瞳の奥の秘密
2010, 08. 28 (Sat) 14:20

刑事裁判所を定年退職したベンハミン(リカルド・ダリン)は、25年前の事件をテーマに小説を書くことにした。
かつての職場を訪ね、当時の上司であるイレーネ(ソレダ・ビジャミル)と再会する。
1974年、銀行員のモラレス(パブロ・ラゴ)の妻が自宅で暴行殺害され、ベンハミンは容疑者の検挙に執念を燃やすが…。
長年勤めた刑事裁判所を退職した男が、過去の思い出と向き合うサスペンス・ドラマ。
第82回アカデミー賞外国語映画賞を受賞。
目は口ほどにものを言う{★★★㊤3/5}
こちらの作品はミステリー仕立てのラブロマンス映画です。
犯人逮捕は出来たものの、解決には至らなかった事件を回想しながら、自分の人生を見つめ直していく男の物語。
事件当時のアルゼンチン情勢と絡み、意外なラストが用意されています。
必須ではありませんが、アルゼンチンの政治や司法制度を少しだけ調べておいたら良いかも知れません。
こんな恩赦がなされるなんて、かなり極端な左翼狩りか何かで官体制が腐敗していたのでしょう。
死刑が認められていないアルゼンチンで、「犯人は終身刑」と望んでいたモラレスだったので、ラストの展開は何となく予想が付きましたが、丁寧に紐解くような謎解きと、登場人物の深い内面、満員のサッカースタジアムのシーン、容疑者ゴメス(ハビエル・ゴディノ)をイレーネが自白に導くシーン、エレベーターのシーンなど、インパクトがある映像が多々あって、それらと共に物語りに惹き込まれていきました。

事件を追いながら、モラレスの妻に対する深い愛、ベンハミンと同僚パブロ(ギレルモ・フランセーヤ)の信頼関係や友情、そしてイレーネへの身分違いの恋を封印していく経緯を回想しながら、人間感情をしっかりと描いてあります。
サスペンスとロマンス、一時の清涼剤のようなコミカルさが、どれも相殺することがない良いバランスで仕上がっています。
アル中だけど仕事はデキる男パブロの言動が笑わせてくれ、彼の電話の受け答えに、次は何処だろう?と期待したり(笑)
勝手な捜査に上司からお目玉喰らうシーンも面白かった。
役者さんたちは、25年の時の経過でそれぞれが変わった部分、変わらない部分を巧みに演じ、若返りメイクにも全く違和感を与えられなかったのが良かったです。(モラレスの老いたハゲはチョット…でしたが)

ベンハミンが小説を執筆しながら過去に向き合う流れなので、ラストのエピソードを事実か否か?どう受け取ろうかと感じはしましたが、サスペンスを土台にして、一度は封印したイレーネへの愛に向き合った大人向けのラブ・ストーリーなので、登場人物の瞳に隠された真意を推理しながら楽しむ映画だと思います。
色んな目線がありました。
Aが上手く打てない古いタイプライターや、ドアの開閉など、細かい伏線が洒落ている作品です。
2010年 8/14公開 スペイン/アルゼンチン映画
監督 フアン・ホセ・カンパネラ
デスパレートな妻たち シーズン5
2010, 08. 27 (Fri) 11:34
第19話 「唯一無二」(8/25放送)

イーディの運転する車が電信柱に激突し、ウィステリア通りの住人達が駆けつける中で彼女は感電死してしまった。
葬儀の後、妻たちはデーブに頼まれ、遺骨を寮にいる息子トラバースのもとへ運ぶことになった。

4時間の道のり、彼女達はそれぞれイーディの思い出話しを始める。
ゴミの中からドーナツをほおばるスーザンをホームレスと勘違いしたイーディ。
それが二人の最初の出会いだった。
友達になりたかったからと、苦手なジョギングに付き合っていたスーザンは、イーディの男付き合いを批判してから関係がぎくしゃくする。
夫(当時)のカールと秘書の浮気をイーディに忠告されても信用しなかったスーザンだったが、3週間後にはイーディの言うとおりだったと思い知る。
もっと仲良くなれたのに、と後悔…。
化学療法を受け、周りの皆に助けてもらっていたリネットを、イーディがバーへと連れ出した。
気弱になっているリネットに「もっと闘う姿勢を見せて。あんたは誰よりも強い人間のはず。つわものだと思い出してガンをやっつけて。あんたはリネット・スカーボーなんだから。」と言う。
リネットはテキーラを飲み、ビリヤード勝負をする気になった。
ガンをやっつけたのは、あの時のテキーラだと、ずっとイーディに恩を着せられていたと笑う。

途中で車のタイヤがパンクしてしまい、マクラスキーさんが交換をすることに。
車を止めた辺りは、ウィステリア通りを出て行ったイーディが一時期住んでた所だとブリーが話しだす。
刑務所に居るオーソンと面会するため出かけるブリーだが、異様な雰囲気になかなか中に入れない。
看守から毎週女性の面会人がいると教えられ、それがイーディであると知る。
何を企んでオーソンに会うのか訪ねて問うが、「どれだけ愛されているのか分かっているのか?あなたのために入ったのに、何故支えてあげれないの?」と言われ、ブリーはやっとオーソンと面会する決意ができた。

カルロスと離婚後、イーディとクラブへと出かけたガブリエル。
シングルでホットな二人は、どちらが男性に飲み物をおごってもらえるか、マドラー集めで競いあった。
ガブリエルが勝利するが、「こんなに早く若さが消えてしまうなんて驚いてしまう。子供の頃から今日を楽しめ、おまえの明日には限りがあると声が聞こえていた。50歳まで生きないと分かってる。でも人と違う生き方ができて感謝している。」とイーディは言った。
ガブリエルは、早く死ぬとイーディは分かっていたと思うと話した。
トラバースの寄宿舎へ到着し部屋を訪ねた一行は、イーディが亡くなったことを告げる。
突然の報告に動揺は隠せないが、母とは疎遠で何もしてもらってないとトラバースは言う。
マクラスキーさんは「お母さんの事を何も分かっていない」と話しだした。
息子の命日に一人で飲んでいたマクラスキーに、自分にも息子がいる事を初めて明かしたイーディは、「まともな子供に育つよう、自分から手放した。将来恨まれてもいいくらい愛してる。」と話していたことを教える。
トラバースはわざわざ遠い所まで来てくれたお礼を言い、遺灰を撒いて欲しい場所は皆さんの方がご存知でしょうからと頼んだ。
帰宅後、骨壷を抱えお酒を飲みながら、「イーディ、あんたどうして欲しい?」とマクラスキーさんは語りかける。
すると玄関の扉が開き、ウィステリア通りを眺めたマクラスキーさんは、にくい演出をするとイーディに言う。
翌朝、5人は小さな骨壷にイーディを分け入れ、彼女の人となりを表す一言で別れを告げた。
ガブリエルは「セクシー」、ブリーは「鋭い」、リネットは「強い」、マクラスキーさんは「美しい」、そしてスーザンは「唯一無二」と。
イーディはそれぞれ彼女達の敷地内に撒かれた。
(イーディ)
こうして私はウィステリア通りに永眠する事になった。
遺灰は生前私が歩いた芝生の上や、その陰で休んだ木の下や、美しさを愛でたバラの花や、井戸端会議をしたフェンスの横にまかれた。
そして友人たちがお別れを言うと、一陣の風が残った私を空へと舞い上げた。
上空から見下ろすうちに、この世への未練が消えていく。
白いフェンスや家の前の車に別れを告げ、コーヒーカップや掃除機と縁を切る。
どれもごく当たり前の品々だけど、それらが積み重なって人生は形づけられる。
そして唯一無二の人生となるのだ。
まだ予感だけど、十分生きたって思えると往生際がいいみたい。
だから大丈夫。
私は目いっぱい生きたから――。
このシリーズが日本で放送される前から彼女の死は話題になっていましたが、こうしてこの日がやって来るとやっぱり寂しさでイッパイになりました

今回のナレーションは、メアリー・アリスではなく、亡くなったイーディ本人です。
オープニング、「皆の注目を浴びながら死ねた」と自らの死を語るイーディが実にイーディらしく、しかも最後に聞いた言葉がスーザンだったなんて、なんて気の毒な(笑)
ロード・ムービーのように描かれたイーディとの思い出。
どれも胸に染みるエピソードで、特にリネットとガブリエルの思い出は、イーディの人柄がよく現れていてとても良かったです
彼女ほど自由人でセクシーで情熱的で、辛辣な中に思いやりや愛がある人は他にいないと思います。
私も彼女の言葉に何度かハッとさせられたことがあります。
存在感のある人でした。
シーズン1からインパクトが強く特殊で(笑)
一見、近づきがたいし意地悪そうだし、なかなかお友達にはなれそうなタイプには思えなかったのですが、シリーズが進むにつれ、その行き過ぎな言動には意味があって、決して悪い人ではないと気づかせてくれました。
主婦達の元ダンナや恋人とくっ付くのがお得意で(笑)本気になると相手に逃げられ長続きしない気の毒なところではありましたが、イーディは男女問わず、いつも人と前向きに真剣に接していたかったのではないでしょうか。
彼女の人を見る目、気持ちを読むのは一流だったのに、デーブとめぐり合ってしまったのも彼女の運命だったのでしょう。
イーディありがとう、さようなら。
私も一言。
あなたの人生はゴージャスでした

さて、「シーズン5」はあと残り5話となりました。
秘密を知られたイーディが死んで、デーブはこれからどんな行動を取るのでしょうか。
マイクとキャサリンは…
オーソンの問題行動とブリーは…
まだまだ目が離せませんね

イーディの運転する車が電信柱に激突し、ウィステリア通りの住人達が駆けつける中で彼女は感電死してしまった。
葬儀の後、妻たちはデーブに頼まれ、遺骨を寮にいる息子トラバースのもとへ運ぶことになった。

4時間の道のり、彼女達はそれぞれイーディの思い出話しを始める。
ゴミの中からドーナツをほおばるスーザンをホームレスと勘違いしたイーディ。
それが二人の最初の出会いだった。
友達になりたかったからと、苦手なジョギングに付き合っていたスーザンは、イーディの男付き合いを批判してから関係がぎくしゃくする。
夫(当時)のカールと秘書の浮気をイーディに忠告されても信用しなかったスーザンだったが、3週間後にはイーディの言うとおりだったと思い知る。
もっと仲良くなれたのに、と後悔…。
化学療法を受け、周りの皆に助けてもらっていたリネットを、イーディがバーへと連れ出した。
気弱になっているリネットに「もっと闘う姿勢を見せて。あんたは誰よりも強い人間のはず。つわものだと思い出してガンをやっつけて。あんたはリネット・スカーボーなんだから。」と言う。
リネットはテキーラを飲み、ビリヤード勝負をする気になった。
ガンをやっつけたのは、あの時のテキーラだと、ずっとイーディに恩を着せられていたと笑う。

途中で車のタイヤがパンクしてしまい、マクラスキーさんが交換をすることに。
車を止めた辺りは、ウィステリア通りを出て行ったイーディが一時期住んでた所だとブリーが話しだす。
刑務所に居るオーソンと面会するため出かけるブリーだが、異様な雰囲気になかなか中に入れない。
看守から毎週女性の面会人がいると教えられ、それがイーディであると知る。
何を企んでオーソンに会うのか訪ねて問うが、「どれだけ愛されているのか分かっているのか?あなたのために入ったのに、何故支えてあげれないの?」と言われ、ブリーはやっとオーソンと面会する決意ができた。

カルロスと離婚後、イーディとクラブへと出かけたガブリエル。
シングルでホットな二人は、どちらが男性に飲み物をおごってもらえるか、マドラー集めで競いあった。
ガブリエルが勝利するが、「こんなに早く若さが消えてしまうなんて驚いてしまう。子供の頃から今日を楽しめ、おまえの明日には限りがあると声が聞こえていた。50歳まで生きないと分かってる。でも人と違う生き方ができて感謝している。」とイーディは言った。
ガブリエルは、早く死ぬとイーディは分かっていたと思うと話した。
トラバースの寄宿舎へ到着し部屋を訪ねた一行は、イーディが亡くなったことを告げる。
突然の報告に動揺は隠せないが、母とは疎遠で何もしてもらってないとトラバースは言う。
マクラスキーさんは「お母さんの事を何も分かっていない」と話しだした。
息子の命日に一人で飲んでいたマクラスキーに、自分にも息子がいる事を初めて明かしたイーディは、「まともな子供に育つよう、自分から手放した。将来恨まれてもいいくらい愛してる。」と話していたことを教える。
トラバースはわざわざ遠い所まで来てくれたお礼を言い、遺灰を撒いて欲しい場所は皆さんの方がご存知でしょうからと頼んだ。
帰宅後、骨壷を抱えお酒を飲みながら、「イーディ、あんたどうして欲しい?」とマクラスキーさんは語りかける。
すると玄関の扉が開き、ウィステリア通りを眺めたマクラスキーさんは、にくい演出をするとイーディに言う。
翌朝、5人は小さな骨壷にイーディを分け入れ、彼女の人となりを表す一言で別れを告げた。
ガブリエルは「セクシー」、ブリーは「鋭い」、リネットは「強い」、マクラスキーさんは「美しい」、そしてスーザンは「唯一無二」と。
イーディはそれぞれ彼女達の敷地内に撒かれた。
(イーディ)
こうして私はウィステリア通りに永眠する事になった。
遺灰は生前私が歩いた芝生の上や、その陰で休んだ木の下や、美しさを愛でたバラの花や、井戸端会議をしたフェンスの横にまかれた。
そして友人たちがお別れを言うと、一陣の風が残った私を空へと舞い上げた。
上空から見下ろすうちに、この世への未練が消えていく。
白いフェンスや家の前の車に別れを告げ、コーヒーカップや掃除機と縁を切る。
どれもごく当たり前の品々だけど、それらが積み重なって人生は形づけられる。
そして唯一無二の人生となるのだ。
まだ予感だけど、十分生きたって思えると往生際がいいみたい。
だから大丈夫。
私は目いっぱい生きたから――。
このシリーズが日本で放送される前から彼女の死は話題になっていましたが、こうしてこの日がやって来るとやっぱり寂しさでイッパイになりました


今回のナレーションは、メアリー・アリスではなく、亡くなったイーディ本人です。
オープニング、「皆の注目を浴びながら死ねた」と自らの死を語るイーディが実にイーディらしく、しかも最後に聞いた言葉がスーザンだったなんて、なんて気の毒な(笑)
ロード・ムービーのように描かれたイーディとの思い出。
どれも胸に染みるエピソードで、特にリネットとガブリエルの思い出は、イーディの人柄がよく現れていてとても良かったです

彼女ほど自由人でセクシーで情熱的で、辛辣な中に思いやりや愛がある人は他にいないと思います。
私も彼女の言葉に何度かハッとさせられたことがあります。
存在感のある人でした。
シーズン1からインパクトが強く特殊で(笑)
一見、近づきがたいし意地悪そうだし、なかなかお友達にはなれそうなタイプには思えなかったのですが、シリーズが進むにつれ、その行き過ぎな言動には意味があって、決して悪い人ではないと気づかせてくれました。
主婦達の元ダンナや恋人とくっ付くのがお得意で(笑)本気になると相手に逃げられ長続きしない気の毒なところではありましたが、イーディは男女問わず、いつも人と前向きに真剣に接していたかったのではないでしょうか。
彼女の人を見る目、気持ちを読むのは一流だったのに、デーブとめぐり合ってしまったのも彼女の運命だったのでしょう。
イーディありがとう、さようなら。
私も一言。
あなたの人生はゴージャスでした


さて、「シーズン5」はあと残り5話となりました。
秘密を知られたイーディが死んで、デーブはこれからどんな行動を取るのでしょうか。
マイクとキャサリンは…
オーソンの問題行動とブリーは…
まだまだ目が離せませんね

ヤギと男と男と壁と
2010, 08. 26 (Thu) 23:31

2003年、新聞記者ボブ(ユアン・マクレガー)は、妻の浮気をきっかけに、イラク戦争の取材を敢行すべくクウェートへ向かう。
かつて耳にしたことのある軍隊の超能力部隊にいたリン・キャシディ(ジョージ・クルーニー)と出会い、彼に同行することになるが…。
ジョン・ロンスン原作のノンフィクション「実録・アメリカ超能力部隊」を基に映画化したブラック・コメディ。
分かったような、分からないような…{★★★㊦3/5}
「実話」に基づくというその内容を、一体どこまで信じてよいのやら、何だか不思議な気分になる映画でした。
かつて米軍に存在した超能力部隊“新地球軍”で一番優秀な能力者だったというリンと、妻を寝取られ半ばやけになったボブの回想仕立てのロード・ムービー?!
災難に巻き込まれ、二人はどんどんボロボロになっていく。
告発とか政治とか、特別これと言った何かを感じる作品ではなかったので、詰まらないと思う人が多いかも。
クスクス笑えるユルいギャグが散りばめられていますが、全てがすっとぼけたようなユーモアで描かれた感じです。
ダークサイドに落ちるとか、オビ=ワンのユアン相手にリンがフォースを解くシーンとか、「スター・ウォーズ」を狙った笑いはまんま可笑しかったです。
可笑しいと言っても、普通のコメディ映画ではないし大爆笑とかは一切ないです(苦笑)

“新地球軍”作り出したのは、ベトナム戦争を体験したビル・ジャンゴ(ジェフ・ブリッジス)。
こちら超能力部隊の訓練はカルトのようでどこか滑稽。
遠視やヤギの命を眼力で奪うとか、にわか信じがたいけど真実に近くもあるらしいのですが、何しろ、ジェフ・ブリッジス、ジョージ・クルーニー、ケヴィン・スペイシーのアカデミー男優が、真面目にその訓練に取り組んでるだけで、おちょくってるようなバカバカしさには笑いを感じてしまいます。
段々とヒッピーみたいになっていくジェフ・ブリッジスは、「クレイジー・ハート」とだぶるトコあったし、ユアンは振り回されるキャラがお似合い(笑)
クルーニーのあの顔での真面目な言動がやたら変。
私はこの方の怪演が一番笑えた!

出番はそう多くはないのに、嫌な男のラリー・コーパーを演じるケヴィン・スペイシーが凄い!
何をやらせても上手だけど、底意地の悪い偏屈な男役にはピッタリ。
DVDで十分かと思いますが、このメンバーのユルい笑いは一見しても損はないと思います。
「アバター」のスティーヴン・ラングも怪演でした(笑)
2010年 8/14公開 アメリカ映画
監督 グラント・ヘスロヴ
特攻野郎Aチーム THE MOVIE
2010, 08. 21 (Sat) 10:32

ハンニバル(スミス大佐)(リーアム・ニーソン)率いる元特殊部隊員で編成されたAチームの精鋭たちは、数々の特殊ミッションを遂行し米軍の生ける伝説と化していた。
イラクで米ドル紙幣の原版強奪に成功した彼らは、ある陰謀に巻き込まれ監獄送りとなってしまう。
半年後、CIAのリンチ(パトリック・ウィルソン)から情報を掴んだハンニバルは、自分たちの無実を証明するため、フェイス(テンプルトン・ペック)(ブラッドリー・クーパー)、B・A・バラカス(クイントン・“ランペイジ”・ジャクソ)、H・M・マードック(シャールト・コプリー)らと次々に脱獄し再集結する。
1980年代のアメリカ人気テレビドラマ「特攻野郎Aチーム」を映画化したアクション大作。
“Aチーム”と呼ばれる元特殊部隊の4人のメンバーたちが、その汚名を晴らす姿を描く。
猛暑も吹き飛ぶド派手なアクション{★★★★4/5}
クレイジーで破天荒な男達の痛快なアクション映画でした!!
細かいことは考えずに、素直に楽しんで下さい(笑)
お子様映画に占領されたかのような夏休みのシネコンですが、久しぶりにどんな大人でも壮快になる娯楽大作でしょう♪
オープニングのメキシコでの一件、キャラの個性を印象付けながらの銃撃戦やコミカルなシーンと見応えありました。
頭脳明晰のハンニバル、イケメンのフェイス、マッチョなモヒカン刈りのB・A、かなりイッちゃってるマードックの4人が、役者たちにピタリと嵌っててカッコ良いやら可笑しいやら!
リーアムは渋くて素敵だったし、「第9地区」のヴィカスとは別人のようなシャールト・コプリが、案外イケメン系(笑)
格闘家クイントン・“ランペイジ”・ジャクソンは、肉体とは裏腹なB・Aのナイーブな一面も好演でした!
(こちらのお二人、「王様のブランチ」で息の合ったパフォーマンスを見せてくれてました♪)
「ハングオーバー!」が個人的には結構好みだったブラッドリー・クーパーは、スカしているよりこんな感じの方が断然素敵~~♪
ジェシカ・ビール、いいなぁ~(笑)
テンポが良く迫力もあり、何より独特なノリとアクションのバランスが良くて、ツッコミなど忘れさせてくれる展開でドンドン進んで行きました。
模型などで計画を説明しながら、実戦シーンをかぶせる見せ方も楽しかったです♪

えーーっ??!となるような、ぶっ飛びアクションの発想は斬新(笑)
一流の腕前を持つ(らしい?笑)マードックが操縦するヘリは、熱追尾ミサイルを回避するために空中でエンジンを停止するって…(大爆)
結果、マッチョなB・Aは極度の飛行機嫌いになり、このネタは最後まで笑わせてくれる!
攻撃を受けた軍用機から、パラシュートを付けた戦車に乗り変え落下していくって…(呆)
しかも落ちていく戦車の方向をあんなやり方で移動できるのかって、もう大爆笑!!
よくこんなアイディア(?)が思いついたものだと感心したりして(笑)
高層ビルから潜入する作戦はダイナミックなものでした!
向かい側のビルからB・Aが窓を割り、ハンニバルがワイヤーロープで部屋に入ると、躊躇なくターゲットを外へと放り出し、ヘリのマードックがキャッチする。
B・Aは高層ビルの壁をワイヤーを使い華麗に滑り落ちる。
少しでもタイミングがズレたらどうなっちゃうの、、、って、ハンニバルが考える作戦って奇想天外!!(笑)
小難しいネタは織り込まないし、特別なメッセージがある訳でもなく、その奇想天外をフルに活かして、スカッした気分にさせられる娯楽アクション映画に仕上がっていたと思います♪

TV放送はタイトルを知るぐらいで未見ですが、
「ベトナムでならした俺たち特攻部隊は、濡れ衣を着せられ当局に逮捕されたが、刑務所を脱走し地下に潜った。しかし、地下でくすぶってるような俺たちじゃあない。筋さえ通りゃ金次第でなんでもやってのける命知らず。不可能を可能にし、巨大な悪を粉砕する、俺たち“特攻野郎Aチーム”…」
とオープニングナレーションがあったそうなので、今作はこのナレーションの部分をストーリーにした感じなのでしょうか。
エンドロール後のおまけには、テレビシリーズの役者さんのワンシーンがあります。
続編も期待したいな♪
2010年 8/20公開 アメリカ映画
監督 ジョー・カーナハン
オーケストラ!
2010, 08. 20 (Fri) 21:41

かつてボリショイ交響楽団の天才指揮者だったアンドレ(アレクセイ・グシュコフ)は、今は劇場清掃員として働く日々。
ある日、出演できなくなった楽団の代わりのオーケストラを探しているというFAXを目にした彼は、かつての仲間を集め、スター・ヴァイオリニストのアンヌ=マリー・ジャケ(メラニー・ロラン)とチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を演奏するという計画をたてる。
かつて一流オーケストラの天才指揮者だった中年男が、昔の楽団仲間を集めパリ公演を成功させようとする姿を描く人間ドラマ。
音楽映画ではない{★★★㊦3/5}
数ヶ月前のこちらでの公開時に見逃してしまっていたのですが、近くの劇場で再演されるとのことで観てきました。
30年前、反政府的な言動で職を奪われたアンドレが、起死回生を図って楽団を再結成しパリに乗り込みリベンジを決意する。
アンドレがまず最初に助けを求めたのは、なんと自分達を破滅させた張本人である共産党員のイヴァン。
彼にパリのシャトレ劇場との交渉役を頼む。
メンバーで友人のサーシャと元団員たちを訪ね回るが、皆一様に生活が苦しい。
パリ出発までに何とか楽団を集めることが出来たが、楽器やパスポートの問題、バイオリニストのアンヌ=マリー・ジャケに拘るアンドレ、ポジティブで押しの強いアンドレの妻や良からぬ思惑がありそうなイヴァンなど、前半はコミカルな笑いがあり、リベンジ成功できるのを応援したい気持ちで一杯だったのですが、何だかパリに到着してからの後半が予想に反しガタガタでがっかりでした。

アンドレとジャケの出生の秘密を絡ませながら、結局、パリ行きにはそれぞれの目的の方が先行していて、音楽家としてのアンドレの気持ちに賛同した訳ではなかったのですね…
楽団員たちはリハーサルそっちのけので、商売とか観光とか、あれれ~??生活苦はあるにせよ、何をしに来たの??な状況で応援したい気持ちもどこかに吹っ飛んでしまいました。
そんな彼らが本番に集まったのは「○○のために…」ってメール。
それで団結するなら、最初からしっかりとそこを説明してパリ行きを決めれなかったの??
でも、アンドレがチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を演奏するってどういうことか元団員なら分かることではなかったのかな?…。
ぶっつけ本番、ジャケの演奏から結果オーライではあったけど、そんなこんなの経緯だった楽団員たちのいきなりの高揚感には音楽に対する誠実なものは伝わらなかったです。
ラストの演奏シーンは最大の見せ場でしょうし、私も歓喜の高鳴りを感じたいと期待していましたが、音楽ってそんなに甘くないでしょう?とめちゃくちゃ引いちゃいました。
芸術的な作品は生真面目で小難しいモノよりコミカルは仕上がりの方が親しみやすいけど、でも絶対にその芸術に対するリスペクトは欠かせないと思うのです。
こちらには残念ながらそれを感じませんでした。
旧ソ連からの経済や国民性は置いといて、音楽に対する姿勢がいい加減で、コメディもシリアスも音楽作品としても中途半端な印象でした。
どんなに演奏が素晴らしくても、それに付いていってないと…
天才マエストロも若き才能あるバイオリニストも、その吹き替え(?)は「のだめカンタービレ」のメンバーの方がよっぽど本物で熱いものだったと思います。
2010年 4/17公開 フランス映画
監督 ラデュ・ミヘイレアニュ
デスパレートな妻たち シーズン5
2010, 08. 11 (Wed) 22:48
第18話「破滅への序曲」(7/4放送)

スーザンが勤める学校に、元夫カールの息子エヴァンが転入してくる。
猟奇的な絵を描くエヴァンに驚いたスーザンは、カールを学校に呼び出し校長と話し合いをするが、喧嘩になってしまう。
その後も残酷な絵を描くエヴァンが心配になり、カールを自宅に呼ぶと「母親が家を出て行ったからだ」と本音を話し始めた。
オーソンの盗み癖は自分を傷つける為であると知らされたブリー。
ブリーの成功の影で、おまけのような存在に感じているオーソンのために、料理活動を辞め会社を売却する事を決意した。
契約の段階になり、アンドリューは、結果的にオーソンがブリーのやりたいことや幸せを奪うのが疑問に思うと告げる。
本当はビジネスを続けたいブリーは、あと1年はこのままでとオーソンに話すが、会社を売れば盗み癖が治ると即答するオーソンに、やはり売却はしないと告げた。
容赦なく仕事をさせるルーシーに、リネットはうんざり気味。
カルロスに相談するものの、ご近所付き合いではなく、あくまでも会社ではボスだからと言われる。
リネットはご機嫌取りにルーシーがコレクションしているガラスの置物をプレゼントするが、カルロスに不満を口説いたのはあなただろうと言われる。
ガブリエルも忙しいカルロスに不満だらけ。
トムのアドバイス通りに迫ってみるが相手にされない。
プレゼントで誤魔化されたガブリエルは、娘を連れ会社に行く。
このままではまた同じ失敗をしてしまう…とガブリエルは話す。
大切な置物で遊んでいる子供を見たルーシーは、掃除の女性の子供だと勘違いし大激怒する。
カルロスの子供だと知り気まずい雰囲気になったルーシーは、社員を大切にしたい、これまでのカルロスとは違うのだと言われ、会社を去ることに。

マイクとキャサリンはデーブとキャンプに出かけた。
途中、デーブは「密猟者を見た」とキャンプ事務所に電話をする。
デーブの計画は、自分が寝ている間にマイクとキャサリンにハイキングに行かせ、猟銃でキャサリンを撃つ作戦だった。
キャサリンに標的を絞り撃とうとした瞬間、イーディからのメール音で手元が狂う。
玉はキャサリンの脇の木に命中した。

デーブの過去を調べていたイーディに届いたファックスは、マイクが起こした交通事故の記事だった。
帰宅したデーブに、イーディはマイクに復讐する為、自分を利用したのかと問い詰める。
デーブの正体をマイクに話すと電話をかけようとするイーディを阻止しようと、デーブはイーディの首を絞めた。
しかし殺すことは出来ず、イーディは家を飛び出し車を飛ばす。
会社売却を撤回されソファーで寝るオーソンは、ウィステリア通りを徘徊し、窓が開いた家へ侵入するが…
ああ、、、、、
イーディが、、、

先シーズンで妻たちから総スカン喰らった教訓からか、いつもよりはおとなしい感じのイーディだったけど、既婚者にもなりましたし、毎回チクリとした一言が、笑えるツボだったり暖かさだったりして、めちゃくちゃ好感度高かった
こんなかたちでなんて、、、
デーブはイーディを殺そうとしたけど、それでもイーディに情はあったんだなぁ~
しっかし、いい大人のオーソンが、ちっちゃいちっちゃいε-(ーдー)ハァ
この人の問題は、犯罪に走るってことですよねぇ~。
厄介なおっちゃんだわ。
しかも原因が嫉妬だもんね
カルロスは良い社長になりそう
過ちは繰り返したくないって、自分達の今の状況をきちんと認識できる二人はエライな
どこぞの誰かさんとは大違い(笑)
トムのガールズトークや、リネットの何気ない一言が最高
こちらのご夫婦、絡んでなくても笑わせてくれるわ(爆)
放送は2週間お休みだそうです。
次回は8/25です!

スーザンが勤める学校に、元夫カールの息子エヴァンが転入してくる。
猟奇的な絵を描くエヴァンに驚いたスーザンは、カールを学校に呼び出し校長と話し合いをするが、喧嘩になってしまう。
その後も残酷な絵を描くエヴァンが心配になり、カールを自宅に呼ぶと「母親が家を出て行ったからだ」と本音を話し始めた。
オーソンの盗み癖は自分を傷つける為であると知らされたブリー。
ブリーの成功の影で、おまけのような存在に感じているオーソンのために、料理活動を辞め会社を売却する事を決意した。
契約の段階になり、アンドリューは、結果的にオーソンがブリーのやりたいことや幸せを奪うのが疑問に思うと告げる。
本当はビジネスを続けたいブリーは、あと1年はこのままでとオーソンに話すが、会社を売れば盗み癖が治ると即答するオーソンに、やはり売却はしないと告げた。
容赦なく仕事をさせるルーシーに、リネットはうんざり気味。
カルロスに相談するものの、ご近所付き合いではなく、あくまでも会社ではボスだからと言われる。
リネットはご機嫌取りにルーシーがコレクションしているガラスの置物をプレゼントするが、カルロスに不満を口説いたのはあなただろうと言われる。
ガブリエルも忙しいカルロスに不満だらけ。
トムのアドバイス通りに迫ってみるが相手にされない。
プレゼントで誤魔化されたガブリエルは、娘を連れ会社に行く。
このままではまた同じ失敗をしてしまう…とガブリエルは話す。
大切な置物で遊んでいる子供を見たルーシーは、掃除の女性の子供だと勘違いし大激怒する。
カルロスの子供だと知り気まずい雰囲気になったルーシーは、社員を大切にしたい、これまでのカルロスとは違うのだと言われ、会社を去ることに。

マイクとキャサリンはデーブとキャンプに出かけた。
途中、デーブは「密猟者を見た」とキャンプ事務所に電話をする。
デーブの計画は、自分が寝ている間にマイクとキャサリンにハイキングに行かせ、猟銃でキャサリンを撃つ作戦だった。
キャサリンに標的を絞り撃とうとした瞬間、イーディからのメール音で手元が狂う。
玉はキャサリンの脇の木に命中した。

デーブの過去を調べていたイーディに届いたファックスは、マイクが起こした交通事故の記事だった。
帰宅したデーブに、イーディはマイクに復讐する為、自分を利用したのかと問い詰める。
デーブの正体をマイクに話すと電話をかけようとするイーディを阻止しようと、デーブはイーディの首を絞めた。
しかし殺すことは出来ず、イーディは家を飛び出し車を飛ばす。
会社売却を撤回されソファーで寝るオーソンは、ウィステリア通りを徘徊し、窓が開いた家へ侵入するが…
ああ、、、、、
イーディが、、、


先シーズンで妻たちから総スカン喰らった教訓からか、いつもよりはおとなしい感じのイーディだったけど、既婚者にもなりましたし、毎回チクリとした一言が、笑えるツボだったり暖かさだったりして、めちゃくちゃ好感度高かった

こんなかたちでなんて、、、
デーブはイーディを殺そうとしたけど、それでもイーディに情はあったんだなぁ~

しっかし、いい大人のオーソンが、ちっちゃいちっちゃいε-(ーдー)ハァ
この人の問題は、犯罪に走るってことですよねぇ~。
厄介なおっちゃんだわ。
しかも原因が嫉妬だもんね

カルロスは良い社長になりそう

過ちは繰り返したくないって、自分達の今の状況をきちんと認識できる二人はエライな

どこぞの誰かさんとは大違い(笑)
トムのガールズトークや、リネットの何気ない一言が最高

こちらのご夫婦、絡んでなくても笑わせてくれるわ(爆)
放送は2週間お休みだそうです。
次回は8/25です!
クレイジー・ハート
2010, 08. 06 (Fri) 00:01

57歳のカントリー・シンガーソングライターのバッド・ブレイク(ジェフ・ブリッジス)は、かつて一世を風靡したものの、すっかり落ちぶれ、今では場末のドサ回りで食いつなぐ日々。
孤独で酒浸りな生活を送るバッドは、シングルマザーの記者ジーン(マギー・ギレンホール)と出会う。
落ちぶれた伝説のシンガーソングライターが、女性ジャーナリストとの出会いをきっかけに再起を図る愛と再生を描いた音楽人生ドラマ。
T=ボーン・バーネットとライアン・ビンガムの共作による主題歌「The Weary Kind」はアカデミー歌曲賞に、ジェフ・ブリッジスはアカデミー賞主演男優賞を受賞。
観て聴いて{★★★㊤3/5}
とっくにピークを過ぎた57歳のバッドは、アメリカ南西部のボーリング場や場末のバーを愛車と共にドサ周りする。
普段はうだつの上がらないおじさんだけど、ステージでギター片手に歌い出だすと、その声は何とも魅力的で客席の女性達はメロメロになっている。
何度も失敗した結婚、だらしなく太ってしまった身体、酒は止められず、行きずりの女とモーテルで目覚める日々。
かつての栄光にすがりはしないが、弟子だったトミー(コリン・ファレル)が人気絶頂な中、新曲が書けなくなっても音楽に関しては強いプライドを持つバッド。
ある日、娘ほど年の離れたシングルマザーのジーンと出会い、これまでの堕落した人生にひとつの光を見つける。
彼女の幼い息子バディにも好かれ、初老に差し掛かった最後のチャンスとまっとうな人生を送ろうとする。
まだ離婚の痛手から立ち直ってはいないジーンと少しずつ信頼を築き、愛し合うようになるが、お酒が原因で彼女の信頼を裏切ってしまう。

よくミュージシャンにはお酒が似合うと言われますが、バッドに取ってはそれを通り越し、あらゆるトラブルの原因となっています。
自分の弱さを認めそこから立ち直っても、失った大切なものはもう戻らない。
そんなバッドの心を癒してくれるのは音楽だけ。
トミーのコンサートの前座を務めたり、長年疎遠だった息子に連絡したりと、バッドの姿は「レスラー」のランディと何となくシンクロしてしまう。
ミッキー・ロークには、まるで近所のおじさんの日常を観ているような感覚にもなったけど、こちらのジェフ・ブリッジスの自然体な演技も、自堕落だけど憎めない人間臭い哀愁やプライドのわびしさが感じられました。
ジェフ・ブリッジスはバッドの人となりを彼の役者魂全てで見事に演じたのだと思います。
彼ありきの作品だと感じました。
まあ、歌声を聴くだけでも絶対に損のない映画です♪
しみじみと人生を語るカントリー・ミュージックが素晴らしいです。
出来れば字幕歌詞をつけて頂きたかったです。

バッドをさりげなく支えるバーのマスター、ロバート・デュバルはわずかな場面でも出てくるだけで存在感があります。
スターになってもバッドを尊敬し慕うトミー。
彼がバッドの素晴らしさを語れば語るだけ、今のバッドが哀れに思えてしまう。
ノン・クレジットですが、コリン・ファレルの気の良さと披露する美声もこれまた良かったです。
バッドと恋に落ちるシングルマザーのジーンは、どこか生活臭さと疲労感があって、マギー・ギレンホールのどよんとした表情にピッタリで上手な演技でした。
ただ個人的に、お友達にはなれてもバッドのようなおじさんとの恋愛はありえないので、愛していたと言うよりは、彼女も寂しかったのだろうと考えた方が、個人的にはしっくりといくかな~と思いました。
もう一波乱あるのかと想像していたので、「レスラー」に比べればあっさりめの味付けかな。
1年4ヶ月…と出た時、トミーに最高傑作を残して他界したのかと思ったら、小ざっぱりとしたバッドがステージ裏で見守っていました(笑)
ジーンと再開した南西部の風景がバッドに溶け込むようで、音楽と共に再生した彼の笑顔はとても清々しかったです。
2010年 6/12公開 アメリカ映画
監督 スコット・クーパー
ザ・ロード
2010, 08. 05 (Thu) 12:13

謎の天変地異で文明が崩壊したアメリカ大陸、父(ヴィゴ・モーテンセン)と息子(コディ・スミット=マクフィー)は、南を目指して歩き続けていた。
ピューリッツァー賞を受賞した同名のベストセラー小説を映画化したロード・ムービー。
文明崩壊後、人間としての心を失わずに旅を続ける父子の苦難の日々を描く。
西を目指せば良かったかも{★★㊦2/5}
以下、辛口
ヴィゴの作品楽しみにしていたけど、わたしは全く合いませんでした。
「ザ・ウォーカー」と同じく天変地異の原因はこれだとは明かされませんが、大体同じようなプロットです。
でもあちらには西へと向かう目的ははっきりとありましたが、こちらには何もありません。
母親が暖かな場所へ、と言ったからでしょうか。
父息子の寡黙なサバイバル人間ドラマにアクションなど期待してはいませんが、あまりにも単調で、精神的に美化されて描いていたように感じたので、伝えようとすることは分かるものの、そう目新しいものでもなく、主役二人に感情移入ができませんでした。
人間らしさを失った人食い集団がいる状況で、彼ら親子の世界観がイマイチ理解しにくかったです。
息子役の子は、セロンに何となく似ていてお上手でしょうが、「パパァ~」って甘ったれた呼び方がちょっと耳に付いたし、本気でこの子を生かしたいなら、精神論だけでなくもっとサバイバル術も教えた方が良いのではないか?とずっと思えてならなかったのが、一番ノレなかった理由だと思います。
わたしも親ですが、もう赤ん坊ではないのだから、このまま無垢だと足手まといになっちゃうでしょう。
より現実の厳しさを教えることと、善悪は別物と思うのですが…。
時折父親のフラッシュバックとなって現れ、絶望の世界に身を投じるように(多分)死んでいった母親(シャーリーズ・セロン)も含め、登場人物はほぼこの三人なので、こちらの家族をどう解釈すれば良いのやら…。
ラストに登場する一家のサバイバルの方に興味を持ちました(苦笑)
だって、この状況で犬まで連れていたんですから。
途中出会う老人のイーライ(ロバート・デュヴァル)だけが物語で名前があり、「ザ・ウォーカー」の主人公名と同じイーライ爺様のセリフにはやはり宗教的な説法がありました。
このイーライとの出会いがきっかけで、無垢な息子は他人に哀れみや慈悲を感じるようになり、反対に生き抜く為にはお人好しにはなってはいけないと、父は冷淡になっていきます。
虹が出る滝で水浴びしたり、食料が備蓄された地下室を発見したりちょっとした安らぎもありますが、誰も信じず、人食い集団につかまらないよう逃げ隠れし、南に、海に向かえば何かあるのか?と一抹の希望を持たせながら、善と悪、果てしなく続いていきそうな相互不信が描かれているだけのようでした。
結局、あらゆる出来事を見せるロード・ムービーより、こういった世界状況を設定しただけの映画なんだと感じました。

一人になっても強く生き延びられるよう、息子に人としてのモラルを教えていた父親だけど、最後に出会う男(ガイ・ピアーズ)の一家が「ずっと跡を追っていた」と息子に告げるのです。
あの時の犬の足音も、廃墟の町で見かけた少年も彼らだったのだ。
ならば何故にもっと早く声をかけなかったのか…
父親に近づいたら自分達家族に危険があると思ったからなのでしょう。
彼ら一家には、父親は到底「善人」には見えなかったから。
極限状態でも人間らしさを失わない信念を持つ人は、こうあるべきなのかも知れないけど、子供を必死で守る父親と息子の絆、最後には精神的に独立しただろう息子に何の感銘も受けなかったです。
途中退場したご婦人がいれば、すすり泣きをしていたご婦人もいらしたので、好きかそうでないかが分かれるのでしょう。
美味しかったのは、激痩でしたがヴィゴの2度の全裸シーン(笑)
最近は「イースタン・プロミス」でも見せてくれていますが、「オーバー・ザ・ムーン」でも滝のシーンで美尻を出してますね♪
「インディアン・ランナー」では前もねぇ~昔から色々と惜しげもなく公開してくれる方です(笑)
時々、アラゴルンっぽい風貌でもありました。
一つ気になるのは、どろぼうの黒人さんとガイ・ピアーズの手の親指だったかな?なかったのですが、あれはどういう意味だったのだろうか。
2010年 6/26公開 アメリカ映画
監督 ジョン・ヒルコート
デスパレートな妻たち シーズン5
2010, 08. 03 (Tue) 20:56
第17話「不純な動機」(7/28放送)
上司の美術教師ジェシーから良い評価が欲しいスーザンは、自宅に彼女を招待する。
しかしジェシーの振る舞いからレズビアンではないかと不安になる。
ブラッドリーの葬儀に参列したカルロスは、経営トップから社長に就任するように告げられた。
不倫の件でブラッドリーからクビを言い渡されていたが、経営陣に知られる前に彼が殺害された為、状況が一転した。
カルロスは副社長に元ルームメイトのルーシーを引き抜く。
弾みでルーシーと寝たことを聞いているガブリエルは大反対するが、荷の重い社長業をこなすには、敏腕のルーシーの力が必要だと言う。
家を訪ねてきたルーシーが巨体の女性であったので、ガブリエルは安心して賛成するが、彼女は元々その体型であり、自信に満ち溢れていて魅力的だとカルロスは言う。
7年のブランクと年齢で就職難になったったリネットは、カルロスの会社に紹介してくれないかとガブリエルに頼むが、断わられてしまう。
なんとかアンチエイジ企画の仕事が決まったリネットに、カルロスに話したら是非に雇いたいと言っているとガブリエルがやって来た。
リネットは年棒を多めに申告して了解した。
ルーシーがカルロスのルームメイトで元カノだと知ったリネットは、ガブリエルのスパイとして会社に送り込まれたと確信する。
オーソンの盗み癖はエスカレートしていき、ブリーはご近所を訪ね歩き、気づかれないように返していった。
イーディはデーブの過去を調べ始める。
マイクとキャサリンは、デーブとキャンプに出かける…。
上司の美術教師ジェシーから良い評価が欲しいスーザンは、自宅に彼女を招待する。
しかしジェシーの振る舞いからレズビアンではないかと不安になる。
ブラッドリーの葬儀に参列したカルロスは、経営トップから社長に就任するように告げられた。
不倫の件でブラッドリーからクビを言い渡されていたが、経営陣に知られる前に彼が殺害された為、状況が一転した。
カルロスは副社長に元ルームメイトのルーシーを引き抜く。
弾みでルーシーと寝たことを聞いているガブリエルは大反対するが、荷の重い社長業をこなすには、敏腕のルーシーの力が必要だと言う。
家を訪ねてきたルーシーが巨体の女性であったので、ガブリエルは安心して賛成するが、彼女は元々その体型であり、自信に満ち溢れていて魅力的だとカルロスは言う。
7年のブランクと年齢で就職難になったったリネットは、カルロスの会社に紹介してくれないかとガブリエルに頼むが、断わられてしまう。
なんとかアンチエイジ企画の仕事が決まったリネットに、カルロスに話したら是非に雇いたいと言っているとガブリエルがやって来た。
リネットは年棒を多めに申告して了解した。
ルーシーがカルロスのルームメイトで元カノだと知ったリネットは、ガブリエルのスパイとして会社に送り込まれたと確信する。
オーソンの盗み癖はエスカレートしていき、ブリーはご近所を訪ね歩き、気づかれないように返していった。
イーディはデーブの過去を調べ始める。
マイクとキャサリンは、デーブとキャンプに出かける…。
8月公開映画
2010, 08. 01 (Sun) 17:21
8月13日
「ヤギと男と男と壁と」

米軍極秘部隊の驚愕の実態を映画化した実録ブラック・コメディ。
ジョージ・クルーニー ユアン・マクレガー ジェフ・ブリッジス ケヴィン・スペイシー
8月20日
「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」

個性的な特殊部隊の奇想天外な活躍をスリリングに描くアクション・エンターテインメント。
人気TVシリーズの映画化。
リーアム・ニーソン ブラッドリー・クーパー ジェシカ・ビール パトリック・ウィルソン
夏本番です
毎日暑い日が続きますが、みなさま、ご自愛くださいね
そんな暑い日には、涼しい映画館は快適ですが、残念ながら今月は観たい作品がほとんどなく…
先月まだ観ていない数作品と「インセプション」「トイ・ストーリー3」をリピートしてきたいと思ってます
「ヤギと男と男と壁と」

米軍極秘部隊の驚愕の実態を映画化した実録ブラック・コメディ。
ジョージ・クルーニー ユアン・マクレガー ジェフ・ブリッジス ケヴィン・スペイシー
8月20日
「特攻野郎Aチーム THE MOVIE」

個性的な特殊部隊の奇想天外な活躍をスリリングに描くアクション・エンターテインメント。
人気TVシリーズの映画化。
リーアム・ニーソン ブラッドリー・クーパー ジェシカ・ビール パトリック・ウィルソン
夏本番です

毎日暑い日が続きますが、みなさま、ご自愛くださいね

そんな暑い日には、涼しい映画館は快適ですが、残念ながら今月は観たい作品がほとんどなく…

先月まだ観ていない数作品と「インセプション」「トイ・ストーリー3」をリピートしてきたいと思ってます
