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備忘録として更新します。コメントありがとうございました。

woman in gold

1998年。
アメリカ在住の82歳のマリア・アルトマン(ヘレン・ミレン)は、亡くなった姉ルイーゼが、オーストリア政府に対し、グスタフ・クリムトの名画“黄金のアデーレ”の返還を求めていたことを知る。
マリア姉妹の伯母であるアデーレの肖像画は、第二次世界大戦中にナチスに略奪されたものだった。
姉の思いを受け継ぐことを決めたマリアは、新米弁護士ランディ(ライアン・レイノルズ)の助けを借り、オーストリア政府に絵画の返還を求めて訴訟を起こすが…。




“オーストリアのモナリザ”と称される至宝、クリムトの名画“黄金のアデーレ”を取り戻すため、オーストリア政府を相手に返還訴訟を起こした女性の実話を基に描いた人間ドラマ。
激動の時代を生きたマリアとその家族の物語を描く。

2015年 11/27公開 アメリカ/イギリス映画
監督 サイモン・カーティス
{★★★3/5}
黄金のアデーレ001
画家志望だったヒトラーがウィーン美術アカデミー入学試験に再三失敗し、ヨーロッパ芸術は退廃していると逆恨み(?)もあっての略奪行為は、「ミケランジェロ・プロジェクト」でも触れられていたが、この独裁者の行き過ぎた個人的感情に狂わされた歴史には、いつもいつも辛いものがつきまとう。
今作は、ひとつの名画をスポットにした家族ヒストリーとして興味深かったし、史実を知る上でも勉強になった。
黄金のアデーレ0084
ナチスに奪われた後、オーストリア・ギャラリーのコレクションで国宝級となった作品が、法廷闘争の末、個人の所有と認められた。
その結末は分かっているだけに、そこに至るまで、ひとつの国を相手にどんな苦労や感情があったのか、法廷劇も期待したけれど、正直、中途半端で物足りない内容だった。
裁判に長い時間を有するのは仕方ないとしても、何か月後、、、のテロップが続き、難しい交渉事になる空気が満々なのに、展開が早く、弁護士が奔走する映像が流れてくるだけで、その大変さがあまり伝わってこない。
2人でウィーンへと出向き、そこで弁護士のランディが自分のルーツを初めて意識することになり、どうしても絵画を取り戻そうと決意するのだけれど、肝心のマリアがやると言ったり止めると言ったり、行かないと言ったり行くと言ったり、良いも悪いも何度か心変わりをするので(そんな人だったにしても)、年齢差のあるバディもの(笑)としては、「あなたを抱きしめる日まで」のように、どちらにも共感することができず感情移入しにくかった。
現在と過去の二部構成も、マリアの家族やナチスの台頭を描いた回想の方に重きがある印象で、それはそれで心は動かされるのだけど、現在とのバランスが何となく悪い。
アデーレの遺言は法的には認められなかったってことになるけど、後には破格な金銭も動いたわけで、本当のところ、オーストリア・ギャラリーのコレクションのままで良かったのでは、、、と複雑な気持ちにもなった。
両者に取ってベストな方法にならなかったのは残念。
(マリアはヒトラーに傾倒した祖国がそこまで嫌いだったということか)

*毒はあっても心があるヘレン・ミレンの演技力に助けられた作品でしょう。
*ライアン・レイノルズも良かった。
元嫁と今嫁の方が目立ってるから、久々にいい感じでした(´▽`)
*歴史あるウィーンの街並みが綺麗。
*ダニエル・ブリュール、ケイティ・ホームズ、フランシス・フィッシャー、ジョナサン・プライスとチョイ役でも知ってる役者さんが多かった。
*本来の持ち主に戻った意味では帰還だけど、海を渡り他の国で展示されているのは帰還と言えないだろう(苦笑)
この邦題はニュアンスとして良くない。
2015.12.04 / Top↑
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