ゾンビランド
2010, 09. 14 (Tue) 17:47

謎の新型ウィルスに感染した人間がゾンビ化し、人類の大半が人食いゾンビであふれかえってしまった世界。
引きこもり青年のコロンバス(ジェシー・アイゼンバーグ)は、独自に編み出した“32のルール”でなんとか生き延びていた。
故郷へと向かう途中、ゾンビ退治に執念を燃やすタフガイ男のタラハシー(ウディ・ハレルソン)と出会い、彼の車に同乗する。
したたかな姉妹ウィチタ(エマ・ストーン)とリトルロック(アビゲイル・ブレスリン)も加わり、“ゾンビ無縁の天国”ロサンジェルス郊外の遊園地“パシフィックランド”を目指すのだが…。
ゾンビ化したアメリカ合衆国で、偶然出会った男女4人が繰り広げる命がけの痛快ゾンビ・コメディ。
ブラック・ユーモアと過激なバイオレンスで描き出し、全米で大ヒットを記録。
彼らが目指したのは夢の国{★★★★4/5}
ゾンビものは敬遠してしまう人が多いと思いますが、こちらの作品のゾンビはあくまで背景的な存在です。
そうは言っても、肉が引き裂かれたり、血が飛び散ったりはしますが、ゾンビ好きではないわたしでも、オープニングの乳出しゾンビやチビゾンビに爆笑です。
おまけにスロー再生なので、必死さは逆に可笑しく、ちょっとした美しさまで感じます。
「有酸素運動」「まず太めが食べられた」でツボをグッと掴まれてしまい、最後まで楽しめました。
コメディタッチではありますが、人間ドラマな部分がメインで、青春再生ロード・ムービーと言ったとこでしょうか。
珍味なテイストで面白かったです!
引きこもりでオタクのコロンバスは、生き残る為に独自のゾンビ・マニュアルを持ち、それを守って暮らしている慎重派。
コロンバスは旅の途中、スポンジケーキ“トゥインキー”を異様に愛する怖いもの知らずの肉体派タラハシーと、詐欺姉妹ウィチタとリトルロックに出会い、ロサンゼルス郊外の遊園地“パシフィック ランド”を目指すことになる。
誰も本名を名乗らないこの4人、おそらく普通の世界では負け組だったのでしょう。

ハリウッドに到着してから、映画のコネタが満載です♪
チャイニーズシアター前のゾンビたちは、いかにもな連中です。
地図も持ってるし(爆)
B・Mさんの豪邸での一件は爆笑ものでした。
コロンバスが次第にルールを破っていくあたりや、決して他人を信用しなかったウィチタとリトルロックが少しずつ心を開いていくあたりなどお決まりな流れですが、ゾンビ化した終末世界でそれがとても人間らしく思えて、タラハシーが“トゥインキー”を愛するのは、もしかして彼が告白した経緯からなのかな~とも思いました。
ゾンビがイッパイ出てきて襲われそうになるのに、何だかあたたかな気持ちになってしまいます(笑)
自分にとって不利益な事があると、誰もが敵のように感じてしまったりする事があるのかも知れませんが、こちらのようなゾンビが常日頃私達の周りにいると言う事にもなるのでしょうか。
どんな状況下でも、ささやかな楽しみを持ち、ストレスを溜めず、人と絆を深めるのは悪く無いことなんですよね。
ジャンルは違うけど「ザ・ウォーカー」や「ザ・ロード」より全然説得力があるように思えました(苦笑)
個性的な4人を演じた俳優さんがそれぞれとても良かったです。
ウディ・ハレルソン、強い!!
カッコ良かったです~!
器用な俳優さんと思ってますが、アクションもっと演じて欲しいかも。
B・Mさんは最高でした。
「ガーフィールド」後悔(?)してるんだ(笑)
エンド後も一笑いです。
2010年 7/4日公開 アメリカ映画
監督 ルーベン・フライシャー