ルビー・スパークス
2013, 03. 17 (Sun) 19:43
若くして天才と騒がれ、華々しいデビューを飾った小説家のカルヴィン(ポール・ダノ)は、2作目を書けず、長いスランプから抜け出せない状態。
ある日、理想的な女性が夢の中に現れ、彼女をヒロインにした小説を思いつく。
“ルビー・スパークス”と名付け創作に没頭するカルヴィンの前に、なんと想像上であるはずのルビー(ゾーイ・カザン)が現実に現われ…。
小説家の青年と、彼が創り上げたヒロインの恋の行方を描くファンタジック・ラブ・ストーリー。
2012年 12/15公開 アメリカ映画
監督 ジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス
実体化した理想像{★★★★4/5}
「リトル・ミス・サンシャイン」から6年ぶりとなるジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス監督の新作映画。
ルビー役と脚本を務めたのは、エリア・カザン監督のお孫さんであるゾーイ・カザン。
プライベートでもポール・ダノと恋人同士だそう。
小説のヒロインが現実に現れるミラクルラブは、前半がコミカルな笑い、中盤からは男と女の恋愛をシュールでリアルな視点で描いている。
監督も主演もカップルだからか、ファンタジーながらもかなり現実的な怖さもあった(笑)
女性経験が乏しい草食系男子と不思議系女子、ラストの流れは、配給が同じ「(500)日のサマー」と似たような感じかな(ルビーなのか?それともサファイアか~笑)。
スクリーンから飛び出してきた俳優と恋に落ちるウディ・アレン「カイロの紫のバラ」も思い出した。

長いブランクに陥るカルヴィンは、夢で出会った女性ルビーに創作意欲をかき立てられ、ひたすらタイプを打ち続ける。

ある朝、目覚めるとキッチンにルビーが…??!!
幻覚?病気?^^

兄以外、友達付き合いをしないカルヴィンに対し、ルビーは好奇心旺盛で世界を広げようとする。
初めはルビーを尊重していたカルヴィンだったが、気に入らないと何度かルビーの性格を書き変えてしまう。
母親(アネット・ベニング)と個性的な義理父(アントニオ・バンデラス)に優しい気持ちすら持てず、人間として大人になっていないカルヴィンが、ルビーに真実を教える件は、ホラーのようにグロテスクだった。
「(500)日のサマー」とは違い、恋人に翻弄されても、タイプさえすれば自分が好むようにできるトコが厄介だが、同時に「人は自分の思うようにはならない」ことは教えてくれる。
恋人、夫婦、または子供との関係…。
不満や苛立ちを覚えるのは、愛情で結ばれているはずなのにと、自分の理想を相手により強く押し付けようとしてしまうから。
人は自分とは違うのだと認識し、愛する人であれば尚更、他者を尊重しなければならない。
それが成長であり、パートナーとしての義務でもあると思う。

タイプからパソコンに代え、ルビーとの経験を基に新たな小説を書き上げたカルヴィン。
ひとつ成長したかのような予定調和なラストだったが、ルビーと出会った時、雄なのにしゃがんでオシッコするカルヴィンの愛犬スコッティに「ありのままを受け入れることが大切」と言ったルビーは、もしかしたら創造主カルヴィンが、どこかで自分を変えなければならないと思っている潜在意識の現われなのかもしれない。
ルビーは理想の自分でもあったのかなと思えた。
*うちのワンコも♂ですが、外では足を上げてオシッコするけど、家ではシートの上で♀のようにしゃがんでします(笑)
*モダンなデザインながらも生活感がない閑散とした空間の一軒家がなかなか良かった。
*プールのシーンがロマンチック。
*一風変わった役が多いポール・ダノは、オタクながらもいつもより素敵に見えた(笑)
*他人を変える努力より、自分が変わる努力をした方が近道。
*地元でやっと公開されたけど、来月にはもうDVDが出るらしい…。
「リトル・ミス・サンシャイン」から6年ぶりとなるジョナサン・デイトン&ヴァレリー・ファリス監督の新作映画。
ルビー役と脚本を務めたのは、エリア・カザン監督のお孫さんであるゾーイ・カザン。
プライベートでもポール・ダノと恋人同士だそう。
小説のヒロインが現実に現れるミラクルラブは、前半がコミカルな笑い、中盤からは男と女の恋愛をシュールでリアルな視点で描いている。
監督も主演もカップルだからか、ファンタジーながらもかなり現実的な怖さもあった(笑)
女性経験が乏しい草食系男子と不思議系女子、ラストの流れは、配給が同じ「(500)日のサマー」と似たような感じかな(ルビーなのか?それともサファイアか~笑)。
スクリーンから飛び出してきた俳優と恋に落ちるウディ・アレン「カイロの紫のバラ」も思い出した。

長いブランクに陥るカルヴィンは、夢で出会った女性ルビーに創作意欲をかき立てられ、ひたすらタイプを打ち続ける。

ある朝、目覚めるとキッチンにルビーが…??!!
幻覚?病気?^^

兄以外、友達付き合いをしないカルヴィンに対し、ルビーは好奇心旺盛で世界を広げようとする。
初めはルビーを尊重していたカルヴィンだったが、気に入らないと何度かルビーの性格を書き変えてしまう。
母親(アネット・ベニング)と個性的な義理父(アントニオ・バンデラス)に優しい気持ちすら持てず、人間として大人になっていないカルヴィンが、ルビーに真実を教える件は、ホラーのようにグロテスクだった。
「(500)日のサマー」とは違い、恋人に翻弄されても、タイプさえすれば自分が好むようにできるトコが厄介だが、同時に「人は自分の思うようにはならない」ことは教えてくれる。
恋人、夫婦、または子供との関係…。
不満や苛立ちを覚えるのは、愛情で結ばれているはずなのにと、自分の理想を相手により強く押し付けようとしてしまうから。
人は自分とは違うのだと認識し、愛する人であれば尚更、他者を尊重しなければならない。
それが成長であり、パートナーとしての義務でもあると思う。

タイプからパソコンに代え、ルビーとの経験を基に新たな小説を書き上げたカルヴィン。
ひとつ成長したかのような予定調和なラストだったが、ルビーと出会った時、雄なのにしゃがんでオシッコするカルヴィンの愛犬スコッティに「ありのままを受け入れることが大切」と言ったルビーは、もしかしたら創造主カルヴィンが、どこかで自分を変えなければならないと思っている潜在意識の現われなのかもしれない。
ルビーは理想の自分でもあったのかなと思えた。
*うちのワンコも♂ですが、外では足を上げてオシッコするけど、家ではシートの上で♀のようにしゃがんでします(笑)
*モダンなデザインながらも生活感がない閑散とした空間の一軒家がなかなか良かった。
*プールのシーンがロマンチック。
*一風変わった役が多いポール・ダノは、オタクながらもいつもより素敵に見えた(笑)
*他人を変える努力より、自分が変わる努力をした方が近道。
*地元でやっと公開されたけど、来月にはもうDVDが出るらしい…。
コメント
マリー
好きだった~
私も最近、観たんです~
なかなか好きな作品でした・・・
脚本も彼女だったんだ~。ラスト近くのあのエキセントリックに叫ばされるシーンなんて、リアルで怖かったですね~。
ポール・ダノはこういう役が本当に似合う。
不思議なお話だったけど、ちょっぴり切なくてラストは明るい光が見えてよかった!
レビュー書かなきゃ!!
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