{★★★★4/5｝
第二次世界大戦のダンケルク大撤退が描かれるクリストファー・ノーラン監督の最新作。
陸、海、空の3つの視点で時間軸を前後させ、必要最小限のセリフで見えない敵の恐怖を映像体験する。
ケネス・ブラナー、キリアン・マーフィー、マーク・ライランス、トム・ハーディなど有名どころのイギリス人俳優に加え、ほとんど初見の若手さんたちが熱演。
ダンケルクと言うと、真っ先に思い出すのが「つぐない」のマカヴォイ。
減刑と引き換えにフランスへ出征し、ダンケルクに追い詰められたマカヴォイの悲運が描かれていましたが、連れては行けない馬の処分や混沌とした浜辺の様子など戦争映画の部分も印象に残っています。
少なくてもこの映画で初めてダイナモ作戦というのを知りましたから（苦笑）
結ばれなかったラブストーリーは、妹の嘘だけでなく、戦争の影響も色濃い作品でしたが、「ダンケルク」は戦争映画というよりは、官民一体のサバイバル物語で、サスペンスやスリラー映画のような不安な雰囲気さえ感じるものでした。
実はこの映画、IMAX試写会に当選していたのですが、丁度実家に帰省中で参加できず、実際映画を観ると、ますます後悔が募ります。
映像だけでなく音響効果も凄く感じるので、余裕のある方はIMAXお勧め。