、
どんどん若返っていくなんて何だか羨ましく、永遠なのかとも感じるけれど、
老人施設で育った彼は永遠なんてないということをよく知っていて、若返ることに恐怖も感じている。

それぞれ別の点から始まったベンジャミンとデイジーが、お互い40代になりやっとつり合うことができ、
「今の姿を覚えておきたい」と願う二人の姿は綺麗でした。
愛し合う二人には、ベンジャミンは若返り、デイジーは年をとっていくという障害があるけれど、
そうであろうがなかろうが、人間行き着く先は誰もが同じ…
どんな運命であろうとも、なんら変わりがない人生であるという時間の捉え方を考えさせられました。
1766_975634629THE CURIOUS CASE OF BENJAMIN BUTTON
80代から20代まで演じたブラッド・ピット、
相手役のケイト・ブランシェットも10代のデイジーから演じていますが、CGを多用しビジュアルでも目を見張るものがあります。
特に20代のブラピには「ジョー・ブラックをよろしく」を思い出しましたぁ~美しいです!パーフェクト!!
バイクにまたがる姿も素敵~♪
ただここまでCG技術が優れていると、
魅力的にベンジャミンを演じていたと思いますが、アカデミーでノミネートされるだけの演技かどうかはちょっと疑問でした(苦笑)
ケイトの老いも見事です。
一人の男の人生を丁寧に描いた辺りは「フォレスト・ガンプ」と似てると思ったら、脚本家が同じ方なんですね。
5785_12755851308THE CURIOUS CASE OF BENJAMIN BUTTON
ロシアで出会うエリザベスにティルダ・スウィントン。
彼女はどことなくケイトと似て見えるときがあるので、起用したのもそんな狙いでもあるなかぁ~なんて。
ゴージャスな女性でした。
9573_2456356692THE CURIOUS CASE OF BENJAMIN BUTTON
育ての親クィーニーにタラジ・P・ヘンソンがとても良かったです。
「ハッスル&フロウ」も上手でしたが、これはまた更に印象に残る役柄でした。
船長マイク(ジャレッド・ハリス)は頼もしい男。
彼が語るハチドリのお話も物語に意味を持たせてありました。
少女時代のデイジーにはダコタの妹、エル・ファニング。
予告で観たとき、ナルニアのルーシーかと思ってた(汗)
エル・ファニングは「バベル」でブラピとケイトの娘役でしたね。
わずかな間に少女らしくなって笑顔が可愛い。
6392_249294305THE CURIOUS CASE OF BENJAMIN BUTTON
時折、クスッとなるセリフもあり、
関わった人々の人生も織り交ぜながら生きることへのメッセージがありました。
ベンジャミンが最後に施設に戻ってきた時からの若返りは切なかったですが、
ああいう亡くなり方は幸せなのかもしれませんね。
「セブン」「ファイトクラブ」からガラリと方向転換したデヴィッド・フィンチャーでした!

2009年 2/7公開 アメリカ映画
監督 デヴィッド・フィンチャー
2009.02.07 / Top↑
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