危険なメソッド
2012, 11. 02 (Fri) 13:30
1904年、チューリッヒ。
若き精神科医ユング(マイケル・ファスベンダー)は、精神分析学の大家フロイト(ヴィゴ・モーテンセン)が提唱する“談話療法”を新たな患者ザビーナ(キーラ・ナイトレイ)に実践する。
彼女が抱える性的トラウマを突き止めたユングは治療に成功するが、二人はいつしか医者と患者の一線を越え、愛人関係となり、フロイトとの間にも溝が生じ始める…。
デヴィッド・クローネンバーグ監督が脚本家クリストファー・ハンプトンの戯曲を映画化した伝記ドラマ。
ユングとフロイトの友情と決別の軌跡を、知られざる史実をベースに実在したある女性患者との関係に焦点を当ててミステリアスかつ官能的に描き出す。
2012年 10/27公開 イギリス/ドイツ/カナダ/スイス映画
監督 デヴィッド・クローネンバーグ
デヴィッド・クローネンバーグ作品ではお馴染のヴィゴ・モーテンセンと、いまやあらゆるジャンルで引張りだこなマイケル・ファスベンダーが、偉大な心理学者であるジークムント・フロイトとカール・グスタフ・ユングを演じ、この二人に影響を与えたとされるザビーナには、キーラ・ナイトレイ、「快楽に身をゆだねろ」の一言で、ユングに火をつかせたフロイトの弟子、オットー・グロスにヴァンサン・カッセル(出番わずか)と豪華なメンバー。
一時は親密な交友関係にあったフロイトとユングが、理論や主義、環境、境遇の違いから、次第に懐を別つ過程と、統合失調症で精神病院に収容されたザビーナと一線を越えたユングの葛藤が軸となり、精神を病んだ経験者が精神科医を目指し、治療にあたった精神科医が心に不安を覚えていくというような、人間の精神の複雑さがあらゆる側面で描かれていました。

まるでサルのように下顎を突き出した表情、喋り方から身体の線ひとつひとつにまで、怒りや恐怖に囚われた内面感情を表現しつくしたキーラが見事でした。
その怪演は最初だけで、治療の効果で段々と普通になっていくので(そんなものなのか?と不思議だが)、後は全体的に地味な印象。
ヴァイオレンスも封印されてますから(苦笑)
でも病んでるキーラを観てると、こちらまで顔にシワが寄ってしまうから、これがもっと続くと、ホントに疲れたと思う。
(洗濯板の)胸ポロリ、お尻ペンペンと熱演でした(笑)

*精神、心理、性に対する議論を交わすシーンが多く、真面目に考えたことが無いので辛かった。
*わずかなワンシーンごとに、年代や場所が変わり、これも分かりにくくて戸惑った(ユングの奥さん、いつの間にか子だくさんで、時の経過だけが把握できる)
*ロケーションは美しい。
*四つんばいになったキーラの胸を見ると、相当な貧乳でビックリする(汗)
*「シェイム」以来、マイケルさんのラブシーンにはつきまとわれるモノが…。
コメント
めえめえ
キーラ、確かにコルセットから何かはみ出していましたね(汗)
「パイレーツ~」のときはかなり締め付けていたから、
お胸が盛り上がっていましたが、
胸で勝負しなくても、今回は冒頭の顔の部分だけで名演技でした…
精神分析学は難しかったです。
dai
こんばんは
キーラを始め優陣は良かったと思うのですが、
会話劇という部分で盛り上がりに欠けているように
どうも感じてしまったのが残念でした。
オリーブリー
めえめえさんへ
こんばんは~。
段々と難しいセリフが多くなってきたけど、前半は見せ付けられましたねぇ。
キーラと同じように、下顎が出ちゃいそうになるほど、神経(?)が辛くなってきました(苦笑)
「パイレーツ」の時は、メイクさんがかなりの時間をかけて、ドレスの谷間を作り上げたそうですよo(^▽^)o
オリーブリー
daiさんへ
こんばんは。
俳優さんたちはみんな印象に残りましたが、お話はそんなにノレませんでした。
やはり舞台劇向きなのかもしれませんね。
ノルウェーまだ~む
しゃくれ顔
オリーブリーさん☆
BIGLOBEが5日間もメンテ中で、すっかり暇な日々でした(笑)
キーラ熱演でしたね。
私も途中からあっさりと治ってしまって、あとはなかったかのような振る舞いだったのが、ちょっと?でした。
途中の難しい会話でしっかりウトウトしてしまい、それで時代と場所が混乱したのかと思ったら、皆さんそうだったのね。安心した~~
オリーブリーさんがキーラの貧乳にビックリしていて笑っちゃいました!
オリーブリー
まだ~むさんへ
こんばんは。
わわっ、、、メンテが5日間って、長いですっ!!
時間の余裕がある時に、何も出来ないって、辛いですよね、、、。
>途中からあっさりと治ってしまって
ですよね~~(苦笑)
あの状態のキーラで引っ張られる物語かと思ってたので、ちょっと肩透かしな感じはしました。
それだけユングの治療法に効果があったと取れるけど、結局、実体験(?笑)云々って、何だかなぁ~~でした(^_^;)
私も数回、声を殺して大あくびしましたけど、キーラの貧乳に眼が冷めました(大爆)
前半に良い演技しただけに、あの脱ぎっぷりは返ってマイナスでは??~なーーんて^^
にゃむばなな
こんばんわ
確かにこの作品は舞台向きなのかも知れませんね。
それにしてもキーラ・ナイトレイのまな板っぷり、もとい演技はお見事。
ちょっとオーバーアクトにも見えたところもありましたけど、この女優さんがオスカーを手にする日を楽しみに待ちたいと思えましたよ。
オリーブリー
にゃむばななさんへ
こんばんは。
キーラは脱ぐ必要は全くありませんね(笑)
余計なモノは出さなくても、演技で勝負できます^^
sakurai
洗濯板!!
ヨシヒコ流にいうと、「ムネタイラ」なようですが、それでも惜しげなく(こんだけビッグネームになっても)さらけ出す魂には感服です。
わたくし、倫理などを教えながら、この二人のことを、きちんとわからず、適当に(すいません!)教えていたのですが、これでしっかとわかりました。
すんごくお勉強になったです。
クローネンバーグの映画でお勉強できるとは思わなかったです。
考えてみりゃ、ずっと精神世界を探求してきた方ですから、ここに行きつのも道理かも!と思ったところっす。
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