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備忘録として更新します。コメントありがとうございました。



1944年のスペイン。
内戦終結後もフランコ政権の圧政に反発する人々がゲリラ闘争を繰り広げる山間部。
内戦で父を亡くした少女オフェリア(イバナ・バケロ)は、ゲリラの鎮圧にあたるビダル将軍(セルジ・ロペス)と再婚した臨月の母カルメンと共にこの山奥へとやって来る。

冷酷で独裁の義父から逃れたいと願う彼女は、屋敷の近くで謎めいた迷宮を見つけ、妖精に導かれ守護神“パン”(ダグ・ジョーンズ)と出会う。
パンは「あなたこそ、探し続けていた魔法の王国のプリンセスに違いありません」と明かし、その真偽を確かめるため、オフェリアに3つの危険な試練を与える。
オフェリアは、その試練に立ち向かうことになる。

2006年カンヌ国際映画際で20分に及ぶスタンディングオべーションで迎えられ、本年度第79回アカデミー賞で撮影・美術・メイクアップ賞など3部門を受賞したダーク・ファンタジー。
デル・トロ監督は、当初主人公オフェリアを8歳くらいの少女に設定していたそうだが、イバナ・バケロに会い脚本を書き変えたそう。
辛い環境の中、少女が魔法の力を借りて3つの試練を乗り越え、悪(?)と戦っていく物語かと思っていたら…
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色々書くとネタばれになってしまいそうなので、少しだけ。
「ハリー・ポッター」「ナルニア国物語」「エラゴン」のようなお話しでは無い事、戦争の後遺症をひきずり犠牲になる人々の苦しみなど、
ファンタジーではあるけれど、正直子供向け作品ではありません。
純粋な少女にとって、あまりにも過酷な現実と幸せの予感をさせる幻想の世界。
幸せとは何なのか?を問われたようなラストは、それぞれ観る方によって感想が違ってくるかもしれません。
ハリウッドのようなファンタジーとは別モノの深い作品だと思いました。
大人の方に観てもらいたいです。

ビダルに仕える小間使いのメルセデス (マリベル・ベルドゥ)は、レジスタンスと繋がりがありますが、オフェリアの良き理解者。
「天国の口、終わりの楽園」でガエルとディエゴとの官能シーンとは全く違う、優しくて強い信念のある女性を演じています。
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特記したいのは将軍ビダル。
今までも映画を観ていて、心の中で拳を握り締めたほど血も涙も無い極悪非道なキャラはいたけれども、このビダルという人物は私の勝手なランキング、トップの座に君臨したと言ってもよいほど!!
独裁の軍人とはいえ、その曲がった人間性は逸脱している!
この悪人ぶりがストーリーに重要と解かっていても、嫌いだ!!(笑)

ダンゴ虫や、大きなカエル、血が出たり、残虐だったり痛々しかったり…少しですが目を覆いたくなるシーンがあります。

一見、ファンタジーではあるけれど、決してそのジャンルの映画ではないと思うので、それを求めて鑑賞しない方が良いかと感じました。
でも…良作です!!

2007年 10/6公開 スペイン/メキシコ映画
監督 ギレルモ・デル・トロ
2007.10.07 / Top↑
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