サイド・エフェクト
2013, 09. 12 (Thu) 23:27
インサイダー取引で収監されていた夫マーティン(チャニング・テイタム)が出所した矢先、以前に患ったうつ病を再発させてしまったエミリー(ルーニー・マーラ)は、自動車事故で病院に運ばれる。
診察にあたった精神科医バンクス(ジュード・ロウ)は、症状の改善を図ろうと、かつて彼女を診ていたシーバート博士(キャサリン・ゼタ・ジョーンズ)に相談し、抗鬱剤の新薬アブリクサを投与する。
エミリーの症状が快方に向かっていたある日、薬の副作用である事件が起き…。
うつ病の女性に処方した新薬の副作用を巡り、思いもよらぬ陰謀に巻き込まれていく精神科医の運命をスリリングに描くサスペンス。
2013年 9/6公開 アメリカ映画
監督 スティーヴン・ソダーバーグ
幅広いジャンルを撮るソダーバーグ、どうやら引退作品となるらしい。
ジュード・ロウ、「ドラゴン・タトゥー」のルーニー・マーラ、「マジック・マイク」に続いでのチャニング・テイタム、「トラフィック」のキャサ・ゼタ姐さんと、豪華キャストのわりに公開が地味で残念ですね。
抗うつ剤による副作用の裏に隠された心理サスペンスで、誰が何を目論んでいるのか、最後まで飽きさせないドラマでした。
クールな空気感と映像、小気味の良さ、サスペンスらしく、意味深な終わりにセンスが光ります。
以下、少しネタバレ。

チャニングがあまりにもあっけなく退場しちゃって、って、オープニングの映像にそんな予感はあったけど、あんなスンバラシイ肉体なのに、果物ナイフみたいなの3回ぐらいで息絶えちゃうの?!
お目当て男優が二人で良かった(笑)~後半は、ジュードが大活躍で、エミリーの真実を暴いたときのドヤ顔が最高♪
ルーニーは、か細くか弱げ、掴めない感じが上手でした。
やっとお顔を覚えられたかも(笑)

全体的に謎説きプラス、少し視点が変わる面白さというか、皮肉みたいなものが効いていました。
現代病とも言える欝病、薬漬けのアメリカ、儲け主義の企業、株価への過剰な反応など、社会問題を背景に、登場人物は、医者や証券マンといった勝ち組ばかり。
ミドルクラス以上の人間が味わう紙一重の成功と挫折の怖さを見せながら、単純に善悪でくくれない人間ドラマでもありました。
エミリーのうつ病の原因しかり、インサイダー経験者の(懲りない?)チャニング、職位や立場を追われるジュード、金と性に欲深い博士と、一度経験すると多くに固執するものなんですね。
一番単純で分かりやすかったのがジュードの奥さんかな(笑)
キャリアがあるのに失業、面接は不合格、それでも子供には私立での教育を続けさせたい。
夫は真実を話し、必死で濡れ衣返上しようとしているのに、一切信じず出て行ったくせに、ラストはちゃっかり(笑)
名誉やお金は、縁と密接なのです(苦笑)
*レズネタは別にいらなかったかも~ツンデレなキャサ・ゼタはちょっと好みでない。
*女二人のオチが平凡だった。
*エミリーへの仕打ち(?)は、「カッコーの巣の上で」よりはいいよね(苦笑)
コメント
ituka
ルー二ー・マーラ
『ソーシャル・ネットワーク』の清楚なお嬢さんからパンク姐さんになって、今度はうつ病姐さんでしたね。
この映画、ラストから10年後の彼女を見てみたい(笑)
ソダ―バーグを師匠と崇める若手監督に是非とも続編製作してもらいたいです。
チャニングは今年よく見ますね~(笑)
kira
そうそう♪
チャニングとアレックスくんの肉体美競演は、観れるようになった時は上映終了してたの。
アレもこの監督だったのね、ちょっと残念~(〉_+)
>夫は真実を話し、必死で濡れ衣返上しようとしているのに、一切信じず出て行ったくせに、ラストはちゃっかり
も、
>レズネタは別にいらなかったかも
も、同感よ~(≧▽≦)
ジュードを撒くためとはいえ(爆)ちょっと強引な関係だったね(^_-)b
オリーブリー
itukaさんへ
こんにちは。
チャニング、3本目でした♪
今回は途中退場だったけど、セレブな彼もなかなかでございましたわ(笑)
ジェシーとルーニーのシーンはよく覚えているんだけど、そのお譲様モードは、ほとんど覚えていない(^_^;)
でも今回、かなりの演技者だと思いましたよ。
ハリウッドの若手は実力揃いですね!
10年後のエミリーさんですか?
これって、微妙な終わりでしたよね…。
食塩水の件があったので、果たして、本当にジュードは薬をモッてるのかしらとも思いましたけど…。
オリーブリー
kiraたんへ
「マジック・マイク」見逃しちゃったのね~。
DVDでもOKな内容だけど、あの肉体チャニング(爆)のパフォーマンスは見物だったから、是非ねっ!!(笑)
だよね、主犯格(?)の動機がちょっとね、、、
でもジュードの負けるもんかな根性が良かったわん(爆)
dai
こんにちは
一般人でも地位も名誉も高い人たちであり、
その人たちのなんとも言えない汚さのようなものが
描かれているのですが少し感情移入の対象が
個人的には弱かった気がしました。
俳優人たちはいいのですが、
いろいろなファクターを混ぜすぎているのも気になります。
確かにレズネタはなくてもいい気がしました。
オリーブリー
daiさんへ
こんにちは。
確かに、誰かに感情移入するのは難しい作品ですね~どちらかと言うと、覗き見感覚(←例えが悪い~苦笑)みたいな…。
病気に薬に株など要素が多かったし、落ちていく人の道ずれになりたくない冷たい人ばかりでした(苦笑)
何でもかんでも、薬、薬と与えたがるし飲みたがる。
どんな映画でも当たり前のように登場するけど、この感覚はいつも分かんないです^^
ノルウェーまだ~む
ルーニーの雰囲気
オリーブリーさん☆
ルーニ・マーラの鬱病が似合う雰囲気ありきでしたねー
あっさり死んだチャニングは勿体無かったけど・・・
もしかしてルーニーの鬱病は、実は最初っから嘘だったのかな?と思い始めた私。
でっちあげで株価を操作するために、はなから仕組まれた女医誘惑だったりしたら、相当な悪よのう?
オリーブリー
まだ~むさんへ
こんばんは。
さっき「エージェント・マロリー」観ましたが、ソダーバーグ監督は、チャニングを死亡させたいのかしら?(苦笑)
「マジック・マイク」がステキだったから許すけど(爆)
>もしかしてルーニーの鬱病は、実は最初っから嘘だったのかな
そうだと思いますよ。
夫の逮捕がショックでクリニックへ行ったら、女医も離婚の直後で、肉体関係になり、鬱症状を女医から伝授してもらい、二人で計画を実行したというような告白でしたから。
まあ、最終的には保身のため、女医を売ったわけですから、ルーニーは相当な悪女でしたね^^
トラックバック
- この記事へのトラックバック
-
- サイド・エフェクト
- サイド・エフェクト@よみうりホール
- 2013.09.14 (Sat) 11:59 | あーうぃ だにぇっと
- この記事へのトラックバック
-
- スティーブン・ソダーバーグ監督『サイド・エフェクト(Side Effects)』
- 注・内容、台詞に触れています。スティーブン・ソダーバーグ監督 (復帰の期待も込めて、一応)最後の劇場公開監督作『サイド・エフェクト(Side Effects)』薬の副作用が招いた殺人事件と、
- 2013.09.14 (Sat) 16:28 | 映画雑記・COLOR of CINEMA
- この記事へのトラックバック
-
- サイド・エフェクト〜策士ヤクに溺れる
- 公式サイト。原題:Side Effects。スティーヴン・ソダーバーグ監督、ジュード・ロウ、ルーニー・マーラ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、チャニング・テイタム、ヴィネッサ・ショウ、ア ...
- 2013.09.14 (Sat) 18:08 | 佐藤秀の徒然幻視録
- この記事へのトラックバック
-
- サイド・エフェクト
- 原題 SIDE EFFECTS 上映時間 106分 映倫 R15+ 脚本 スコット・Z・バーンズ 監督 スティーヴン・ソダーバーグ 音楽 トーマス・ニューマン 出演 ジュード・ロウ/ルーニー・マーラ/キャサリン
- 2013.09.14 (Sat) 18:23 | to Heart
- この記事へのトラックバック
-
- サイド・エフェクト
- 報い 公式サイト http://www.side-effects.jp監督: スティーヴン・ソダーバーグ28歳のエミリー(ルーニー・マーラ)の夫マーティン(チャニング・テイタム)は、インサイダー取引の
- 2013.09.14 (Sat) 19:49 | 風に吹かれて
- この記事へのトラックバック
-
- サイド・エフェクト / Side Effects
- 奇才スティーヴン・ソダーバーグの作品。新薬に疑われる“副作用”がもたらす、悲劇と疑惑を描いた、社会派サスペンス。50歳になるスティーヴン・ソダーバーグの最後の劇場公開映画
- 2013.09.14 (Sat) 20:26 | 勝手に映画評
- この記事へのトラックバック
-
- サイド・エフェクト/ジュード・ロウ
- 先日『マジック・マイク』を観てきたばかりですが、こちらもスティーヴン・ソダーバーグの監督作品でチャニング・テイタムも出演しています。しかし内容はガラリと変わって、とあ ...
- 2013.09.14 (Sat) 22:01 | カノンな日々
- この記事へのトラックバック
-
- サイド・エフェクト
- 評価:★★★★【4点】(F) 前半ダレるが蓋を開ければ上質サスペンスだった
- 2013.09.14 (Sat) 22:52 | 映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ〜
- この記事へのトラックバック
-
- サイド・エフェクト
- 中盤から終盤にかけての展開が面白い。
- 2013.09.15 (Sun) 02:33 | だらだら無気力ブログ!
- この記事へのトラックバック
-
- 『サイド・エフェクト』
- (原題:Side Effects) ----この映画って、スティーヴン・ソダーバーグ監督、 最後の劇場映画と言われているんだって? 彼、まだ若くなかった? 「そうだね。 『セックスと嘘とビデオ
- 2013.09.15 (Sun) 21:45 | ラムの大通り
- この記事へのトラックバック
-
- サイド・エフェクト
- 【SIDE EFFECTS】 2013/09/06公開 アメリカ R15+分監督:スティーヴン・ソダーバーグ出演:ジュード・ロウ、ルーニー・マーラ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、チャニング・テイタム 事件に
- 2013.09.15 (Sun) 22:56 | ★yukarinの映画鑑賞ぷらす日記★
- この記事へのトラックバック
-
- サイド・エフェクト
- スティーブン・ソダーバーグ監督も宮崎駿に先立って辞める辞める詐欺商法に走り始めたのか(失言)、これで最後的な宣伝文句も気になって『サイド・エフェクト』を観てきました。
- 2013.09.16 (Mon) 00:11 | そーれりぽーと
- この記事へのトラックバック
-
- サイド・エフェクト
- よく脱ぐルーニー・マーラ 【Story】 金融マンであった夫マーティン(チャニング・テイタム)が違法株取引で逮捕されたのを機に、以前に患った鬱病を再発させてしまったエミリー
- 2013.09.16 (Mon) 01:02 | Memoirs_of_dai
- この記事へのトラックバック
-
- 『サイド・エフェクト』
- □作品オフィシャルサイト 「サイド・エフェクト」□監督 スティーヴン・ソダーバーグ □脚本 スコット・Z・バーンズ□キャスト ジュード・ロウ、ルーニー・マーラ、キャサリ
- 2013.09.16 (Mon) 07:37 | 京の昼寝〜♪
- この記事へのトラックバック
-
- サイド・エフェクト/THE SIDE EFFECTS
- ランキングクリックしてね ←please click 26歳で撮った「セックスと嘘とビデオテープ」でデビュー、 「エリン・ブロコビッチ」「オーシャンズ11」など多彩な作品、 先日「マ...
- 2013.09.16 (Mon) 08:44 | 我想一個人映画美的女人blog
- この記事へのトラックバック
-
- 久々のダブルヘッダー
- もう9月ではありますが、今年初のダブルヘッダーです。ここまでは映画館で観るのを諦めた作品もありましたが、文化の秋映画の秋ということで、今月に入ってからは諦めれない作品ば
- 2013.09.17 (Tue) 00:04 | My Pace, My Self
- この記事へのトラックバック
-
- 『サイド・エフェクト』 シンプル・イズ・ベスト
- 上手い! 本当に上手いと思う。 まず題名が上手い。 当初予定されていた『The Bitter Pill』も、とても上手い題だ。「The Bitter Pill」は「嫌なこと」を意味するが、「苦い錠剤」という意味もかけている。この題なら、抗うつ薬を巡る医師と患者の物語にピッタリだ。 そんな優れた題を捨てて、最終的に付けたのが『サイド・エフェクト』。「Side Effects」とは...
- 2013.09.19 (Thu) 23:12 | 映画のブログ
- この記事へのトラックバック
-
- サイド・エフェクト
- 今作で劇場映画は最後という噂のスティーヴン・ソダーバーグ監督が描くサスペンスです。 一癖ありそうな出演者を揃えて、どんな物語が展開されるのか気になっていました。 期待通りの裏のある展開に、面白さと怖さがグルグルと回っていくような感覚になってしまいました。
- 2013.09.21 (Sat) 22:28 | とりあえず、コメントです
- この記事へのトラックバック
-
- 効果・効能・副作用~『サイド・エフェクト』
- SIDE EFFECTS ロンドン出身ながら、NYで精神科医として働くジョナサン・バンクス(ジュー ド・ロウ)は、エミリー・テイラー(ルーニー・マーラ)の担当医となる。やり手の 証券マンだった夫マーティン(チャニング・テイタム)がインサイダー取引の罪 で収監された後、彼女はうつを発症し、夫の出所直後に自殺を図ったのだ。 エミリーの元担当医であ...
- 2013.09.27 (Fri) 07:48 | 真紅のthinkingdays
- この記事へのトラックバック
-
- 「サイド・エフェクト」よくできた2時間サスペンス
- とても評判いいし、前からずっと観たかった作品。 何より薬の副作用を扱った、もしや医療問題を絡めた社会派の作品?と、ちょっと期待しすぎたかなー 意外などんでん返しを用意して、でも謎を解いてみたら、案外手の混んだ2時間サスペンス。
- 2013.09.28 (Sat) 22:42 | ノルウェー暮らし・イン・原宿
- この記事へのトラックバック
-
- 薬と嘘と殺人事件
- 9日のことですが、映画「サイド・エフェクト」を鑑賞しました。 新薬の副作用によって夢遊病となり夫を殺害してしまった女性 薬を与えた主治医の精神科医はその悲劇の裏側に隠された真実を暴こうとするが・・・ 久々に正統派サスペンス、ミステリを見たなぁと 鬱、新薬...
- 2013.09.29 (Sun) 17:50 | 笑う社会人の生活
- この記事へのトラックバック
-
- サイド・エフェクト
- 『サイド・エフェクト』---SIDE EFFECTS---2013年(アメリカ)監督:スティーヴン・ソダーバーグ出演:ジュード・ロウ 、ルーニー・マーラ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ 、チャニング・テイタム 「コンテイジョン」「マジック・マイク」のスティーヴン・ソ...
- 2013.09.30 (Mon) 16:04 | こんな映画見ました〜
- この記事へのトラックバック
-
- 「サイド・エフェクト」
- 完成された作品。見事、と言う他ない。監督スティーヴン・ソダバーグ、50歳にしてこの完成度。しかし、確かに魅惑の光は輝いてはいたけれど、その中には爆発的なエモーションは無かった、と言うべきか。完成し過ぎ、こなれ過ぎ、という感じ。 そう考えると、この作品を劇場公開最後の作品にするとスティーヴン•ソダバーグは表明しているが、それでいいのかもしれない。最も好きな映画監督の一人スティーヴン•ソダ...
- 2013.09.30 (Mon) 17:15 | ここなつ映画レビュー
- この記事へのトラックバック
-
- 「サイド・エフェクト」
- 完成された作品。見事、と言う他ない。監督スティーヴン・ソダバーグ、50歳にしてこの完成度。しかし、確かに魅惑の光は輝いてはいたけれど、その中には爆発的なエモーションは無かった、と言うべきか。完成し過ぎ、こなれ過ぎ、という感じ。 そう考えると、この作品を劇場公開最後の作品にするとスティーヴン•ソダバーグは表明しているが、それでいいのかもしれない。最も好きな映画監督の一人スティーヴン•ソダ...
- 2013.09.30 (Mon) 17:17 | ここなつ映画レビュー
- この記事へのトラックバック
-
- サイド・エフェクト ★★★★
- スティーブン・ソダーバーグ監督が、薬の副作用が招いた殺人事件と、その事件に潜む陰謀を描いたサスペンス。幸福な生活を送っていたエミリーは、夫がインサイダー取引で収監されたことをきっかけに、かつて患ったうつ病が再発。精神科医のバンクスが処方した新薬により、...
- 2013.10.04 (Fri) 17:29 | パピとママ映画のblog
- この記事へのトラックバック
-
- 映画『サイド・エフェクト』を観て
- 13-70.サイド・エフェクト■原題:Side Effects■製作年、国:2013年、アメリカ■上映時間:106分■料金:1,800円■観賞日:9月9日、TOHOシネマズみゆき座(日比谷) □監督・撮影・編集:スティーヴン・ソダーバーグ◆ジュード・ロウ◆ルーニー・メーラ◆キャサリ...
- 2014.02.09 (Sun) 00:33 | kintyre's Diary 新館
- この記事へのトラックバック
-
- サイド・エフェクト
- うーんこれは他人事ではない。私も精神科医から処方箋をもらって薬を飲んでる身ですからね、ただ、新薬ではないですけども。 ジュード・ロウ、ルーニー・マーラ、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、チャニング・テイタムさんら共演。うふっ 精神科医バンクスのもとに、夫マーティンがインサイダー取引の罪で収監され出所した、うつ病の女性エミリーが来院する。新薬を処方するも副作用で夢遊病を発症してしまう。そして、...
- 2014.03.22 (Sat) 09:33 | いやいやえん