さらば、ベルリン
2008, 11. 05 (Wed) 19:52

1945年、ベルリン。
ポツダム会談の取材のため、
ベルリンにやって来たアメリカ人記者ジェイク・ゲイスメール(ジョージ・クルーニー)
彼は戦前、ベルリン駐在の記者をしていた時に人妻レーナ(ケイト・ブランシェット)と不倫関係にあった。
ジェイクの運転手をする米軍兵士タリー(トビー・マグワイア)の恋人となっていたレーナと、思いがけない再会を果たす。
終戦直後のベルリンを舞台に、
40年代ハリウッド黄金期の名作のスタイルを踏襲して描き出す、全編モノクロ映像による歴史ミステリー・サスペンス。
原作はジョゼフ・キャノンの同名小説。

WOWOWで。
昼食後の鑑賞には、睡魔との闘いに負けてしまいそうな作品でした(苦笑)
今は娼婦となったレーナと、彼女をベルリンから連れ出そうとするタリー。
タリーは運転手の立場を利用して、阿漕なことしてるけど、稚拙で逆上タイプ。
レーナを(愛するあまり?真実を知りたいがため?)助けようとするジェイク。
モノクロ映像はまだしも、混沌として整理されていかない物語の流れはいささか退屈。
ジェイクは結局のところ、レーナに対してどんな感情だったのか?何をしたかったのか?
戦争映画なのか、ラブサスペンスなのか?
あと、Vなんとかってロケット開発した科学者をなんとかかんとか…と、話が繋がったのはわかりますが、
だから何?って感じでした。
軍服姿の人物が多いのと、それぞれの思惑が解かりにくい。

40年代フィルムの再現を徹底したとのことで、
シーンのつなぎのワイプ(一つの画面を片隅からふき取るように消していき、そのあとに次の画面を現していく場面転換の方法)
カメラワークや、走る車と外の景色の合成、さらに見せ場に「ジャーーーン!」なんて音楽など、
クラシカルな雰囲気作りのこだわりは感じます。
俳優もわざと少し大袈裟な感じで演技したのかな~とも思いました(笑)
この映像は、同じ監督のモノクロ「グッドナイト&グッドラック」よりは、逆に斬新で面白かったです。
群衆の中での暗殺シーンや雨の空港のラストは、40年代のフィルムそのもの。
「カサブランカ」「第三の男」を思わずにはいられません。

ケイト・ブランシェットの器用さは、ここでも見せ付けられました。
本当に、何をさせてもピッタリと演じきってしまう。
結局、悪い女だったようですが(多分)こんな時代に女が一人で生き延びるには、それは仕方がないのだろうと。
小さくてコロッとしたトビー・マグワイア。
キレやすく勘違いお子様って感じは、まあ合ってたと思います。
しかし、横顔の二重顎はやばい?!
ジョージ・クルーニー渋いけど、この役はイマイチじゃないでしょうかぁ~。
軍服、帽子が似合わない(滝汗)

スティーブン・ソダーバーグ監督とジョージ・クルーニーのコラボは、
製作も含めてたくさんあるんですねぇ~。
なのに、これ好き♪と言えるのが無い。
「オーシャンズ」も11はそこそこ面白いかったですが、続いていくとパターンに少し飽きましたし…
2007年 9/22公開 アメリカ映画
監督 スティーヴン・ソダーバーグ
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