チキンとプラム~あるバイオリン弾き、最後の夢~
2012, 11. 15 (Thu) 23:59
天才音楽家のナセル・アリ(マチュー・アマルリック)は、大切なバイオリンを妻に壊されてしまう。
代わりのバイオリンを探してみるものの、気に入ったものが見つからない。
絶望したナセル・アリは死ぬことを決意し、自室に引きこもり人生を追想する
自伝的コミックを映画化したアニメ「ペルセポリス」で注目されたイラン出身の女流監督マルジャン・サトラピが、自身初の実写作品に挑んだコメディ・ドラマ。
死を決意した主人公が、最期の8日間で振り返るほろ苦い人生の思い出の日々を綴るラブ・ストーリー。
2012年 11/10公開 フランス/ドイツ/ベルギー映画
監督 マルジャン・サトラピ
ある男が死を決意した時、これまでの人生を振り返る8日間がカウントダウンされた。
重くなりがちなお話は、アニメーションやファンタジックな映像でコミカルに語られ、短い時間ながらもまとまっているお話でした。
コミカルと言っても、声が出るような笑いではありませんが、ナセル・アリと関わった人たちの回想と未来、苦悩と皮肉がユーモラスに描かれた大人向けメルヘンチックな作品でしょうか。
アンティークな街並みや衣装がお洒落です。
↓足元の映像や靴音の効果が上手い。

芸術家らしい繊細なナセル・アリをマチュー・アマルリックは好演でしたが、ただ、このような身勝手な男に共感はできず、むしろ、大切なヴァイオリンを壊した妻の気持ちの方が何となく分かります。
芸術家で家庭人には向かない男と分かっていても、自己の世界に篭っていられたら辛いでしょうね。
途中からナレーションが死の天使アズラエルと分かり、7日目から急激に惹き込まれました。
これはオチと言うのかな、、、ナセル・アリが死を選んだ理由もありなんだろうな~と。
チョッピリ切ないラブストーリーが好みの方には楽しめそう。
コメント
ノルウェーまだ~む
同じで嬉しい
オリーブリーさん☆
やっぱり純愛ものとかラブストーリーに針が触れないので、私も同感ですわ。
繊細な芸術家としてのナセルのことは、頭ではわかっていても、心では理解できないので、どうしても妻目線で観てしまうよね。
なので、美しく切ないファンタジーとして認識できなかったなぁ。
rose_chocolat
独特・・・。
表現方法がちょっと独特でしたよね。
これもありなのでしょう。
が、こういう切り口を見慣れてないせいか、観終わって複雑でした。イスラム社会ならではの話です。
オリーブリー
まだ~むさんへ
こんにちは。
予告見て、ちょっとラブコメっぽいのかと思ってたら、コメって部分も、うーん、、、って感じでした(^_^;)
マチューさんだから何とか観れたけど、こんな男は困りますよね。
特に現実的な女には、理解しようにも難しい(笑)
作風は変わっていたけど、好みは分かれそうですね。
オリーブリー
rose_chocolatさんへ
こんにちは。
ああ~、きっとそうですわ、見慣れてないのも入り込めなかったひとつかもしれません(苦笑)
毛色の違いが新鮮ではあったのですが、楽しめたかどうかというと微妙でした(苦笑)
屈託の無い子供たちの未来図は笑えた(?)かも^^
たいむ
勘違い
こんにちはw
すっかり音楽モノだと勘違いしていたんですよねー
しかも主人公がいただけない男なのに
それで純愛?って何???みたいな(^^;;;
眠気と闘いつつ、
最後の走馬灯に一瞬だけホロリとしてあとは忘れました(笑)
オリーブリー
たいむさんへ
こんばんは。
映像のセンスがあるとは思うのですが、登場人物全てに共感ポイントがないのが辛かったですよ。
純愛なんて綺麗な言葉だけど、これじゃ、結局、身勝手で自己満足じゃないのかい、なーんて(苦笑)
sakurai
うーん
わかるけど、わざとわかりたくないみたいな男だったわ。
芸術家を夫にした時点で、妻の覚悟が足りなかったような気がしないでもないですが、ひどい話ですよ。
でも、非道く見せない見せ方がこの映画の魅力ですかね。
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