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yogisha-x容疑者Xの献身
貝塚北警察署管轄内で男性惨殺死体が発見される。
内海(柴咲コウ)と草薙(北村一輝)は、被害者の元妻花岡靖子(松雪泰子)へ聞き込みに向かう。
しかし、容疑者と目された彼女には完璧なアリバイがあった。
さっそく“ガリレオ”こと湯川学(福山雅治)に相談を持ちかける。

靖子の隣人で数学教師の石神哲哉(堤真一)が、湯川の大学時代の友人であることが判明。
石神がこの事件に深く関わっているのではないかと、湯川は疑念を抱き始めた…。

東野圭吾の「探偵ガリレオ」シリーズ初の長編で、直木賞に輝いた小説の映画化。
TVシリーズ「ガリレオ」のスタッフ・キャストが集結し人間ドラマを描く。
330418_01_04_02容疑者Xの献身
テレビシリーズの軽快な謎解きが好きで原作も読みました。
「容疑者Xの献身」の原作は読んでいませんが、
この映画はテレビシリーズのテイストは多少残しつつの別物、一線を引いた人間ドラマでした。
「HERO」のように、お茶の間感覚で観に行くと辛いかもしれません。

別れた夫、富樫慎二(長塚圭史 )にアパートを突き止められた靖子は、娘に暴力を振るわれ、はずみで富樫を殺してしまう。
隣人の石神は騒がしい音を聞きつけ、何かあったのかと訪ねて行く。
人生に絶望すらしていた冴えない天才数学者が、罪を犯してしまった母娘を救うべく完全犯罪を作り上げた。


少しネタバレです。

330418_01_03_02容疑者Xの献身
謎解き、トリックも見事ですが、靖子母娘へのアリバイ工作が素晴らしい!
警察の質問に顔色ひとつ変えることなく淡々と答える靖子を観ていると、ここまで動揺もせず上手く嘘をつけれるなあ~なんて思ってたけど、なるほどそんなことだったんだ!
そこまで人の心理を読んでシナリオを作れる石神は凄いし、
工藤邦明(ダンカン)が靖子に近づき始めてから、石神のストーカーみたいな行動が、
まさか、ダンカンを殺したり?!…と思ったけど(でも何故に松雪さんとダンカン?)
これも動機づけの伏線だったんですね。
自分の嫉妬のような感情まで トリックに利用して、既に別にやりきってしまってた彼の動機は、まさにこの母娘に対する献身的な愛なんだ…
その辺は、愛する人の為に(しかも一方通行)そこまで出来るのだろうか?と、疑問に思わないわけではないけど、
湯川が「あの石神が愛を知ったんだ」と驚くほど、
人が人を愛し、その人の為に何をしたいかなんて、決まり事がある訳でなく理屈でも解らない。
1度は諦めかけた人生に明かりを灯してくれたような隣人の母娘に対して、自分を犠牲にしても幸せになってほしいと願う石神を演じる堤さんが本当に上手で、ああ~こんな人いるのかもしれないなぁ~と感じてしまいました。
遺体の状況や石神の通勤コースに、ん?と思う伏線はあるのですが、月9の時のように単純な流れではない捻りの効いたトリックでした。
330418_01_06_02容疑者Xの献身
松雪泰子 も上手でした。
気の強い女性を演じるのも嵌ってますが、美人だけどいかにも男性運の悪そうな薄幸な女性がとっても良かったです。
工藤から「こんなものが届いた」と差し出された写真と脅迫文を見た時、
一気に押し寄せた不安と恐れの表情は素晴らしかったです。
彼女も演技の幅が広がってますね。

柴咲コウはちょっと可哀想なくらい見せ場がなく活躍してませんでした…

当然、2人の天才学者の頭脳戦は見もの。
「人に解けない問題を作るのと、それを解くのとでは、どちらが難しいか。」
さまざまな角度から問題を考える数学者と、思索、実験、証明を経て結論を見出す物理学者の見解の違い、何気ないセリフにも深い意味を持たせています。
330418_01_07_02容疑者Xの献身
これまで感情に流されることのなかったクールな湯川が、友情を取るか物理学者として自分を貫くか…
どちらを選んでも誰も幸せにならない選択に、押しつぶされそうになりながらも人としてのあり方を問われる葛藤があります。
それでも湯川の推理力は抜群!
痛快です。
テレビシリーズとはちょっと一味違うガリレオ福山さんでした。

堤さんがものすごく良かった!!
天才湯川に、彼こそ天才と言わせるほどの頭脳を持ちながら、
恵まれない環境から高校の数学教師になり、無関心の生徒相手に授業をするだけ。
目的もないまま日々を過ごし、老け込んで生きている男の風貌が、歩き方や背中や視線から伝わってくる。
毎朝隣からもれ聞こえる母娘の会話、弁当店でのわずかな時、靖子へ連絡する公衆電話でのやり取り…
工藤と靖子を見つめる視線、雪山で見せた鋭い眼…
感情を露にしない静かな演技に、彼の心の中が見えてくるよう。

ドラマ同様、最初に事件と犯人を見せられ、解っている状態で物語(謎解き)が始まりますが、
石神の“愛=献身”の選択に共感できなくても、矛盾であったり理屈で割り切れない人間心理を描いたこの映画に愛と友情を感じずにはいられませんでした。

爆発の実験シーンや雪山のシーンは映画だからのサービスでしょうね~
あまり必要性はなかったと思います…
でもこれまでのテレビドラマの映画化とは、明らかに違いました。
どうせ映画にするなら、本来これぐらいの作品であるべきだったでしょう。
これが新しい流れになると良いですね。

2008年 10/4公開 日本映画
監督  西谷弘
2008.10.18 / Top↑
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