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備忘録として更新します。コメントありがとうございました。

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1984年のロサンジェルス・オリンピックで、金メダルを獲得したレスリング選手のマーク・シュルツ(チャニング・テイタム)は、同じ金メダリストの兄デイヴ(マーク・ラファロ)を頼りにするも、マイナー競技ゆえ、次のソウル・オリンピックを目指すどころか、競技を続けるのもままならなかった。
ある日、デュポン財閥の御曹司であるジョン・デュポン(スティーヴ・カレル)から、自ら率いるレスリングチーム結成プロジェクトである「フォックスキャッチャー」に来ないかと誘いを受ける。
最先端トレーニング施設を有するチームに入れることを喜んだマークは、デュポンの大邸宅に移り住み、トレーニングに集中できる理想的な環境を手に入れたかに思われたが…。


実在の殺人事件を題材に、レスリング五輪金メダリストと、パトロンとなった大富豪の心の軌跡を描く実録人間ドラマ。

2015年 2/13公開 アメリカ映画
監督 ベネット・ミラー
{★★★★4/5}
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アメリカ3大財閥のひとつであるデュポン家の御曹司が、オリンピック金メダリストを殺害するという事件をベースに、「カポーティ」「マネーボール」の実録映画監督ベネット・ミラーが描いた人間ドラマ。
アカデミー賞の作品賞は逃しましたが、監督、主演男優、助演男優、脚本、メイキャップ&ヘアスタイリングと5部門でノミネートされ、注目を集めているようです。
「カポーティ」と同じように、静かに淡々とした作品で、テンポがゆるくて流れも遅く、作品賞にノミネートされなかったのは納得で、映画の面白味はないと思う。
劇場のあちこちからイビキが聞こえるほど、音楽もほとんどなく、登場人物の内面に入り込めない居心地の悪さは感じましたが、色んな感情に支配されてしまう人間の弱さを見せた役者達と、監督の力量は確かな映画だったと思う。
この人たち誰も知らない私でも、あー、こんな人なんだーって自然に思えてしまう役者たちの成りきり度が素晴らしく、男3人の関係性というか、ドロドロっとした感情を、それぞれが見事に出し切っていたようです。
チャニングだけは肉体からも彼だと分かりますけど、気持ち悪いぐらいの真面目なスティーブ・カレルにビックリさせられ、剃りこみハゲのマーク・ラファロなんて、出てると分かっていても途中まで気づかなかった(苦笑)
デイヴは唯一、まともな人で、現役からコーチへ転任し、マイホームパパとなっていたけど、2人の関係に絡んだことで、人間関係がさらにもつれてしまうことに。
精神的にマークを支え、中立的な存在。
マーク・ラファロ、ハズレなし!
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金メダリストでありながら、正当な評価を受けていないと感じるマーク。
オリンピックでのレスリング競技の存続問題なんかあると、今でもマイナーな競技って位置づけになっちゃうのかな?
アメリカン・ドリームとは遠く、この頃のアメリカでは、アマの選手が競技を続ける為の資金とか大変だったよう。(日本はALSOKの貢献大?苦笑 )
講演を聞く小学生は誰も興味がなさそうで、同じロサンゼルスオリンピックの金メダリストでも、カール・ルイスなら全く反応が違ったんだろうな(笑)
デュポンに心酔し、プレッシャーにも飲み込まれ、次第に自分を追い詰めていく繊細なマーク。
アクションのイメージが強いチャニングが、不満や不安、常に気持ちが晴れないモヤモヤした心中を見事に演じ、精神の曇りに翻弄されていく男を息苦しくなるほどリアルに演じていた。
ただ肉体が素晴らしいだけでなく、歩き方とか姿勢とか、レスリング選手独特な雰囲気を出しているようだった。
何だか新生チャニングを観たようでとっても嬉しい♪
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大財閥ながら自分の功績はなく、母親が大きなプレッシャーとなっている自己顕示欲の強いデュポン。
奇人変人ぶりを一切表情に出さず、腹の内が読めない欠落した精神が不気味だった。
これまで、手を変え品を変えて笑わせてきたスティーヴ・カレルの静かな怪演は見事なもので、単なるスポンサーに留まらず、自分の存在を明白にしたいため、自らコーチと名乗り、選手にもそれを認識させ、母親にもそう見せるという、ある意味、ジタバタとした滑稽で幼稚な感情を無表情で伝える芝居が凄かった。
そんなデュポンの人格を作り上げてしまった母親役のヴァネッサ・レッドグレイヴの存在感も大きい。
対等の立場ではないデュポンとマークだけれど、抱えるコンプレックスや欲求は同じだった。
殺人事件の真相は想像するしかないが、一定の解釈はできるような気がする。


*幸せってなんだろう?と考える。
*デュポンは(精神的)ソッチ系の男性なのね、純粋にレスリングが好きだったのかしら?(苦笑)
*マーク・ラファロの嫁にシエナ・ミラー。
個人的に、この女優の顔がいつまで経っても覚えられず、毎度、エンドロールで気づく(苦笑)
「アメリカン・スナイパー」はどうなるだろう^^
2015.02.14 / Top↑
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