2008_10
06
(Mon)12:39

しゃべれども しゃべれども

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思うように腕が上がらない二つ目の落語家・今昔亭三つ葉・外山達也(国分太一)は、
ひょんなことから「話し方教室」を始める事になった。
彼の教室には無愛想で口下手な十河五月(香里奈)
大阪から引っ越してきてクラスに馴染めない小学生・村林優(森永悠希)
毒舌でいかつい面相の元野球選手・湯河原太一(松重豊)が通い始める。

1997年度“「本の雑誌」ベスト10”の第1位に輝いた佐藤多佳子の長編小説を映画化。
東京の下町を舞台に、人間模様が描かれる。
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落語についての知識は皆無ですが、ここに登場する「火焔太鼓」「まんじゅうこわい」は、
何度かテレビなどで聞いたことがあります。
飛行機に乗ると必ず“落語”のチャンネルに合わせる主人のプチ解説付きで(笑)
WOWOW録画で観ました。

心にじんわ~りと染みてくる人の温かさを感じる作品です。
加えて舞台は浅草周辺で、下町情緒が溢れています。
浅草寺のほおずき市は、東京に住んでいた頃よく出かけたし、
都電荒川線の窓から見える景色も情緒がある。
ラストになる隅田川の水上バスシーンも良かったです。

「二つ目」の三つ葉は、古典が好きだから古典しかやらない。
普段の生活でも着物しか着ないのも珍しい?!
祖母の春子(八千草薫)と暮らし、特に不自由はしていないようだけど、
茶道を教えている春子の弟子実川郁子(占部房子)に気があるよう。

教室に通ってくる3人…
十河五月は美人だけれど、口下手で無愛想。
笑顔が苦手、話せば喧嘩腰で素直さがない。

村林優は大阪弁でお喋りだけど、東京の小学校ではガキ大将から嫌われて疎外感を持っている。
実川郁子の甥で、何かのきっかけになればと彼女に頼まれたのが話し方教室の始まり。

湯河原太一は、野球解説者なのに歯切れが悪い元プロ野球選手。
いがつい顔つきでぶっきら棒。

師匠の今昔亭小三文(伊東四朗)に言わせると、三つ葉の落語には何の工夫もないらしい。
自分のことすらままならない三つ葉なのに、彼らは集まるごとに言い争い、落語も覚えようとしない。
そんな4人はぶつかり合いながら自分を立て直そうと少しずつ心を通わせていく。
人と上手く接したいと思っているのになかなか思うようにいかない…
そんな心情が良く伝わってきます。
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出演者の皆さん良かったです。
森永悠希君の天真爛漫な演技は自然体。
チョットぽっちゃりした顔と、関西弁でズバっと確信をつくところなんて、
子供ながらの残酷さに思わず苦笑い。
彼の「まんじゅうこわい」はとても可愛らしかった~!上手でした!

松重豊は迫力のある悪顔中に、ユーモアもあれば優しい思いやりもある。
さすが年長者、不器用だけどハートフルな人です。

香里奈が嵌ってました~。
いますね、美人なのにこんな人(苦笑)
気取っているのでも悪気があるわけでもないのに、気立てがない、というか…
変わりたいのを切実に願っていたのは、きっと彼女が一番でしょう。
物腰は相変わらずキツイけど、時折見せる微かな柔らかい表情が上手でした。

三つ葉の祖母の八千草薫は、一見控えめで大人しい感じだけど、
チャキチャキとした下町のおばあちゃんでした。
三つ葉の日々の食事や洗濯の世話はしていても、
郁子との初デートにお金を借して欲しいと言われ「貸さないよ、身内に貸すと返ってこないからね」と言い放すのが最高!(耳が痛い…)
師匠の今昔亭小三文、伊東四朗も貫禄とオーラがあって、ベテランがビシっと締めていました。

なんと言っても主役の国分太一が本当に上手でした。
左利きの太一くんが、お蕎麦を食べるシーンで右利きだったので、あれ?と思いましたが、
落語の師匠に言われて右利きの練習もしたとか…
細部まで徹底したのですね。
序盤の落語は到底面白いとは言えない単調なものだったけど、
高座での「火焔太鼓」では化けましたねぇ~♪
演じてると言うより本当の落語家の噺を聞いているようで、(あの太一君が!)ちょっと感動というか鳥肌が立ちました。
07年「毎日映画コンクール」男優主演賞を受賞とのこと。
本当に素晴らしかったです!!
TOKIOのメンバーは皆、何でも器用でそつなくこなします。
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特別感動するとかではない地味な内容ですが、日本の伝統文化と味わいのある風景、
人との関わりがどことなく笑えたり心に染みたりする温かな映画でした。
できればもう少しインパクトのあるエピがあったり、
ラブストーリーの部分もラストまで匂わす程度でも良かったんじゃないかなぁ~と思います。
あと、三つ葉が片思いしていた郁子があまり魅力的な女性に見えなかったです(苦笑)

人とコミュニケーションを取るには、まず会話をする…
そんなテーマでもあるかのようだけど、
あれこれ上手に話せなくても、心が通じ合うことができれば誰でも変わることが出来る。
そんなふれあい描写がたくさんある映画だったと思います。

2007年 5/26公開 日本映画
監督 平山秀幸

C.O.M.M.E.N.T

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□作品オフィシャルサイト 『しゃべれども しゃべれども』□監督 平山秀幸 □脚本 奥寺佐渡子□原作 佐藤多佳子(「しゃべれども しゃべれども」新潮文庫刊)□キャスト 国分太一、香里奈、森永悠希、八千草薫、伊東四朗、松重 豊 ■鑑賞日 5月26日(土)■劇

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