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2012, 11. 17 (Sat) 00:12

「スリーデイズ」 2011年
スリーデイズ10
2008年のフランス映画「すべて彼女のために」を「クラッシュ」「告発のとき」のポール・ハギス監督がリメイク。
殺人の罪で投獄された妻の無実を信じる大学教授が、命を懸けた脱獄計画を練り上げ、実行に移すさまをスリリングに描く。

いくら無実の罪を着せられたからといって、ここまでやるか?と釈然とせず、ものすごーく嫌な気分にさせられたオリジナル。
後味の悪さは同じだけど、ポール・ハギスの腕が良かったのか、話が分かっている分、気楽に観れたのか、そう好きではないんだけど、フランス人の俳優さんよりは、ラッセル・クロウに親しみが沸いたのか(笑)
チラリと出たリーアム・ニーソンが伝授(?)する脱獄予備知識がオーラ満開!
エリザベス・バンクスはダイアン・クルーガーほど情緒不安定ではなかったのも好印象。
音楽もサスペンスらしく、ラストのアクションは、動物園への寄り道でハラハラな展開。
ほぼ忠実にリメイクされていたけど、壁一面に色々と貼り付けていくシーンは、オリジナルの方が本気度が高かったかな。
平たく言えば、娯楽作品としてオリジナルより面白く観れた!
★3.8

「小悪魔はなぜモテる?!」 日本未公開
EASY A12
ちょっとしたウソから、ふしだらな噂を広められた女子高生が、小悪魔を演じ通す姿を痛快に描いた青春コメディ。
目立たない存在だった女子高生オリーヴは、ある噂が元で、あっという間に注目の的になる。
ゲイだったりモテなかったりする男子から懇願され、カモフラージュのセックスを偽装。
アバズレのレッテルを貼られたオリーヴは、開き直ってそのイメージを貫き通すことを決意。
授業で取り上げられた「緋文字」のイニシャル“A”を縫い付けた服を身に着けるが…。

原題「EASY A」、ヘンテコなタイトルにされ、DVDスルーは勿体無い。
実にポジティブで明るくて軽くて楽しいお話でした♪
宗教やセックス感なども散りばめ、差別や偏見を逆手に取る賢い女子の奮闘記(?笑)
パトリシア・クラークソンとスタンリー・トゥッチの家族がいい!!
スパイス効いた会話が楽しいの♪
底抜けに明るく素直なエマ・ストーン、“ダサい曲”にどんどん嵌っていくハスキーボイスがチャーミングです(笑)
「ステイ・フレンズ」の方を先に観てたけど、ウィル・グラックって、今後、ステキなラブコメを作ってくれる監督なのかも(期待!)
★4.3

「エッセンシャル・キリング」 2011年
ESSENTIAL KILLING12
アメリカ軍に拘束された男が、護送中のアクシデントで、寒冷の大自然の中へと脱走する。
生き延びるため、男はただひたすら逃げ続ける。
「アンナと過ごした4日間」が印象に残るイエジー・スコリモフスキ監督の最新作。
「バッファロー’66」のヴィンセント・ギャロは、ヴェネチア国際映画祭で最優秀男優賞を受賞。

男の正体や目的、場所など何一つ明かされません。
むしろ、それは無用な逃亡劇。
極限状態の雪深い森でのサバイバルがとってもスリリングで、一言もセリフを発しないヴィンセント・ギャロの生存行動に目を奪われる。
傷を負い、ある家に辿り着いた男は、住んでいる唖者の女性(エマニュエル・セニエ)に介抱され、翌朝、用意された白馬に乗り森の奥へと消えていく。
生の世界から死の世界へ導いていく「デッドマン」を思い出しました。
★4