2007_08
17
(Fri)18:19

リトル・チルドレン



アメリカ、ボストン郊外の閑静な住宅街ウッドワード・コート。
夫と娘と暮らすサラ(ケイト・ウィンスレット)は、典型的な主婦の集団と気が合わず違和感を拭えない。
彼女たちが“プロム・キング”と名付けたブラッド・アダムソン(パトリック・ウィルソン)は、ドキュメンタリー作家のキャシー(ジェニファー・コネリー)を妻に持ち、主夫をしながら司法試験合格を目指していた。
ある日サラは公園に現われたブラッドと意気投合し、お互いの子どもを連れて会うようになる。

性犯罪で服役していたロニー・マゴーヴィー(ジャッキー・アール・ヘイリー)が街に戻ってきたことで、住人達の心中は穏やかではない。
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トム・ペロッタ原作のベストセラー小説を「イン・ザ・ベッドルーム」のトッド・フィールド監督が映画化したヒューマンドラマ。

サラは経済的に不自由のない生活を送りながらも、
どこか満たされない空虚さを抱えていて母性も乏しい。
ブラッドは司法試験を目指し、妻の収入で暮らしている。
試験勉強には身が入らず、図書館へ行く代わりにスケボー少年を見ていたり、アメフトをしたり。
ブラッドの友人で元警官のラリーは執拗にロニーに嫌がらせをし、
ロニーは年老いた母親に溺愛されている。

そんな“大人になれない大人たち”の悩みや苦しみを映し出すシリアスな物語かと思っていましたが、結構クスっと笑えるシーンもあり、人間の内面が奥深く描かれていて、テンポは良いし描き方もバランスがあってとっても良かったです。
2時間越えは気にならないほど物語に入れました。

不倫は許される事ではありませんが、サラは夫のあんな姿(大爆)まで見て、なんだか気の毒だわ。
こっちは大爆笑だったけど、もし自分の旦那が…と想像したら、
もう、一緒に寝るのも嫌だあぁ!!
ブラッドは携帯電話も持たせてもらえないし、買い物チェックまでされて主夫としての身の置き場がない感じ。
2人は子供を交え毎日のように接していて、お互い心の拠り所となっていくのは自然の流れだったんでしょう。
家庭を持つと自分の事は後回しで、子供や夫の為に時間を使う。
自分が必要とされる満足感はあっても、やはり毎日毎日が同じ事の繰り返し。
夫婦であっても男女としての関係や愛情、我儘やぐずったりする子供といれば、気が滅入ることは絶対にある。
淡々と過ごしていく退屈した日々から、いつもと違った非日常を選んでしまう気持ちは、
いけない事と知りながらも有りのままの素直な自分でいたいと願ったサラに、いくらか共感してしまったので何となく複雑なものを感じてしまいました。

それぞれがどこか子供っぽい部分を持っていて、時折滑稽だったりするけれど、実は誰にでもこんな部分はあるのかもしれない。
自分に自信が持てなくて迷ったり悩んだり、変な行動に出たり。
大人になりきれない大人たちはちょっとだけ何かを間違えてるだけなのかもしれない。
どのようにしてそれに気づいていくのか…
少しハラハラしたラストもとても良かったです。
このラストだったからこそ、この映画がより一層ステキなものに仕上がったのだと感じます。
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ロニーを演じたジャッキー・アール・ヘイリーは、子役出身で一時低迷してましたが、
今回のアカデミー助演男優賞に初ノミネートされただけに素晴しい演技でした。
本当に変質者っぽくて、気持ち悪い(笑)
アラン・アーキンより良かったかもね!
キャシー役のジェニファー・コネリーは「ブラッド・ダイアモンド」の方が好きかなあ~この奥さんは決して夫を蔑ろにはしてないし試験の応援もしてるんだけど、立場の逆転はなかなか上手く運ばないものなのでしょうか。
ご近所の公園ママや年配のご婦人たちのセリフは現実味があって笑えるし、子役の2人はと~っても可愛かったです!
ケイト・ウィンスレットの大胆なポーズや水着姿など、結構チャレンジャーですよ(笑)
でも体格いいよなあ~この人。
パトリック・ウィルソンのお尻は良き形だったぞっ♪

2007年 7/28日公開 アメリカ映画
監督 トッド・フィールド

C.O.M.M.E.N.T

オリーブリーさん、おはようございます〜

TB&コメントありがとうございました☆

ロニー役のジャッキー・ヘイリーはみごとな適役でしたね。日本で言えば冬彦さんみたいな・・・
衝撃的なラストでも表現されていましたが、象徴的なリトル・チルドレンでした。
ケイトは結構イメージを破って大胆なシーンを好演していましたね。
後半は結構見入ってしまいました(笑)

2007/08/18 (Sat) 08:56 | rikocchin #mQop/nM. | URL | 編集 | 返信

ここのレビューを読んで、この映画が観たくなりました。
考えてみたら、この夏、オトナの映画を観てないんですよ...。
夫のあんな姿って、何?!とか、えっラストって、どんなん?とか、気になってきました。
ロニー役の人は『がんばれベアーズ』の不良っぽい男の子ですよね?

2007/08/21 (Tue) 20:35 | あん #- | URL | 編集 | 返信

rikocchinさんへ

ケイト、大胆でしたねえ〜(笑)
あのまま溺れてしまうのかとも思ったけど、正気(?)に戻れて良かったです。
ロニーのテイストが作品に深さを与えた感じで引き込まれる内容でした。
出来ればサラの旦那様にも大人になって欲しいですけど(苦笑)

ジャッキー・ヘイリー上手でしたよねえ〜(^^)/
これから楽しみです〜またたくさん映画に出て欲しいです!

2007/08/21 (Tue) 22:29 | オリーブリー #ZJmJft5I | URL | 編集 | 返信

あんさんへ

そうですぅ〜この夏は大人映画が少ないです(泣)

>夫のあんな姿
多分…こんなの観たら、こちらのリアクションが困るかも(笑)
100%ドン引き!!
私はもう、どーでもいいいわ!(爆)
人事だから笑えるけど…

そうそう「がんばれ〜」の不良のコ。
見る影もないけど、とってもインパクトあって、不気味さ炸裂!
あの表情、あんさんに描いてもらいたいです〜笑(*^^)v

2007/08/21 (Tue) 22:37 | オリーブリー #ZJmJft5I | URL | 編集 | 返信

またまた、再コメ、失礼。
この映画、オリーブリーさんトコで読んで、ぜひ観たいと思ったんです。
あ、ありがとうデス。良かったわ〜。私好みの映画です。
あと『夫のあんな姿』はどんな姿じゃ〜!って気になっていたので、謎が解けて嬉しい(笑)
あ〜、ロニーには反応しました、私(笑)
『がんばれベアーズ!』からも”イラスト起し”しちゃいました。
ジャッキーさん、凄いっすねぇ!

2007/09/10 (Mon) 16:52 | あん #- | URL | 編集 | 返信

あんさんへ

こんばんは〜

>夫のあんな姿

ぶっふふふ〜〜ご覧になりましたあ?(爆)
あのぉ…傍目で観れば、笑えもすれど、我が旦那が…と思うと、ドン引き。。。でしょう?
平和な生活は望めないかもしれません
(爆)

好みでした?(笑)
私も結構好きです。
なかなか考えさせられる内容の作品でしたよね。

きゃっきゃっ、イラストですか〜〜
早速お邪魔しま〜〜す(^^)/

2007/09/12 (Wed) 21:33 | オリーブリー #ZJmJft5I | URL | 編集 | 返信

こんばんは♪
パトリック・ウィルソンのお尻まではノーチェックでした〜(汗)
なんかスゴイシーンだな〜とは思ったのですが(笑)

子供に愛情を持てない、意思の疎通が図れないってことは分かる気もします。
それを責める気はないけれど、なんとか打開していかないと(ストレス発散とかいろいろ・・・)、あのままでは娘がかわいそうで・・・。
それにしてもあの夫の醜態には呆れました(笑)
パソコン見てるだけなら良かったんだけど、○ンツを耳にかけてたらヤバイでしょーー!

2007/11/21 (Wed) 22:13 | ミチ #0eCMEFRs | URL | 編集 | 返信

ミチさんへ

こんばんは〜(^^)/

>なんかスゴイシーンだな〜

ケイト、大胆でしたよね…
あの赤い水着でそれとなく誘った甲斐があったのかしら?(笑)
彼女のモヤモヤした気持ちを一気に発散してるようでしたが、そう感じながらも美尻のチェックはシッカリしましたよぉ(爆)

あの旦那はねえーーー!
おパンツかぶりは、男だから仕方ないかも〜と流せない醜態でした!
オフィスでもあんな事してるなんて、自分の旦那さんだったら、もうガッカリです(汗)

2007/11/23 (Fri) 23:16 | オリーブリー #ZJmJft5I | URL | 編集 | 返信

ケイトは 私生活でも ふたりのお子さんがいる お母さん女優なのに・・・

オリーブリーさん はじめまして
リトル・チルドレン 見ましたよ。“大人になれない大人たち”かぁ~  でも 案外 誰でも そうかもしれませんよ。

人間って 何もかも 完璧な人は いないと おもいます、 欠点があるから 人間なんだし 欠点が あるから その欠点を克服しようとしたり 別の自分の長所をのばそうと するんじゃ ないでしょうか?

 ケイトウィンスレットですが 実生活でも お子さんが いる お母さんです。

それで 体をはって 愛欲シーンを演じることに さ~すがぁ女優魂!と評価しました。

子持ちのお母さん女優が 脱いで愛欲シーンを演じることに すばらしい!と感じる価値観です。ばかばかしいと思いましたら 思いっきり笑ってください。


2011/07/29 (Fri) 22:17 | zebra #ngCqAwRo | URL | 編集 | 返信

zebraさんへ

こんにちは~初めまして、コメントありがとうございます。

この作品、シリアスなのかと想像していたら、意外とコミカルで、かつ色々と考えさせられるテーマでした。
様々な人間がいて、様々な男女、夫婦と、身近に感じることができましたし、仰るように、不完全の中、日々少しずつでも変わりたい、変わろうとするのが人間の姿ですね。

ケイトのボディは、女性の生活感があって、大胆ながらもリアルで、私は見事な脱ぎっぷりだと思いました。
ばかばかしいだなんてとんでもない(笑)
若くて美しい女優だけが脱げば良いなんて、それこそ作り物の強調だと思います。
ボディラインが美しいのはほんの一時(苦笑)
妻であり母である女性の一生は長いのですもの、嘘っぽくなくて共感もてます♪( *^-゚)/⌒☆゙

「レボリューショナリーロード」もご覧になられたかな?
賛否あったけど、こちらの作品も考えさせられたしケイトも熱演でしたね。
彼女は自分に合う作品選びが上手だと思います。

2011/07/30 (Sat) 16:10 | オリーブリー #ZJmJft5I | URL | 編集 | 返信

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