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備忘録として更新します。コメントありがとうございました。

THE BEST OFFER10

天才的な審美眼を誇る美術鑑定士ヴァージル・オールドマン(ジェフリー・ラッシュ)は、資産家の両親が遺した美術品を査定して欲しいとクレア(シルヴィア・フークス)という女性から依頼を受ける。
屋敷を訪ねたヴァージルは、決して姿を見せないクレアに不信感を抱くが、歴史的価値を持つ美術品の一部を見つけ、この依頼を引き受けることにするが…。


偏屈な天才オークション鑑定士が、姿を見せない女性に翻弄され、思いがけない運命を辿るさまをミステリアスに綴る。

2013年 12/13公開 イタリア映画
監督 ジュゼッペ・トルナトーレ
オールドマンの悲劇{★★★㊤3/5}
THE BEST OFFER13
人間嫌いで潔癖症、恐怖症でもあるのか、女性とまともに目も合わせられないヴァージルは、秘密部屋に数々の女性肖像画をコレクションし、二次元な女性たちに囲まれていた。
査定を依頼され出かけた屋敷で、姿を見せない依頼人に苛立ちを覚えるヴァージルだったが、壁越しの会話から、彼女が広場恐怖症で、長い間自宅に篭っていると知り、次第に彼女との共通点を感じ始める。
ある日、クレアの姿をこっそり見たヴァージルは、彼女に恋をしてしまう。
鑑定士と顔のない依頼人
「アメリカン・ジゴロ」のようなドレッサー、極度の潔癖症、高級レストラン一人ディナー、巧みでユーモアある競売、サクラ役のビリー(ドナルド・サザーランド)と組む裏事情など、冒頭の数分でスタイリッシュにヴァージルの人物像を見せ、顔を見せない依頼人、屋敷で次々と見つかる「ヒューゴの不思議な発明」みたいな機械人形の部品、その部品を組み立てる修繕工のモテ男ロバート(ジム・スタージェス)と、どう繋がっていくのか楽しみな流れでしたが、依頼人があっさりと姿を見せたあたりから、全然違う話になっちゃいました。

ミステリアスな宣伝ですが、これ、ミステリーではないですね~。
初めからジェフリー・ラッシュ以外の登場人物全てが怪しいわけですから、そうなると謎解きのネタもすぐに分かってしまいます。
屋敷前のカフェだって怪しさ満開で、ああ、やっぱりね、、、ですから。
変人丸出しだけど、無機質だったヴァージルが、次第に生々しくなっていくさまをジェフリー・ラッシュが好演していて、カメラワークや映像、雰囲気、役者の芝居と良い面が多々あるだけに、何か物足りなさが残ってしまう勿体無い作品でした。
鑑定士と顔のない依頼人10
ウンチクありの張られた伏線があまりにも分かりやすく、面白さは半減したけど、「スティング」のようなサギに引っかかって魂が抜き取られたようになっても、生身の美しさを初めて知り、「何があっても愛してる」なんて言葉に惑わされたままの初老男には、哀れな切なさを感じました。
ベテランカリスマ鑑定士は、「偽物の中の真実」を追い続けるのでしょうか。

*ミステリー度はカタログ通りでつまらないけど、ヴァージルの変化は絶妙。
*嵌められる側、嵌める側、そこに至る何かカタルシスのようなものが感じ取れればもっと良かったと思う。
2013.12.19 / Top↑
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