心のままに映画の風景

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ザ・マスター

The Master10

第2次世界大戦後のアメリカ。
軍病院のメンタルテストで問題を指摘された元海兵隊員のフレディ(ホアキン・フェニックス)は、アルコール依存を抜け出せず、トラブルを繰り返しす日々を送っていた。
ある日、宗教団体「ザ・コーズ」の教祖ドッド(フィリップ・シーモア・ホフマン)と出会ったフレディは、ドッドに自分を導いてくれる可能性を見出し、行動を共にするが…。


新興宗教「サイエントロジー」をモデルに、カリスマ教祖と迷える復員兵の愛憎入り交じる人間関係を描く。

2013年 3/22公開 アメリカ映画
監督 ポール・トーマス・アンダーソン

危険ゆえ{★★★3/5}

「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」から5年振りになるポール・トーマス・アンダーソンの新作。
今年のアカデミー賞で、ホアキン・フェニックス、フィリップ・シーモア・ホフマン、エイミー・アダムスと、主要キャスト3人が揃って主演&助演賞にノミネートされた作品。
トム・クルーズが心酔する「サイエントロジー」らしき宗教団体の“マスター”と、その信者になった男の絆と魂の葛藤を描く。
The Master11
宗教は本当に心の拠りどころとなるのか、ましてやカルトと言われる団体に、人はどうして惹かれていくのか興味がありましたが、ポール・トーマス・アンダーソンは、ありがちな宗教批判をせず、逆に宗教と結びつけるのを避けたい印象すら受けました。
人生に迷い、不安定で悩みを抱える主人公が、怪しい教祖や思想に洗脳されていくお話かと思ってたけど、ちょっと違ってました。

挙動不審で怪しい酒を造るフレディ、いかにもありがちな教祖像のトッド。
面白いと言えるストーリーでなければ、ドラマティックな展開もなく(それがPTA監督らしい?)誰にも共感や共鳴はできない。
けれど、フレディとマスターの不思議な友情なのか?ホモ的な何かなのか?自分の投影なのか?
お互いが、こいつ、危なくない?と思いながらも離れられなくなっていく、そんなスリルをあえて望んでるかのよう。
「教祖と信者」という関係だけではない二人と、カリスマ性あるマスターの妻ペギー(エイミー・アダムス)が裏でしっかりと実権を握っているという、混沌とした人間関係や共依存は、役者達の演技力の高さで興味深く観れました。
とにかく、ホアキンとホフマンの演技合戦は見応え十分で、やっぱり何をやらせても上手い人は上手いもんだと感じます。
ザ・マスター
*砂で作った全裸の女性、老いも若いきもスッポンポンの女性信者、海上を進む船、デパートの店内など、印象に残るショットがたくさん。
*猫背や歩き方からも複雑な人間性が伝わってくるホアキンのお芝居が素晴らしかった。
そう言えば、彼もカルト教団員の両親と変な環境で育ったのでしたね…。
*フィリップ・シーモア・ホフマンは助演よりむしろ主演?!カリスマ性と薄っぺらさが絶妙だった。
こう言う弁舌なだけの人物に、人は惹かれていくものなんだな~。
*別の見方をすると、トッドとフレディは、過去と未来なのかもしれない。
「クラウド・アトラス」のようなふりもあったし(笑)

Comment

こんばんわ
編集
フィリップ・シーモア・ホフマンってこういう胡散臭い役を演じると本当に上手いですよね。
そしてその教祖様に負けず劣らずのホアキン・フェニックスも素晴らしいの一言。

そんな2人が演じたドッドとフレディの関係性。友人でもあり、ホモ的な関係であり、ライバルでもあるような面白さがありましたね。
相互依存とは傍から見ると本当に面白いですわ。
2013年03月30日(Sat) 17:47
にゃむばななさんへ
編集
こんばんは。

内容のウケはさまざまでしょうが、この演技合戦は観る価値ありますよね。
フィリップ・シーモア・ホフマンって、あの外見が既に反則です(爆)
いつの間にかすっぽんになった女性信者の中で、歌い踊る教祖なんて、もうこいつ絶対にまやかしですもん。
こーいうとこもホント、上手いし、不安定で疑心暗鬼なホアキンも凄かったです。
2013年03月31日(Sun) 22:53












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