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キャデラック・レコード~音楽でアメリカを変えた人々の物語~ 

2009, 10. 10 (Sat) 16:25

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1947年、シカゴ。
ポーランド系移民の若き野心家レナード・チェス(エイドリアン・ブロディ)は、
天才ギタリスト、マディ・ウォーターズ(ジェフリー・ライト)と、ハーモニカ奏者リトル・ウォルター(コロンバス・ショート)に出会う。
レナードはレコード・ビジネスのブームに乗ろうと彼らのアルバムを作り、やがてラジオからは人種の壁を崩し彼らの歌声が流れ始める。

伝説的なレコード・レーベル、チェス・レコードと所属アーティストたちの盛衰を描く実話ドラマ。


ドラマな部分は弱いけど、演奏や歌唱シーンは素晴らしい{★★★3/5}

史実を基にされたこの映画、ブルース・ファンとってはどうなんでしょうか。
チェス・レコードはレナードとフィル兄弟が設立したのに、フィルは登場しないので、私ぐらいの知識でも「ん?!」と思ってしまいました。
その代わり?“シカゴ・ブルースの父”と称されたマディ・ウォーターズが、レーベルに取って重要な位置づけになっていたんでしょうか。
エタ・ジェイムズ(ビヨンセ・ノウルズ)の父親が「ハスラー」にも出てきていたミネソタ・ファッツだとか、エタとレナードが愛人関係だとか~って、本当なのか?(苦笑)
まあ、それはともかく、、、

ジェフリー・ライト、モス・デフ、ダミ声のハウリン・ウルフのイーモン・ウォーカーなど、
自身の声で迫力たっぷりに歌い上げるアーティスト達のパフォーマンスを楽しむのが第一です。
特に中盤以降登場するビヨンセが歌う「At Last」など、
ディープでハリのある声で彼女なりのエタを見事に歌いきっていたと思います♪
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人種差別が酷かったこの時代で、警察官とのやり取りや、
儲かっても白人の店には金を落とさないとか、次々とキャデラックを買い与えるとか、黒人と白人の友情物語としては面白いストーリーでした。
チェス・レコードでロックの生みの親となるチャック・ベリー(モス・デフ)や、
ソウルミュージックを広めたエタ・ジェイムズらが登場し、音楽がいかにして人種の壁を越えて行ったのかも解りやすかったです。

酒やドラッグ、喧嘩、トラブル、アーティストたちの波乱万丈な物語である一面、
レナードやマディのような夫を持つ妻の静かな支えや苦悩がちょっと切なくも感じました。
 
2009年 8/15公開 アメリカ映画
監督  ダーネル・マーティン