第84回アカデミー賞Ⅱ
第84回アカデミー賞授賞式。
今回は“映画愛”がテーマとなり、会場は映画館のイメージでつくられたそうです。
アメリカ映画『ヒューゴの不思議な発明』と、フランス映画『アーティスト』の対決がおおまかな構図のようで…。
どちらも互いの国への映画オマージュに溢れた作品だそうですが、仲良く5部門の受賞を分け合うこととなりました


作品賞、監督賞、主演男優賞などの主要部門は『アーティスト』が、美術賞、撮影賞、視覚効果賞など技術部門は『ヒューゴ』と、それぞれの作品の特徴が評価されたのでしょうね。
8年ぶりに司会を務めたビリー・クリスタルは、もっと小気味良く笑わせてくれるのかと思っていましたが、意外とそつがなく(笑)式全体が淡々と進めらた感じがしましたが、オープニングビデオやミュージカル風に紹介する作品など、彼の個性は発揮されていたと思います。
ここ数年、俳優さんのホストが続いたからか、若干、華が薄かったような気もしますが、降板云々の結果、キッチリこなせるのは力量なんでしょう!
助演女優賞を受賞したのは『ヘルプ 心がつなぐストーリー』のオクタヴィア・スペンサー。
この助演女優部門は、『アルバート・ノッブス』のジャネット・マクティア以外(『タンブルウィーズ』(日本未公開))他の4人が皆が初ノミネートというのも注目!


助演男優賞を受賞したのは『人生はビギナーズ』のクリストファー・プラマー。
82歳、長いキャリアです!!
わが国で言えば、かくしゃくとする三宅久之のお爺さまと同じですかっ(爆)
名前を呼ばれて壇上に上がる足元もしっかりとしていて…ますますのご活躍を期待!!
わたし、爺さまに弱いので…おめでとうございます!!
この部門、「エクソシスト」のマックス・フォン・シドーもプラマーと同年代、ニック・ノルティは71歳だそうです。
マックス・フォン・シドーの「エクソシスト」は、中学の頃だったか、叔母と観に行きました。
子供には衝撃的でしたよ(笑)


記憶の中ですが、おそらく、子供向け映画以外、初めてスクリーンで観たのが「サウンド・オブ・ミュージック」です。
まだ小学生の低学年だったけど、映画好きな家族だったので、連れて行ってもらえました。
それから何度も何度も観た映画です。
トラップ大佐は、笛ひとつで子供達をアッと言う間に誘導(?)します(笑)
子供心に、こんなパパは嫌ァ~と思う流れだったけど、ギターの弾き語りの「エーデルワイス」、ナチ政権…大人になると色んな背景が見えてきて、歌や兄弟のパフォーマンスが楽しいと単純に思ったのと違うものが見えてきました。
クリストファー・プラマー、本当に長いキャリアです!!
プレゼンターさん。

「プレゼンター」をドキュメンタリー撮影すると言うロバダウさんと現実的な秘書(笑)

今回、初のプレゼンターに舞い上がるエマ・ストーンと慣れすぎてしまったベン・スティラー。

おまけ…
もう、何も言わない…o(^▽^)o
主演男優賞は『アーティスト』のジャン・デュジャルダンが初ノミネート初受賞。

予告でしか観たことなく、すっかり当時のオジサンみたいな俳優さんかと思ってたら、まだ39歳とかで…(;^_^A アセアセ・・・
サイレント時代の役者さんを研究されたそう。
とってもフレンドリーでスマートな人柄とお見受けしました。
ますます楽しみになりました~おめでとうござます!
主演女優賞は、史上最多、17回目のノミネートとなったメリル・ストリープが、『クレイマー、クレイマー』での最優秀助演女優賞、『ソフィーの選択』での最優秀主演女優賞に次いで、14回ぶりに2度目のアカデミー賞主演女優賞を受賞しました。

3度目の受賞をもたらした『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』では、イギリス英語や年齢に応じた身体能力など、演技の幅を見せつけ、英国初の女性首相サッチャーを見事に演じた成果でしょうか。
またメリルのスピーチがいい!!
「今、聞こえるの、アメリカ中の半分くらいは、またメリル?と言ってるのが…でも、どうでもいいわ(笑)」と。
嫌味なくこう言えるのは、やっぱりそれなりの実力とキャリアがあるからこそ。
しゃれっ気の中に、(老いの)真実があり、好き嫌いは別として、こんなに一流な女優でも(だからこそ)しっかりと自分を分かっていると言うのか、(誰も否定も拒否もしていないのに)地に足がついている生き方が素晴らしいと思う。
これって、若手へのアドバイスでもあるんだよね…。
今回のドレスから、既に取る気満々オーラなメリルだったけど(爆)彼女の素晴らしさを再確認させられました。
プレスのインタビューで、キャサリン・ヘップバーンが4度のオスカーを受賞したと聞き、「わかったわ…」と、まだ頑張るようです(笑)
『アーティスト』が、監督賞、作品賞を受賞。
サイレント映画が作品賞を受賞するのは、第1回アカデミー賞『つばさ』以来、83年ぶりのこととなり、フランス映画が作品賞を受賞するという史上初の快挙を成し遂げました。

監督のスピーチにもありましたが、この作品にはなくてはならない、(第1回ゴールデン・カラー賞を受賞した)アギーの存在が大きいようですよ!
数回、カメラに写されていたけど、大人しくてイイコですね。

メリルとジャンさん。

「とったどっ!」
どや顔!!
「ママン~~~よかったねぇ^^」

「よしよし…」
あったかい♪
去年のオスカー受賞者、コリン・ファース、ナタリー・ポートマン。

サプライズと言えば、こちらでしょうか。
長編アニメ賞を受賞した『ランゴ』のゴア・ヴァービンスキー。

ディズニー/ピクサー不在で、いつもそこばかりじゃァね(苦笑)
壇上に上がったヴァービンスキー監督も驚きを隠せない様子で、「子どもみたいな大人が作った映画。ジョニー・デップ、キャストの皆さんが、それぞれのシーンに命を吹き込んでくれた。ありがとう」と。
声だけでなく動きも演じたアンメーションなので、俳優さんたちも受賞をきっと喜んでいるでしょうね。
おめでとうございます♪