ドア・イン・ザ・フロア
2007, 03. 08 (Thu) 20:19

児童文学者のテッド(ジェフ・ブリジッジス)は、妻マリアン(キム・ベイシンガー)4歳の愛娘サラ(エル・ファニング)と裕福な暮らしをしていた。
その夏、テッドは作家を志す少年エディ(ジョン・フォスター)を、助手のアルバイトとして自宅に住まわせる。
希望に胸を膨らませるエディは、やがて家族の様子がおかしいことに気付く。
テッドは、スカッシュと絵のモデル(ミミ・ロジャース)との浮気に明け暮れ、創作活動をする様子もない。
マリアンとは半別居状態。
夜中に家族の写真を見つめ、何か呟いているサラ。
やがてエディは、家族に隠された悲しい過去を知るようになる。(goo映画より)
米作家ジョン・アーヴィングの「未亡人の一年」を原作。
息子たちの死によって夫婦の絆が揺らいでしまった家族の姿が描かれている作品。
夫も妻も善悪を判っているのに、問題を直視しようとしない。
そうする事で“家族”を保とうとする。
エディという少年がやってくることでそれが変わる。
少年は美しい人妻の魅力にとりつかれ、妻も結果的に誘惑。
更に娘を捨てる母親には共感すらできない。
元気になってくれれば何でもいいの?それがテッドの愛なの?
マリアンはあてつけだとしても、亡くした息子と同じぐらいの男の子とそんな事できるのかあ?
キム・ベイシンガーは、あのお歳にしては見事な体でしたが、
悲壮感が残りますね~なんとなく惨めな感じ…
テッドは自分の深い悲しみを理解し好きにさせてくれる、
いい夫だと感謝していると言う。
でも息子の死を悲しむ様子も無く、浮気するテッドを許せなかったのでしょうか…
不安を感じるのは何かに恐れを感じるから、
問題に触れないのは、心の傷に触れたくないから、など直視しないことは多々あるにしても、
死んだように生きる妻が、元気を取り戻すのなら他の男性と関係を持つのも平気なのか…この物語に共感できないのは、その性が理解できない。
夫婦の“再生”とは思えない、私には難しい作品でした。
「開けてはいけない」と言われてしまうと開けたくなるもの。
この映画では、小屋の床にある開けてはならないと言われるドアにまつわる話として、
「床の上のドア」という劇中の童話が印象的。
娘役エル・ファニングはダコタちゃんの妹。
なるほど、さすがの演技力で姉妹の将来は楽しみ?!
キム・ベイシンガーの色気と静の演技はステキでした。
2005年 10/22公開 アメリカ映画
監督 トッド・ウィリアムズ
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