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エレジー


初老の大学教授デヴィッド・ケペシュ(ベン・キングズレー)は、
30歳も年の離れた学生のコンスエラ・カスティーリョ(ペネロペ・クルス)の美貌に目を奪われ、やがてふたりは恋に落ちる。
心よりも快楽を謳歌してきたデヴィッドは、
対照的な恋愛観を持つコンスエラに、これまで経験したことのない感情におそわれるが、同時に自らの老いも意識する。

成功を手にしつつも、人に正面からぶつかることを避けてきた男が、ひとりの女性を愛することで人生が変化していく人間ドラマ。
フィリップ・ロスの短編小説「ダイング・アニマル」を、
「死ぬまでにしたい10のこと」「あなたになら言える秘密のこと」のイザベル・コイシェ監督が映画化した大人の愛の物語。
080918_elegy_mainエレジー
しっとりとした静かな雰囲気で流れる大人の愛の物語でした。
デヴィッドはメディアでも名の知れた有名大学教授。
若い頃に家庭を捨てた自由人。
女性には愛よりSEXを求める。
知性と教養に溢れ、女性への褒め言葉も十分たしなんでいる大人の男性に、若くて美しいコンスエラは心動かされます。
自分にはこの年齢差は有り得ませんが、コンスエラは本気で一途でした。
332037_01_02_02エレジー
とにかくこのペネロペがとっても美しくて…
情熱的な印象が多いけど、何ていうか、こう控え目な美しさというか、しなやかな身のこなしも自然体で完璧なボディにも嫌味がない。
コンスエラという女性のキャラクターを見事に演じていたと思います。
女の私でも、そりゃ~上手くいけば1回お願いしたいと企むデヴィッドの気持ちは良く解ります!

でも、だからこそ、何でベン・キングズレーなんだよぉ~。
確かに鮮麗された知性とかインテリ大学教授とかに似合っているし、老いらくの恋に嵌りこんでいく老人の嫉妬なんかも上手なんだけど、ペネロピとの絡みが勿体無い。
なんでこんな爺さまに??
できればギア様やアラン・ドロンのように、老いても美しい男性とだったら、話しに乗れたかもしれません。
それでは雰囲気が全然違う映画になるのは承知ですけど、初老の恋愛モノはせめてビジュアルから入りたいです。
「マディソン郡の橋」に続いて、何でこれを??!と思ってしまいました(苦笑)
332037_01_06_02エレジー
ところが後半、コンスエラと別れることになりますが、ここからが実に素敵な物語になりました。
(決して、ペネロペが悪いわけではありません。自分のモチベーションです~笑)
息子ケニー(ピーター・サースガード)との関係、
長い間セックスフレンドだった元教え子のキャロライン(パトリシア・クラークソン)、
長年の友人ジョージ(デニス・ホッパー)と、
それぞれの世代で複雑な心理や生き方を交えながら、年齢を重ねていくとは、どういう事なんだろう…と感じさせられました。

詩人であるジョージのアドバイスがいちいち核心をついていて、老人男性の本音トークや二人の場面は印象に残るものが多かったです。
キャロラインのような女性も最近は増えてきているそうですが、
彼女はデヴィッドの事を愛していて、彼との関係を継続するにはお互い都合の良い関係でいることだったんでしょうね。
クールなキャリア女性を貫いてきた彼女が、老いの不安を吐露する場面も女性ならではで共感できました。
60代と50代のSEXシーン…
人間って、一体いつまでできる(したい)んだろう(汗)
この二人のそれは違和感ありませんでしたが、
キャロラインのセクシーストリップは、コンスエラの若い裸体の映像が目に焼きつく中、年齢の残酷さは男より女に一層つきまとうものと思わずにはいられませんでしたぁ(苦笑)
ben_kingsley2ELEGY.jpg
デヴィッドのような生き方は、やはり寂しく感じます。
本当は結婚生活や父親に向かなかった自分に傷を持ち、他人と真面目に向き合うことを避けてきたので、
思いもかけなかった自分の感情に戸惑いを隠せないように見えます。
コンスエラの方が余程大人で、ある種母性のような愛情によってデヴィッドの人生観は時間をかけて少しずつ変わっていきました。

2年後、二人は再会し、コンスエラの事情でデヴィッドとの乖離は近づくことになりました。
ラストの海辺のシーンはエンドを上手く暗示していて美しい場面でした。

繊細な演技をするベン・キングスレーは流石と思いましたので、
これはラブストーリーとして観るより、誰にでも訪れる老いを描いた芸術的な作品と感じます。
映像は綺麗だし音楽も心地よい。
雰囲気は少しまったりしているけど、
前半はただペネロペの美しさを、後半は人生の重みを…そんな映画でした。

2009年 1/24公開 アメリカ映画
監督  イザベル・コイシェ

C.O.M.M.E.N.T

TBありがとうございました♪

こんばんはv-222
この映画は静かで淡々としていましたが、
とても芸術的な雰囲気をかもし出した作品でしたよねv-254

男性は何歳になっても男性で、
その恋に落ちる過程や恋に溺れる様子も
とても上手く表現されていたと思いますv-238

デヴィッドは本当に身勝手な恋愛男で
「女の敵」のような存在でしたが、
あのラストシーンには心がジーンと熱くなり、
彼の幸せを願ってしまいましたv-22

それにしても、
この映画でのペネロペの美しさは抜群でしたよねv-10

「ボルベール」では、たくましい母親役でしたが、
今回は女子大生役v-12

彼女の女優魂が感じられましたv-237

2009/02/01 (Sun) 19:57 | テクテク #- | URL | 編集 | 返信

テクテクさんへ

こんばんは。

独特な雰囲気のある映画でしたね。
「あなたになら言える秘密のこと」はダメでしたが、これはストーリーも見せ方も良かったです。
やはり前半はエロ爺さんみたいで、好感持てませんでしたが、後半の哀愁あるデヴィッドには共感できる所はいくつもありました。

ここ数年、ペネロペはとっても良いですねぇ〜。
次回作も楽しみです♪

2009/02/04 (Wed) 23:25 | オリーブリー #ZJmJft5I | URL | 編集 | 返信

こんにちは♪

いや〜、良かったわ〜。
ペネロペの美しさったら本当に見惚れてしまいますよね。
コンスエラの完璧な肉体を愛してしまった後では、キャロラインのセクシーストリップはとっても残酷なものがありましたよね。
本当に「老い」って女性の方に一層残酷だわ。
『ラベンダーの咲く庭で』のことをちょっと思い出してしまいました。

2009/04/06 (Mon) 08:56 | ミチ #0eCMEFRs | URL | 編集 | 返信

ミチさんへ

良いお話でしたよねぇ〜さまざまな人生を感じちゃったわ。
ペネロピのお乳はなんと美しい!!
女性でもうっとりしますね(笑)

>キャロラインのセクシーストリップ

彼女も若かりし頃はさぞかし美しかったのでしょうが、女性に取っての老いは男性より一層酷なものよね。
あっ、そうそう、彼女「ラースと〜」にも出てますよ♪
ステキな女医さんでした♪(#^ー゚)v

2009/04/08 (Wed) 00:38 | オリーブリー #ZJmJft5I | URL | 編集 | 返信

DVD

ペネロペが美しい〜 v-353
情熱的な外見なのに珍しくしっとりとして抑えた演技が好感持てました。
 
だからこそのベン爺様はなんだかなあ(;^_^A
親子どころか孫にも見えそうで…(笑)
正直キモかった e-330
ギア様とまではいかなくてもせめてもう少しカッコいい爺さん役者はいないかね i-282
老いと知性は十分だけどペネロペが本気で愛するにはちょっとね〜 (^^;)

まああり得ない見た目は置いといて・・・
臆病になるのは理解出来るけど少しは追いかけてもいいのでは?
離れてた時間を後悔しても戻れないし。

教訓? 意地や見栄を張らずもっと素直になろう(笑)
教訓? 老いは悲しい、でも誰にでもやって来る。
教訓? 明日は分からないんだから今を大切に生きよう!

私なりの学習でした v-218

2009/11/25 (Wed) 12:16 | ロク #z6GZigPw | URL | 編集 | 返信

ロクちゃんへ

でしょう…
ど〜してこんな美しい女性がこの爺様を…って、違和感はぬぐえなかったよ。

でも老いの残酷さは見せられたよね(;^_^A アセアセ・・・
爺様でも若くて美しい女性が愛してくれるのに、
パトリシア・クラークソンみたいに年齢重ねた女は、なかなか若い男はその気にはなってくれないだろうしね。
でもいくつになっても誰かを好きでいたい気持ちや、どんどん先が不安になるのも解るけど。

私なんて、もう出来るだけ穏やかに暮らしていたいと思うから、コンスエラの情熱とか受け止めるのに躊躇するデヴィッドにどこか共感はしたよ(意味が違うか〜爆)
ロクちゃんの教訓、参考にするわ(v^▽)oィェーィ!

2009/11/27 (Fri) 20:12 | オリーブリー #ZJmJft5I | URL | 編集 | 返信

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